韓国、3次感染 抑制に成功 5人以上禁止と宿泊予約50%削減令の効果
韓国の中央防疫対策本部は14日、コロナの感染者数が減少傾向にあるとして、「特に、5人以上の私的な集まりを禁止したことで、社会的距離確保を3段階に引き上げることなく、感染拡大を収めることができた」と有効だったことを評価した。
当局は、11月に第3波が始まってから、社会的距離の確保のレベルを第2段階に引き上げたものの、感染者数が急増したのに対し、12月24日から首都圏で、5人以上の集まりを禁止する措置を取ってからは、感染者数が減少し、5人以上の集まり禁止措置が有効であったことを示していると説明した。
また、感染者一人が何人を感染させるかを示す実効再生産数をみると、5人以上の集まり禁止措置が取られる直前の12月13日から20日までの基本再生産数は1.28(28%増)だったのが、先週の1月3日から10日までの期間は0.88に落ちたという。
一方、当局は、社会的距離の確保が緩和される場合、再び感染が拡大するおそれがあるとして、感染者の減少傾向を今後も維持することが重要であるとしている。
以上、
韓国では5人以上の私的集団化の禁止、集まりは4人までに限定された。しかし、最大の減少原因は、12月22日いきなり発令されたホテル等宿泊施設の予約50%削減令だろう。首都圏の飲食街の営業時間短縮により、クリスマスパーティが開催できなくなり、若者たちは全国のホテルを予約してミニパーティを開催する予約がブームになり、全国のホテルどころか、規制強化の首都圏のホテル等宿泊施設も予約で満室状態、これを受け当局は、宿泊施設業界に対して、いきなり12月24日~1月3日まで予約を半減させよ、宿泊施設でのパーティを禁止せよとのおふれを出し、クリスマスの3連休、正月の3連休が入り、完全に市民の動きが変わった。その結果、感染者が1000人を超えていたものの、最近では500人前後まで減少している。
経済もありロックダウンをしないのならば、こうした措置を取らない限り、感染症の防疫対策には限界があることを示している。特に人の動きを制御する必要があり、5人以上の集団形成禁止は早くから欧米で取り入れられている。
日本では、要請(=お願い)や公表程度、時限立法により罰則規定と行政の権限強化が必要だろうが、特措法改正の必要性を言われ続けながらここまで1年間放置し、現在のザマになっている。
韓国では、エアドーム型の病棟を開発している。診察室と事務室、引圧式の入院施設~構成され、入院施設ばかりにすることも可能、空地さえあればどこでも作れるという。価格もこれまでのプレハブ病棟建設代の1/10程度、工期も大幅に短縮できるという。特許があるのならば、特許料を支払ってでも日本でも設置すべきではないだろうか。
スクロール→
韓国の第3波の新コロナ推移 |
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累計 |
週 |
日平均 |
10月31日 |
26,511 |
|
|
11/1~7 |
27,284 |
773 |
110 |
8~14 |
28,338 |
1,054 |
151 |
15~21 |
30,403 |
2,065 |
295 |
22~28 |
33,375 |
2,972 |
425 |
29~12/5 |
36,915 |
3,540 |
506 |
6~12 |
41,736 |
4,821 |
689 |
13~19 |
48,570 |
6,834 |
976 |
20~26 |
55,902 |
7,332 |
1,047 |
27~1/2 |
62,587 |
6,685 |
955 |
3~9 |
67,999 |
5,412 |
773 |
10~14 |
70,728 |
2,729 |
546 |
・1月14日までの死亡数は1195人、致死率は1.68 |