アイコン 8月の造船受注量 輸出船受注 好調、前年比の倍

 

 

日本船舶輸出組合が13日発表した8月の輸出船契約実績(受注量)は、152万8699総トンで、前年同月比で約2倍になった。前年を上回るのは3ヶ月ぶり。
最近低調だった大型タンカーやコンテナ船も受注しており、長く続く船舶不況からの脱却につながるかが焦点となってきた。
 8月の受注隻数は21隻だった。
船種別では、貨物船が4隻、ばら積み船が12隻、タンカーが5隻。
タンカーのうち3隻はVLCCと呼ばれる超大型石油タンカーで、受注の総トン数を押し上げた。
1~8月累計の受注量も前年同期間比で3%増となり、プラスに転じた。
 同組合は、各社の夏季休業が明け、これまでの商談が徐々に成約につながり始めたと分析している。
ただ、発注者は国内の海運会社が多く、需要が大きい海外の船会社の動きはまだ鈍い。

(欧州勢の大手海運会社からLNG船など発注があっても、造船不況にあえぐ韓国勢が、日・中を相手にしない価格で取りまくっている現実もある。造船に使用される厚板も中国の輸入品(中韓はFTA締結国)とポスコ等国内勢がタタキ合いしており、安価に手に入るが、安く取り過ぎれば、また完成時には大赤字で苦しめられる可能性もある。韓国造船業界の大赤字で金融機関は緊急融資と引き換えに選別受注させていたが一段落し、今では手を離している)

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8月末の加盟各社の手持ち工事量は2,608万総トンで、前年同月末比▲5%減った。
 造船会社は、2020年から船舶の排ガス規制が強化されるのに合わせて相次ぐとみられる海運会社の対応需要に照準を絞っている。
9月上旬のドイツでの大規模展示会では、国内の舶用機器メーカーのブースにも来場者が多かったという、市況回復への期待が高まっている。
以上、

<韓国造船業界>
9月7日、英国の造船・海運分析機関であるクラークソンによると、韓国勢は1~8月まで累積受注額156億5800万ドル(172隻、756万4977CGT)を達成して世界1位を占めた。
中国勢は106億1400万ドル(268隻、570万1687CGT)、
日本勢は27億9100万ドル(85隻、203万6556CGT)だった。

LNGや原油の高止まりで欧州の大海運業界も、海運価格が低コストとなる超大型船かつ低燃費性能船の発注にシフトしている。
ただ、リーマンショック前に多くの船舶が発注され、その後、完成したことから、船腹数が多く、また、最近では貿易戦争もあり、バルチック海運指数はそれほど伸びていない。
バネチック海運指数 9月12日:1411.00
指数の基準となる数値は1985年1月4日を1000として算定している。

<2000年からのバルチック海運指数チャート>
0913_09.jpg


<↓バルチック海運指数1年チャート>
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[ 2018年9月13日 ]

 

 

 

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