自動車第4位の「ステランティス」誕生 FCA+PSA 伊米仏合体
欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)とフランス大手グループのプジョー+シトロエンの統合会社PSAは16日、合併手続きを完了したと発表した。
統合新会社「ステランティス」が発足する。10以上のブランドを抱え、2019年の販売台数で比較すると、世界4位の自動車グループとなる。
合併で経営資源を厚くし、電気自動車(EV)などの次世代車の開発を進めて生き残りを図る。だが中国事業の強化や合理化など課題は山積しており、PSA出身のカルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)の手腕が問われることになる。
以上、
フランス勢もイタリア勢も中国に弱い、ド派手なデザインや大型車を好む中国人には、実用優先の両国の大衆車向けブランド会社は向かないのだろう。
一方で、ブランド力を有するドイツ勢は中国で圧倒しており、特にaudiやベンツ、VWがよく売れている。米勢はGMが売っていたが、米中貿易戦争で大きな販売台数減に見舞われている。
「ステランティス」になったとしても得意とする販売エリアが限られ、販売台数を増加させることは、中国を開拓しない限り困難だろう。
ただ、EV時代、巨大IT企業も参入に乗り出し、今後はまったくわからない自動車産業は魑魅魍魎の世界に突入する。
火災の旭化成の半導体の不足により減産をしいられる世界中の自動車メーカー、かといって粗悪品を搭載すれば膨大なリコール費用が待っている。完全自動運転車への動きは止まることはなく、ますますパワー半導体などシステム半導体や制御部品の需要は高まることだけは間違いない。それに既存のEV用バッテリーを180度変える全固体電池の開発も待たれている。