アイコン 第3波から重症者用ベッド数増えず(東京除く) 英国型に耐えられるか


日本の新コロナ防疫体制は、感染検査を感染者に付随した検査しか行わず、第3波では、ベッド数の逼迫からその検査さえ一部放棄してきた(首都4都県)。感染検査をOECD36ヶ国のように積極的に行わないならば、その受け皿として発症した人たちのケアが十分であるかにかかってくる。しかし、致死率で比較すれば、中東の国々のように低くならなければならないだろうが、日本は米国より高く、それもこれまでに入院調整中が長引き、何人の人が命を落としてきたことだろうか。(政府・厚労省・感染症専門家の諮問委員会や分科会・日本医師会が、昨年2月こうした選択を決定し、それ以降、その基本をまったく変えていない。)

過去はそうであるが、現在はどうだろうか。

軽中等症用ベッド数は第3派から僅かしか増加せず、重症用も東京都を除けばほとんど増加していない。

これでは、現在、変異株が猛威を振るっており、これまでの高齢者に加え、50代以下の発症、重症化率も大幅に増加しているという現実に耐えられるのか心配になる。

大阪府はまん防措置でも感染者数が減らず逆に増加、現在、1200人/日前後の踊り場になっている。感染力の強い英国型変異株の猛威に、4月25日から宣言に入っている。

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これまでの宣言の経過からして10日も経過すれば大幅に感染者数は減少してくるものと見られる。

ただ、変異株の本家の英国では12月22日、料飲食店などの強制閉店のロックダウンをしたにもかかわらず、家族内感染や職場、地域の小規模感染が多発してなかなかその効果が出なかった経緯がある。

感染者増=重症者増に大阪府は滋賀県に救済を求め、今では国が大幅に不足している看護師を救援する事態に入っている。
ほかの都道府県は、こうした大阪の事例を参考に、病床および医師・看護師を前もって確保しておき、英国型変異株による感染者の急増に対処することが求められる。

<備えあれば憂いなし>
現在の大阪や兵庫のようにならないためには、奈良県のように感染措置法を利用してでも病床を協力・強制にかかわらず確保しておく必要があろう。

都道府県は、英国型変異株では下記に記した大阪府を参考に、随時使用可能なベッド数を大幅に増加させておく必要がある。当然、医師・看護師等に加え付随する諸材、医療機器等の医療体制も確保しておく必要がある。


スクロール→

↓<厚労省が把握している全国の新コロナ対応ベッド数と利用者数/4月21日現在>

4月21日現在の全国各地の新コロナ用ベッド床の確保数と現在使用数

 

 

大阪

兵庫

奈良

症用

軽中等

重症

軽中等

重症

軽中等

重症

2/10

確保数

1,948

421

839

116

370

27

使用数

997

216

465

68

132

7

使用率

51.2%

51.3%

55.4%

58.6%

35.7%

25.9%

4/21

確保数

2,022

464

839

116

384

30

使用数

1,664

418

693

89

275

21

使用率

82.3%

90.1%

82.6%

76.7%

71.6%

70.0%

確保

増減

74

43

0

0

14

3

増減率

3.8%

10.2%

0.0%

0.0%

3.8%

11.1%

 

 

 

東京

宮城

三重

 

症用

軽中等

重症

軽中等

重症

軽中等

重症

2/10

確保数

4,900

500

345

43

373

53

使用数

2,595

498

60

7

200

13

 使用率

53.0%

99.6%

17.4%

16.3%

53.6%

24.5%

4/21

確保数

5,048

1,024

347

42

392

53

 使用数

1,643

368

186

18

205

16

使用率

32.5%

35.9%

53.6%

42.9%

52.3%

30.2%

確保

増減

148

524

2

-1

19

0

増減率

3.0%

104.8%

0.6%

-2.3%

5.1%

0.0%

 

 

 

沖縄

石川

全国

 

症用⇒

軽中等

重症

軽中等

重症

軽中等

重症

2/10

確保数

345

43

258

35

29,369

3,625

使用数

60

7

97

0

11,325

1,232

使用率

17.4%

16.3%

37.6%

0.0%

38.6%

34.0%

4/21

確保数

536

63

258

35

30,840

4,261

使用数

469

40

191

12

11,279

1,230

使用率

87.5%

63.5%

74.0%

34.3%

36.6%

28.9%

確保

増減

191

20

0

0

1,471

636

増減率

55.4%

46.5%

0.0%

0.0%

5.0%

17.5%

・厚労省が発表している数値であり、すぐに使用できない床も含まれる。特に大阪府の重症床の乖離が著しい。

大阪府の発表値では4/21日現在:261人/270//427日現在306人/330床となっている。

東京除

92

3.6%

 

0428_01.jpg

上記表の元データ


スクロール→

大阪府 英国型猛威 N501Y

 

感染者

重症数

死亡数

11/29

日平均

110

日平均

11/3012/5

314

132

5

12/612

350

152

7

12/1319

309

158

10

12/2026

273

161

9

12/271/2

261

165

8

1/39

486

168

10

1/1016

530

185

10

1/1723

486

174

13

1/2430

353

179

13

1/312/6

207

147

11

2/713

127

137

9

2/1420

96

105

5

2/2127

73

90

4

2/283/6

75

75

3

3/713

89

60

3

3/1420

121

55

1

3/2127

225

70

2

3/284/3

399

124

2

/4~10

869

182

3

4/1117

1,033

236

8

4/1824

1,108

282

11

 

4/25

1,050

284

21

4/26

924

302

15

4/27

1,230

306

14

累計

77,713

 

1,390

・重症者数は各週末の数/425日以降は参考

・第3波、17日~228日まで宣言

・第4波、45日~まん防措置

・第4波、425日~511(予定)宣言

723日東京五輪開会式(予定)

 

[ 2021年4月28日 ]

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