アイコン 米ワクチン接種計画大幅遅れ 年末2千万人が7日で6百万人 医療関係者25%拒否


米疾病対策センター(CDC)によると、全米にすでに2100万回分のワクチンが供給されているにもかかわらず、7日までに1回目の接種を受けたのは約600万人にとどまる。
連邦政府は昨年末までに2000万回分のワクチン接種完了を計画していたが、これには遠く及ばない。
保健当局によると、医療従事者の約25%がワクチン接種を拒んでいる。

1月6日の米国の新型コロナ感染症の新規感染者数は26万1千人、累計感染者数2120万人、死亡者数は4100人、累計死亡者数は37万人、現在の入院患者数は13万2千人と過去最高を更新し続け、うち重症患者数も2万9千人に達している。
感染急拡大が続き、カルフォニア州では感染地では医療崩壊寸前だとされている。
米国はマスクなし・感染症対策なしの11月6日の大統領選挙に向け全国で開催されたトランプ大集会と選挙後のトランプ派の集会継続に機を一にして、それまで最高8万人だった日の感染者数が、現在では27万人に至り、それも更新し続けている。

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米政府当局は6日、ワクチン接種の加速に向け、全国の薬局への配布予定を前倒しして週内に開始すると発表した。
当局者によると、19の薬局チェーンとの提携の下で全国最大4万ヶ所にワクチンが配布される。病院よりも薬局の方が効率的に接種を進められるという。

また、アザー厚生長官は6日、医療従事者など特定の層への接種を優先する指針に執着することでワクチンの展開を遅らせるべきではないとし、ワクチンを受ける医療従事者がいなければ、高齢者に接種するなど臨機応変に対応すべきとの認識を示した。

こうした中、新型コロナ感染による死者が全米で最も多いニューヨーク州では、クオモ州知事とデブラシオ・ニューヨーク市長がワクチン接種計画を巡り対立する事態が起きている。

デブラシオ市長は7日、75歳以上の高齢者と最前線で働くエッセンシャルワーカーを含む、ワクチン接種の優先度が2番目に高いグループへの接種を開始する同氏の計画を拒否したクオモ知事を厳しく批判した。
市長は、ニューヨーク市の公立病院には医療従事者の接種拒否などで余ったワクチンが数千回分あるとする一方、クオモ知事はすべての医療従事者は先にワクチン接種を済ませるべきと主張している。

一方、隣接するニュージャージー州のマーフィー知事は、CDCの指針に沿い、ワクチン接種の対象を警察官や消防士らに広げる方針を示した。

なお、ファイザー製ワクチンは、190万人の接種データでは死亡者はなく、アレルギーのアナフラキーを発症した人は21人、接種後短時間で強く発症したものの、医師たちの対応と治療により全員完治したという。大小副作用の率にして2.4%の発生率。

上記データは1回目だが、副作用は2回目に多く発生するというデータもある。
1回接種での新コロナウイルスに対する有効率は50%、3週間置いて、2回目の接種後は95%の有効性に高まるという。1回目だけではまだ感染リスクがあるということ。

<バイデン氏は100万人/日接種を構築すると>
人口3.3億人のアメリカ合唱国、バイデン次期大統領は、早期に1日100万回接種を実現させるとしている。しかし計画通りだとしても50万人(2回接種)×300日=1.5億人の接種・・・10ヶ月かかる。8月ころから収束に向かおう集団免疫を46%仮定して、それには10月になる。
確かな集団免疫での収束は人口の70%=2.3億人の接種が必要となる。そうなるとさらに4ヶ月必要となり、来年2月ころにアメリカでは収束することになる。
計画通りいってもこうだ。
ワクチンが効かない変異種が表れたら、振り出しに戻る。亜種対応型は開発だけでも1ヶ月かかるそうだ。

日本は当局が、よほどシミュレーションしていないとワクチンという宝の持ち腐れになるどころか、ワクチン接種遅れで死者も出続けることになる。

[ 2021年1月 8日 ]

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