米ワクチン接種者1億人突破 接種回数1億6千万回 感染者増 死亡者減
米製府の新型コロナウイルス対策本部は5日、新型コロナウイルスワクチン接種について、現時点で国内の高齢者層の55%が2回の接種を完了したと発表した。
さらに、国民の3人に1人が少なくとも1回目の接種を終えたと明らかにした。
米疾病対策センター(CDC)の発表では4月5日現在、1億6700回の接種回数となっている。日に300万回の接種回数となっている。
CDCのワレンスキー所長は、新規感染者数が依然1日平均6万4000人のペースにとどまっており、英国型に近い変異株により若年層を中心に増加していると警鐘を鳴らした。
4日までの1週間の新型コロナ感染者数は前週比5%増の45万人超だった。増加は3週連続。50州中27州で増加した。
同週の入院者数も4%増と、12週間ぶりに増加に転じた。
ワクチン普及の効果を反映し、死者数は17%減少した。
<ワクチン1500万回分廃棄の内容>
また、ワクチンを受託生産している米エマージェント・バイオソリューションズ社の工場で、英アストラゼネカ製ワクチンの生産を中止する政府の決定について、新型コロナ対策本部のアドバイザー、アンディ・スラビット氏は、同ワクチンの安全性や効果を巡る懸念が理由ではないと言明。ワクチン生産計画にも影響しない見通しとした。
米厚生省は4月3日、アストラゼネカと米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のワクチンをライセンス生産するエマージェントのボルティモア工場をJ&J専用とし、アストラ製ワクチンの生産を停止するよう指示した。
同工場では3月31日までに、作業員がアストラゼネカ製ワクチン成分とJ&J製ワクチンの成分を混合するミスを発生させ、1500万回分を大量廃棄する事態に至っていた。
スクロール→
新コロナ アメリカ合衆国 |
||||
|
感染者数/千人 |
死亡者数 |
||
|
週 |
日平均 |
週 |
日平均 |
11/1~7 |
764 |
109 |
7,337 |
1,048 |
11/8~14 |
1,044 |
149 |
8,601 |
1,229 |
11/15~21 |
1,230 |
176 |
11,269 |
1,610 |
11/22~28 |
1,171 |
167 |
11,142 |
1,592 |
11/29~12/5 |
1,385 |
198 |
16,332 |
2,333 |
12/6~12 |
1,530 |
219 |
18,178 |
2,597 |
12/13~19 |
1,552 |
222 |
19,534 |
2,791 |
12/20~26 |
1,362 |
195 |
16,996 |
2,428 |
12/27~1/2 |
1,483 |
212 |
19,509 |
2,787 |
1/3~9 |
1,755 |
251 |
22,940 |
3,277 |
1/10~16 |
1,606 |
229 |
24,201 |
3,457 |
1/17~23 |
1,266 |
181 |
22,658 |
3,237 |
1/24~30 |
1,096 |
157 |
22,728 |
3,247 |
1/31~2/6 |
846 |
121 |
21,283 |
3,040 |
2/7~13 |
689 |
98 |
18,081 |
2,583 |
2/14~20 |
495 |
71 |
13,778 |
1,968 |
2/21~27 |
495 |
71 |
13,809 |
1,973 |
2/28~3/6 |
432 |
62 |
12,686 |
1,812 |
3/7~13 |
392 |
56 |
9,225 |
1,318 |
3/14~20 |
396 |
57 |
7,561 |
1,080 |
3/21~27 |
434 |
62 |
6,956 |
994 |
3/28~4/3 |
460 |
66 |
6,104 |
872 |
※数値はワールドメーター版
↓週の日平均の感染者数(×千人)と死亡者数の推移
感染者数は経済活動を回復させてきており、感染者数がここに来て増加傾向にある。ただ、死亡者数は減少し続けており、高齢者の55%が2回目の接種を完了した効果が現れてきているようだ。1回目でも重症化率は下がるとされており、今後、ワクチン効果が目に見えて現れるものと見られる。