ベトナムで極めて危険な英印型ウイルス 実習生入国・帰国者に厳戒態勢を
ベトナムの中央衛生疫学研究所は29日、国内の新型コロナウイルス感染者32人のサンプルを対象に実施した新型コロナウイルスに関する遺伝子配列解析の結果、4人からインド型「B.1.617.2」と英国型「B.1.1.7」の両方の遺伝子変異体を持ったハイブリッド変異株が発見された。このハイブリッド変異株は既存の変異株よりも感染力が強いと発表した。
このハイブリッド変異株が確認された感染者4人の詳細は明らかにしていない。
グエン・タイン・ロン保健相も同日会見を行い「(ハイブリッド変異株は)もともと英国型に含まれている変異を持つインド型変異株だ。きわめて危険だ」と述べた。
現在、ベトナムで感染が広がっているのはインド変異株だとされている。そのインド株は英国型の1.5倍(脇田感染研所長)だとされている。感染力は英国型が第3波の欧州型ウイルスの1.3倍から1.7倍とされている。最近では1.3倍と見られている。第3波の1.9倍、おおよそ2倍になる計算。
なお、ベトナム国内でこれまでに確認された変異株は、
◇D614G(欧州型)、
◇B.1.1.7(英国型/N501Y変異株=感染力大)、
◇B.1.351(南アフリカ型/N501Y+E484K=重症化率大)、
◇A.23.1(ウガンダ・アフリカ型)、
◇B.1.617.2(インド型/L452R変異株=さらに感染力大+さらに重症化率大)、
◇B.1.222、
◇B.1.6197型
の7種類となっている。
ベトナム保健省の29日の発表によるとCOVID-19感染者は、12省・市で市中感染者277人が新たに確認された。1日あたりの市中感染者数として25日の444人に次いで過去2番目に多かった。
また、海外からの入国者9人も陽性と判明した(うち2人は日本からの入国者)。
<ベトナム北部・東北部から始まった感染者の増加>
中国に近いベトナム北部や東北部は海外からの工場進出に乏しく経済発展が遅れ、海外への出稼ぎ労働者が多い地域となっている。帰国者から感染が広がったものと推定される。
29日の地域別感染者
◇東北部地方バクザン省:170人、
◇北部紅河デルタ地方バクニン省:52人、
◇南部のホーチミン市:29人、
◇ハノイ市:9人、
◇東北部地方ランソン省:7人、
◇北部紅河デルタ地方ハナム省:3人、
◇北部紅河デルタ地方ハイズオン省:2人ほか
以上、VIET-JOなど参照
スクロール→
ベトナムの感染者数 |
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|
累計 |
月間ほか |
日平均 |
12月末 |
1,465 |
|
|
1月末 |
1,817 |
352 |
11 |
2月末 |
2,448 |
631 |
23 |
3月末 |
2,603 |
155 |
5 |
4月末 |
2,928 |
325 |
11 |
5月15日 |
3,985 |
1,057 |
70 |
5月20日 |
4,809 |
824 |
165 |
5月25日 |
5,773 |
964 |
193 |
5月29日 |
6,713 |
940 |
235 |
・ワールドメーカー版 |
こうしたことからも、日本政府はベトナムからの技能実習生(実質は外国人労働者)の受け入れを即座に中断すべきではないだろうか。また、日本人の帰国者もインド関連並に入国の取り扱いを強化すべきではないだろうか。
また、インド株関連に受け入れ体制の強化については、14日間、入国者は日本人・外国人問わず、全員14日間施設隔離すべきではないだろうか。そのほかの国は7日間、全員施設隔離すべきではないだろうか。
その費用が払えない外国人は入国させるべきではないだろう。日本人の場合は貸付制度を設けたらよい。
現行の水際防疫体制は脇が甘すぎる。
わざと変異株を日本に充満させようとしているのではとうがった見方もできるほどだ。
<日本の入国者、水際措置>
1、インド、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、テルディブの6ヶ国は10日間施設隔離氏3回検査。
2、カザフスタン、チュニジアの2ヶ国は3日間施設隔離、3日目に検査
3、英国、デンマークおよびカザフスタン、チュニジアの4ヶ国は水際強化措置
以上、外務省の5月25日付け分
ベトナムに対して、日本政府は3月5日より、72時間以内の陰性証明書不所持者については検疫法に基づき上陸等できないこととし、これにより不所持者の航空機への搭乗を拒否するよう航空会社に要請している。
インド株が流行しているベトナムについては、現在それ以上の措置は採っていない。
タイやマレーシアも同様だと見られる。
スクロール→
入国者数 |
||
2021年 |
4月 |
1~4月 |
総数 |
10,900 |
77,100 |
中国 |
3,300 |
19,300 |
韓国 |
1,100 |
6,500 |
台湾 |
400 |
2,000 |
香港 |
60 |
320 |
タイ |
200 |
1,100 |
シンガポール |
40 |
230 |
マレーシア |
100 |
500 |
インドネシア |
200 |
1,600 |
フィリピン |
200 |
1,600 |
ベトナム |
300 |
20,700 |
インド |
600 |
2,900 |
オーストラリア |
100 |
300 |
米国 |
600 |
2,800 |
カナダ |
100 |
300 |
メキシコ |
40 |
140 |
英国 |
200 |
700 |
フランス |
100 |
800 |
ドイツ |
100 |
600 |
イタリア |
90 |
330 |
スペイン |
90 |
370 |
ロシア |
100 |
500 |
中東 |
80 |
300 |
その他 |
2,810 |
13,210 |
・別途、入国者には海外からの日本人帰国者が多い。 |
スクロール→
東南アジアの感染者数直近3ヶ月 |
||||
|
累計 |
5月 |
4月 |
3月 |
インド |
27,892,629 |
8,735,535 |
6,936,425 |
1,108,613 |
スリランカ |
180,593 |
72,447 |
15,704 |
9,200 |
ネパール |
553,422 |
230,235 |
45,878 |
3,166 |
タイ |
149,779 |
84,626 |
36,290 |
2,912 |
シンガポール |
62,003 |
858 |
764 |
433 |
マレーシア |
558,534 |
149,821 |
63,213 |
44,748 |
ベトナム |
6,713 |
3,785 |
325 |
155 |
インドネシア |
1,809,926 |
141,558 |
156,656 |
177,078 |
フィリピン |
1,216,582 |
179,155 |
290,148 |
170,935 |
・5月は29日まで |