アイコン ワクチン供給 6月までに3000万人分、7~9月までに8000万人分

菅首相は訪米中に、ファイザー社のブーラCEOと電話会談し、今年7~9月までに国内のすべての対象者に必要な数量を確保したいとして、年内としていた米ファイザー製ワクチンの供給を前倒し要請した。

これを受け、河野ワクチン大臣は9月末までに対象者分のワクチンを供給できる状況とし、16歳以上はカバーできると発言している。
河野ワクチン大臣はこれまでに、6月までに3000万人分(6千万回分)を確保したと発言しており、9月までに接種対象者を1億1000万人として、追加して8000万人分(1億6千万回分)を確保したことになる。

ただ、ファイザーCEOは菅首相との会話で、「日本への追加供給へ向けた協議を迅速に進める」と述べるにとどめている。
河野ワクチン大臣は、元々輸出規制で契約を履行しないメーカーであり、自らがファイザー製は年内で妥協もしており、希望的観測ではなく、確実な発言をしてもらいたいものだ。

 

注意点(米ファイザー社とは異なるが)
韓国では、ワクチン購入契約と交渉を昨年12月から行った韓国、先進各国が7~10月、まだ臨床治験中にもかかわらず競って契約しワクチン確保に乗り出していたが、その間、K防疫に現を抜かし、12月には感染者も増加して得意のK防疫の宣伝も行えなくなるなか、ワクチン確保の遅れが大きな社会問題となった。
そうしたなか、文大統領は12月28日、直接モデルナ社のステファン・バンセルCEOビデオ会談。青瓦台の姜報道官は、「バンセル氏が韓国に対し2000万人分=4000万回分のワクチンを供給することで合意した」と明らかにしていた。モデルナ社とは当初1000万人分、納期は7~9月としていたが、納期は4~6月期になると説明していた。(国民を落ち着かせるため、虚偽発表した可能性もある。韓国分政権ではよくある話。)

モデルナ製ワクチンはファイザー製と同じくmRNA型ワクチン、供給開始した12月から今年3月末までに1億16百万回分のワクチンを製造、うち米国向けが1億2百万回分、海外向けは1400万回分に過ぎなかった(英医学情報誌)。

当然、モデルナ製も契約を先にした国に配布は優先されるが、日本はすでにアジアや世界で接種され、データは取れるにもかかわらず独自の臨床治験という長期間にわたり時間を浪費させ、メーカーの第一陣の配布先から外され、今では生産国が輸出規制をかけ、日本はお裾分け状態でワクチンを取得している。

そうしたなか、河野ワクチン大臣は6月までに3000万人分を確保したと述べている。モデルナ製ワクチンは、日本は5月に承認をおろし、4月中にも欧州の製造拠点から日本へ運ばれることになっている。
河野ワクチン大臣は、欧州連合(EU)の承認が得られた場合、米ファイザー製ワクチンを4月は約204万瓶(6人分入り/1225万回分)、5月は727万瓶(約4366万回分)が供給される見通し。6月分は「さらに多い量が供給される」としており、見込み通りに供給されれば、6月末までに累計で1億回分以上を確保できる。
ただし、変数は欧州の輸出認可にある。

6月までの供給ワクチンは、今後、モデルナ製も供給され、7~9月はほとんどファイザー製になると見られる。

今回の菅首相とファイザーCEOとのやり取りで、日本はこれまでの1億4400万回分の契約から3000万回分を増加要請したと見られる。
そうすれば、血栓問題を抱えるAZ製を導入しなくても1億1000万人分(2億2千万回分)のワクチンは確保できる。
多くの量を発注していても、新コロナが終息しない限り、ワクチンは毎年1回打ち続けることになり特に問題はない。

世界の人口は70億人、7割を対象にしても49億人、年少を2割除外し40億人分が必要となり、80億回分のワクチンが必要となっている。
当然生産が間に合わず、世界では減少しても感染者が発生し続けることになる。

このように米国のワクチンメーカーは、各国と契約しているにもかかわらず、アメリカの生産基地からは米国の輸出規制で輸出できず、EUも域内製造拠点からEUを優先させ、チビチビ各国に配分して輸出認可している。米国メーカーであるモデルナ社もファイザー社も同じ。両社は7月までは米国で生産したワクチンは米国中心としている。

欧州で浮上した不確実性
これまでに各国で承認され接種が進んでいたAZ製とヤンセン=J&J製(ともにベクター型)に血栓症の問題が浮上し、接種を中断した国が多く現れ、特にワクチン生産国でもあるEUにおいて、接種計画に問題を生じており、さらにmRNA型2社製のワクチンニーズが高まっている。

メーカーと確約したとしても、メーカーの自由にならないのがワクチン安保の世界、輸出規制は米国もEUも収束するまで堅持するものと見られ、モデルナ社と提携している武田薬品が国内でワクチンの受託製造をしない限り自由にはならないかもしれない。

モデルナ社は、生産量に限界があり、韓国での生産をほのめかしていたが、mRNA型は高度な生産設備が必要となり、現状、韓国では受託生産できないと報道されていた。
SKバイオの生産能力は年産5億回分とされているが、AZ製を製造しており、さらに蛋白質型のノババックスとの製造契約を締結している。しかし、ノババックス製は欧州で早くて5もしくは6月、米国での承認は7月以降とされている。同社ワクチンは組み換え蛋白質型ワクチンであり、これまた大量接種において、AZ製の血栓問題のような事案が生じないとも限らない。
韓国の場合、これまでAZ製を主力に接種しているが、血栓問題から年齢制限をかけ接種を進めている。しかし、ワクチン接種によりこれまでに25人以上が死亡しており、当局はいずれも因果関係なしとしているものの、韓国政府の「リスクより利益が大」という論理ではなく、第3者医療機関に死亡原因を改めて証左させる必要があるのではなかろうか。

 


スクロール→

SARS-CoV2 ワクチン

 

有効率

米ファイザー/独ビオンテック

mRNA型

95.0%

米モデルナ

mRNA型

94.5%

英アストラゼネカ

ベクター型

70.0%

米J&J・ヤンセン(1回型)

ベクター型

66.0%

露国立ガマレア研究所

ベクター型

接種中不明

中シノバック

不活性化型

5083%

中シノファーム

不活性化型

接種中不明

追、米認可7月以降予想

米ノババックス

組換蛋白質

96.0%

2回型

 


スクロール→

日本の購入ワクチン

 

米ファイザー製

1億4,400万回分

 

  菅首相追加

,000万回分?

 

英アストラゼネカ製

1億2,000万回分

 

米モデルナ製

,000万回分

 

何れも2回接種必要分

 

韓国の購入ワクチン

 

COVAX経由

,000万回分

 

英アストラゼネカ製

,000万回分

 

米ファイザー製

,600万回分

 

米J&Jヤンセン(1回)製

 600万回分

 

米モデルナ製

,000万回分

 

米ノババックス製

,000万回分

 

備考

 

・武田薬品はモデルナとノババックスの国内臨床と製造を手がけている。

 
 

・SKバイオはAZ製ワクチン(製造中)とノババックス(受託生産契約)と提携。

 

 

[ 2021年4月19日 ]

 

 

 


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