トヨタ ２０２４年パリ五輪向けにＦＣＶタクシー展開へ ＭＩＲＡＩ
トヨタとフランスの産業ガス会社エア・リキードなどが出資する仏合弁会社ハイセットコーは１９日、パリのタクシー運転手を対象に水素を燃料とする燃料電池車（ＦＣＶ）への乗り換えを後押し、パリで夏季オリンピックが開かれる２０２４年までに１万台を導入させるべく今回、８０００万ユーロ＝約１００億円を調達した。
２０２４年夏にはパリで五輪が開催されるが、パリではすでにディーゼル車が禁止されている予定で、続いて３０年にはガソリン車も禁止される。
発表によると、ハイセットコー社は調達した資金をパリのタクシー運営会社スロタ・グループの買収に充てる。スロタのタクシーのうちディーゼルエンジン車６００台の全て、または大半を年内にトヨタのＦＣＶ「ミライ」に交換するという。
以上、
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トヨタは排ガス規制が厳しく、早期にディーゼル車の販売も禁止される欧州やバイデン米国おいてもＮＹなど民主党が強い州では規制が厳しくなるものと見られ、こうした事業展開が望まれる。
ただ、全固体電池が出現すれば、車両の燃料チャージ時間の障壁はほとんどなくなり、その先が見えてこない。ＦＣＶも大量生産することで販売価格を押さえ込む意図した戦略も必要だろう。高額の投資費用がかかる水素スタンドも普及は見込まれず、一定規模の大都市では、今回のようなガス会社との提携による展開は、投資負担も分散もあり、今後とも世界で推進されるだろう。それに車両の早期のバリエーション展開も必要となる。
ＥＶの電源を作り出す発電所もいずれは石炭だけではなく天然ガスや石油火力発電も水素発電所に置き換わるとされ、ガス会社の戦略にも合致するものと見られる。
[ 2021年1月20日 ]
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