韓国GM 非正規職560人を年末で解雇
韓国GMは昨年末、生産量の減少や経営悪化などにより、昌原工場の請負業者7社との契約を終了すると発表した。
これによって請負業者7社に所属する労働者560人あまりは事実上解雇された。
彼らが去った部署には12月23日に臨時休業措置(TPS)で有給休職に入った正規労働者が投入される。
韓国GM側は最近、生産量が減少して1シフトへの切り替えに加え、請負契約の解除は避けられなくなっていた。
昌原工場は、小型自動車「スパーク」と小型商用車「ダボス」などを生産。しかし、最近のスポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)人気で、小型自動車の販売が不振なうえに、GMの欧州市場撤退で欧州向けの輸出量まで減少し、需要が減少していた。
昌原工場の非正規職労働者らは、解雇措置に反発し、工場内のテントで座り込みを続けている。彼らはともに暮らすことができる方案を見いだすべきだと言い、解雇撤回を求めている。
金属労組韓国GM非正規職支会はこれに反発しているが、非正規・正規とも民主労総が組合を牛耳っていようが、貴族労組の正規労組は、非正規解雇に関係ないとばかりに、また臨時休業措置者の復帰に満足しているのが実態、所詮、銭欲と文政権迎合の組合である。
経緯、2000年に大宇自動車が経営破綻し、GMが出資し買収した会社。韓国はEUと2010年にFTA締結、欧州への輸出拠点の一つともなっていたが、2018年にGMが欧州を撤退し、また自社生産の販売車種も限られ、販売不振が続いている。
韓国文政権は、今年はさらに良くなると宣言している。すばらしい。
韓国GMの世界販売台数推移
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世界販売台数
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うち韓国での販売
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販売台数
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前年比
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販売台数
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前年比
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構成率
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2010年
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1,000,000
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2012年
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800,639
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145,702
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18.2%
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2013年
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780,518
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-2.5%
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151,040
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3.7%
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19.4%
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2014年
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630,532
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-19.2%
|
154,381
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2.2%
|
24.5%
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2015年
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621,872
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-1.4%
|
158,404
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2.6%
|
25.5%
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2016年
|
597,165
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-4.0%
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180,275
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13.8%
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30.2%
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2017年
|
524,547
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-12.2%
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132,377
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-26.6%
|
25.2%
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2018年
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462,871
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-11.8%
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93,317
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-29.5%
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20.2%
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2019年
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417,226
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-9.9%
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76,471
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-18.1%
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18.3%
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[ 2020年1月 7日 ]