アイコン 8日47人死亡 12月の致死率 前月の0.8%から1.6%に倍増


感染者が多くなれば、自ずと重症者も増え、死亡者も増える。こうしたことは2月に厚労省と専門家会議が新コロナ対策を練ったときから判明している。当時は新コロナの脅威度が分からず、感染者全員を入院させることを前提にしたため、病院がパニックになるとして、PCR検査基準を富士山より高くして、既に重症者をそれも肺のレントゲン写真まで取らせて病院に入院させたことから高齢者を大量に死に至らしめた。
そうしたことから追及を恐れ政府主催の感染症の専門家たちは議事録さえ作成させていない。

4月7日の緊急事態宣言により、その効果が出てきた5月8日に厚労省は、そうした感染検査基準を撤廃したが、その余韻は致死率4.4%となった6月まで続いた。
感染・入院・重症・死亡までの期間は、早期治療により重症者も減少し、その後の治療体制の改善もあり、致死率も大幅に下がった。

しかし、今日の感染急拡大、それに連れ、中等症者や重症者も急増し、病院がパニック寸前となっている都道府県も多くなってきている。既に高齢者が多くいる病院2ヶ所で計442人(8日現在)の感染者を出している旭川市の2病院はパニックに至り、自衛隊の支援を受けるところも生じている。

備えあれば憂いなし、しかし、国も自治体も現実は何も備えていなかった。それどころか、一次感染拡大期、二次感染拡大期を経験しても何も教訓化されず、今般の三次感染拡大期に至り、死亡者まで急増させている。

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7~11月までの感染者に対する致死率は0.89%であったが12月1日~8日では1.6%と倍増している。
その原因は、医療現場の逼迫だろう、既に医療崩壊が進んでいることをあらわしているようだ。

新コロナを扱う病棟の看護師の幼児、保育園から看護師に対し、子供を来させないでくれと言われ、看護師が退職したニュースは山のようにある。日本人もほとほと利己に走り悲しい限り、無意識・意識の差別を乱発している。これでは器があっても医療関係者不足でパニックになるのは当然のことだろう。
家族感染を恐れ、車で寝泊りしている新コロナ対応医師もいるという。

新型コロナウイルスはヒト-ヒト感染、一方で、経済対策と称して感染が急拡大する中、済ました顔して人と人の接触を増加させる行け行けGoToキャンペーンをイジでも遂行し続けている人もいる。
経済も人の命も大事なら、週日平均で50人以上感染している都道府県には行かせない、そうした都道府県からの旅行も止めさせるくらいの判断力がなければ、ワクチン接種の3月以降まで医療機関はパニックに陥ったまま、感染死者は増加し続けることになる。
国策により新コロナにかこつけ、老人を減らす魂胆ならば仕方ないことだろう。皆が選挙で選んだ人たちが決めたことだ。姨捨山の現実版。
ただ、このままだと経済も人の命もダメにしてしまう可能性もある。毎日2000人が感染すれば毎日32人が死亡する致死率でもある。1ヶ月で1000人が死亡することになる。医療現場がパニックになればさらに死亡者は増加し、致死率も上がる。これといった治療薬もいまだ開発されておらず、致死率が比較的低い50歳・60歳代の死亡率も高くなる可能性もある。

国は雇用助成金のほかに事業者に対する助成金支給、また、1月か2月以降利用限定の旅行クーポンを発行し、旅行先の予約宿に対してクーポン代を先払いするなどいろんなことが考えられるのではなかろうか。

12月7日現在の現在感染者数は22,339人、厚労省は重症者しか集計ができていない。
現在感染者は、自宅隔離、ホテル等施設隔離、病院隔離(軽症・中等症・重症者)、感染が確認されたばかりの調整中に分かれている。
最近は重症者用ベッドを使わないままの高齢者の重症患者が増加しそのまま死亡している人も多い。そうした人たちは重症者に入っていない。重症者=ベッド本位となっている。特に北海道が顕著になっている。


スクロール→

新コロナ発生件数月間推移/厚労省発表値

 

感染者数

死亡者

致死率

 

累計

月間

日平均

月間

日平均

大区

1月

9

9

 

 

 

 

5.24%

2月

217

208

7

5

 

2.4%

3月

2,122

1,905

62

61

2

3.2%

4月

8,515

6,393

213

391

13

6.1%

5月

16,851

8,336

269

441

14

5.3%

6月

18,593

1,742

58

76

3

4.4%

7月

34,372

15,779

509

39

1

0.2%

0.89%

8月

68,392

34,020

1,343

282

4

0.8%

9月

83,563

15,171

506

275

9

1.8%

10月

101,146

17,583

567

195

6

1.1%

11月

148,694

47,548

1,585

373

12

0.8%

12月

 

 

 

感染数

重症者

死亡数

致死率

12/1日

 

 

2,029

488

33

1.6%

12/2日

 

 

2,434

497

41

12/3日

 

 

2,517

505

27

12/4日

 

 

2,432

520

43

12/5日

 

 

2,514

519

32

12/6日

 

 

2,016

530

20

12/7日

 

 

1,518

536

47

7日計

 

 

15,460

当日数

243

日平均

 

 

2,209

35

12/8日

NHK集計値

2.2%

累計

166,635

 

2,174

 

47

なお、NHKの集計値と厚労省の集計値は異なる。デジタル化が進んでいる厚労省は自治体が発表するプレスリリースのHPを見て集計している。そう書いてある。

国が膨大な費用を投資して作成し、5月から運用を開始した新コロナ集計用の全国統一プラットフォームのシステムは、いまだ一部の県しか使用せず、一部しか機能していない。厚労省はデジタル化が笑っちゃうほど進んでいる。

 

追、北海道、

12月7日現在、現在感染者数2,261人、内訳、重症用ベッド利用者24人、ほか病床利用者974人、施設隔離者264人、自宅隔離者463人、調整中536人。

7日までの1週間の日平均感染者数185人(週計1,294人)、死亡者日平均9.7人(週計68人)>

北海道では、死亡者数からして重症用ベッドを使用しないまま亡くなっている人たちが多いことが窺い知れる。

[ 2020年12月 9日 ]

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