アイコン イエメン人道危機への懸念拡大/赤十字国際委員会

イエメンのハディ大統領派と敵対するイスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」による攻勢が続くイエメン南部アデンで、人道危機への懸念が強まっている。

イエメンでは、フーシ派の勢力拡大を防ぐため、サウジアラビアが主体となり、空爆作戦を3月から実施。赤十字国際委員会の報道官は7日、「あらゆる交通手段が断たれ、非常に厳しい状況にある」と指摘した。

特に、大統領派の拠点がある南部アデンの情勢については、「控えめに言っても、大惨事だと言える。市街地のあらゆる場所で戦闘が起こり、大勢の人たちが逃げることができない」と強調した。

以上、
イエメンでは民間人の脱出にために中国海軍が西部のホデイダ港で活動している。日本人1人もこうした中国艦艇に救出された。

今や、アメリカ軍は影を潜め、こうしたところにも中国海軍が活動し、世界から人道貢献しているさすがの中国だと錯覚に陥らせる動きをしている。

サウジ・アラブ合同軍のイエメン空爆は、イスラム教シーア派のフーシ派を攻撃しているばかりではなく、ハディ大統領派に対しても空爆している情報もある。サウジに至っては、軍隊を進駐させ、いっそのことイエメンを吸収してしまおうという動きとなっている。

原油の取れないイエメンは貧乏国、独裁政権と部族、反政府勢力がおり、アルカイダが入り込み、イスラム国もいる。だが、いずれもスンニ派。
同国は2400万人の人口でシーア派が45%居住しており、最近シーア派のフーシ派が台頭して、独裁政権を首都から追い出したもの。 

シーア派には海向こうのイランが支援している。一方、欧米の意に適っているサウジやクウェート・首長国連邦などは独裁政権の合同軍の国々はスンニ派で、ほとんどが王家や最大部族長の独裁政権国。
合同軍の国々の北はイラクとシリアがグチャグチャ状態、南のイエメンでシーア派が権力を掌握することは意に適わず、フーシ派の潰滅作戦を空から敢行し、バカボンのおまわりさんのように北へ南へ撃ちまくっている。

一連の原因は、アメリカがアメリカの国益に・意にそぐわないイラク独裁政権を潰滅させたものの中途半端に終わり、その後、放り出し逃げ帰ったため、中近東全体がグチャグチャ状態となったことによるもの。シリアの独裁政権に対してもまったく同じ構図だ。
自ら汚したケツは自ら綺麗に拭けと言いたい、アメリカに。

こんな爆撃をして、民間人が一人もいないというのだろうか。戦争の現実に人道・倫理などあろうはずがない。

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[ 2015年4月 8日 ]
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