頑なに検査を増やさない小池都知事 第4波は5月に襲うと
筑波大学の倉橋節也教授らのグループが、昨年1回目の緊急事態宣言が解除されてから夏に第2波が来た際と同じレベルで感染が再拡大するとAIを使ってシミュレーションしたところ、
東京都ではワクチン接種が無い場合、5月中旬に感染の第4波がピークとなり、1日の新規感染者数は1850人になるという結果となった。
一方、高齢者にワクチンの優先接種を開始し、東京都で毎日人口の0.3%に当たる約3万5,000人に滞りなく接種した場合でも、5月のピーク時には新規感染者数は1日1650人で▲10.8%の減少にとどまり、
接種のペースを早め、毎日人口の1%に当たる約11万5,000人に接種した場合、ピーク時の新規感染者は1日1540人で▲16.8%減ったが、流行自体を抑えることはできず効果は限定的、第4波にはワクチン効果が期待できないことが分かったとしている。
以上、
まだ、ワクチンは誰が誰に接種するのかという基本中の基本が政府と医師会で決定しておらず、ワクチンもいつどれほど入荷し、どこに配布するのかも決定していない。
何の成果もないのかワクチン大臣も表に顔を出さない。
大量に入荷しても、日ごろ仕事をしている医師だけでは接種量は限定される。米国では医師・看護師のほか、許可を受けた薬剤師にも接種させている。英国では15日研修を受けたボランティアにも接種させている。
それほど、感染者も多く、キチガイ沙汰で接種を進めている米英に対して日本はどれほど暢気なのだろうか。自治体にシミュレーションばかりさせた厚労省。
早期に接種しなければ、経済が底割れするという自覚も日本國政府にはない。米国では5万人以上の感染者がまだ出続けているが、これまでのように日に200万件のペースで接種し続ければ、7月には集団免疫が構成され、収束に至るとされている(ただしワクチンに効果があればという前提、免疫忌避の変異株が感染拡大すれば不可能)。米国のワクチン接種回数は1億43百万回(3月28日/米CDC)。
日本は7月から一般の人たちの接種が始まるという。それも大量接種はさらに遅れるかもしれない。
筑波大学のシミュレーションは第3波を考慮しておらずまだ甘いと見る。ゴールデンウィークと年末年始とは重なる点も多く、現在の感染者のベースそのものも高い。
感染力が増す季節的な寒冷乾季と感染力が弱まる高温多湿に向かう今後、感染力の弱体化は感染力が強い変異株により相殺され、急増する可能性が高い。感染力の強い英国型はすでに兵庫で拡がり、大阪を襲っている。
国はいつものとおり、いつの間にか日本変異株(既存変異株ではない感染力強く、免疫逃避が疑われる日本変異株)を公表しなくなっている。
何れにしろ、第4波があれば、隔離施設で開催しない限り東京五輪は難しくなる。何のための五輪なのかということになる。当然、自己満足だけの大会となる。
<検査数を意地でも増やさない東京都>
世田谷区ではプール方式での大規模検査を実施すると発表すれば、インキンタムシの厚労省が正確性に欠けると問題提起、その厚労省は病院逼迫時には身内以外農耕接触者の検査をするなと指示、そして市中のステルス感染者のべースを拡大させた張本人でもある。
しかし、東京都はこれまでにいろいろ問題を出し続けており、そうした問題の保健所所長を即刻更迭すればよいものを保健所まで官僚組織が蔓延、何一つ問題解決していない。
結局は政府には強気の小池都知事も都の官僚組織には何一つリーダーシップを持っていないことを赤裸々にしている。
全国でも検査数を極端に落としている都道府県、検査数をこれまで以上に増加させている府県、国民は、新コロナに対する防疫対策を口ばかりではなく、実効性において強化させている府県の知事を積極的に評価すべきではないだろうか。
都道府県の首長には国民の健康と命がかかっている。
スクロール→
東京都のPCR検査数 |
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3月25日 |
7,459 |
1月25日 |
13,092 |
3月24日 |
8,301 |
1月24日 |
1,947 |
3月23日 |
8,785 |
1月23日 |
6,263 |
3月22日 |
11,460 |
1月22日 |
11,280 |
3月21日 |
2,061 |
1月21日 |
10,796 |
3月20日 |
2,663 |
1月20日 |
11,403 |
3月19日 |
8,433 |
1月19日 |
12,853 |
計 |
49,162 |
計 |
67,634 |
日平均 |
7,023 |
日平均 |
9,662 |
増減 |
▲27.3%減 |
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・陰性検査含む。 |
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・東京都の検査能力6万5千件/日 |