アイコン ソフトバンクグループ 営業利益▲155億円の赤字転落 中間決算 前期は1.4兆円黒

 

 

ソフトバンクグループは、グループ全体のことし9月までの中間決算で、営業損益が▲155億円あまりの赤字となり、1兆4000億円あまりの黒字だった前年から一転して営業赤字に転落したと発表した。

投資先のアメリカのシェアオフィス大手、ウィーワークの経営が悪化したことで、運営するファンドに巨額の損失が出たことなどが背景。
 
6日午後4時から都内で記者会見したソフトバンクグループの孫正義社長は、「今回の決算の発表内容はボロボロだ。真っ赤っかの大赤字でして3ヶ月の四半期としてこれだけの赤字は創業以来のことだと思う。まさに台風というか大嵐という状況だ」と述べた。
 
そのうえで、アメリカのウィーワークに対する投資で巨額の損失が出たことについて、「私自身の投資判断、それがいろんな意味でまずかった。大いに反省している」と述べた。
 
2019年9月末のWeWork株式全体の公正価値は78億米ドルまで下落、当社は、2020年3月期の個別決算において、2019年9月末のWeWorkの公正価値を反映したSB WWの純資産と同社の簿価(取得価額)との差額である4,977億円を、SBWWに係る関係会社株式評価損として特別損失に計上する見込みとなったもの。
営業損失▲156億円( 前年同期比▲1.4兆円悪化)
★ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよびデルタ・ファンドからの営業損失が▲5,726億円、当第2四半期末において保有する投資の未実現評価損失(純額)5,379億円:Uber、WeWorkおよびその関係会社3社などの投資先の公正価値が減少したことによるもの。
 
親会社所有者に帰属する純利益4,216億円(前年同期比49.8%減)
FVTPLの金融商品から生じる損失(純額)3,518億円:当社100%子会社からのWeWorkへの投資の評価損失3,747億円を計上
★持分法による投資損益4,498億円:アリババによるAnt Financial株式取得に伴う利益2, 772億円を含む
★アリババ株式先渡売買契約決済益1兆2,185億円: 繰延税金資産取崩しによる法人所得税への影響額3,618億円を加味した利益影響額は8,568億円
★財務費用3,035億円
★ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよびデルタ・ファンドにおける外部投資家持分の増減額1,808億円。
以上、
 

 

ソフトバンクグループ 第2四半期(中間決算)
連結/百万円
売上高
営業利益
←率
税前利益
株主利益
19/3期Q2
4,653,853
1,420,716
30.5%
1,402,089
840,103
20/3期Q2
4,651,724
-15,552
-0.3%
1,116,897
421,552
20Q2/19Q2比
0.0%
 
 
-20.3%
-49.8%
20/3期予想
未発表
 
 
 
 
20予/19期比
 
 
 
 
 
19/3
9,602,236
2,353,931
24.5%
1,691,302
1,411,199
18/3
9,158,765
1,303,801
14.2%
384,630
1,038,977
17/3
8,901,004
1,025,999
11.5%
712,526
1,426,308
前期はARMをソフトバンクからソフトバンクグループのビジョンファンドに移し変える際、巨額での買収分を評価損を出して税金逃れするなど、法の抜け道を使った。今回、そんな人に戒めの天罰が降りたのだろう。

[ 2019年11月 6日 ]

 

 

 


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