アイコン 英国の悲劇?・・・今の段階ではワクチンが救世主にならない可能性


英国では、日の感染者数が1月のピーク6万人台から5月の世界的な感染拡大に影響受けず、2000人台まで減少し続けてきた。しかし、5月下旬から英国株がインド株に50%まで置き換わり、17日の感染者は1万人を超えてきた。

ワクチンを最初に接種した国であるが、ロックダウン規制から感染者の減少により規制も緩和し続け、21日にも全面規制解除の計画だったが、1ヶ月間延長し、7月19日まで規制することを発表している。

有効率
英国が接種しているワクチンはmRNA製とAZ製、接種は半々だと見られるが、AZ製を2回接種した1000万人当たりでは、
英国株では、240万人には抗体ができず感染リスクを抱えていることになる。別途、まだ未接種者も国民のまだ32%に当たる2600万人いる。

これがインド株では、
2回接種しても抗体を持っていない人が590万人、2回接種していない人は3770万人と合わせ4300万人(人口比69%)あまりが感染リスクにさらされていることになる(1回目の有効率換算せず)。

集団免疫構成前の段階では接種率の増加とともに感染者数は漸減するが、まだ未接種者や、またこうしたワクチンの有効率の問題もあり、より強力な変異株に対しては再感染拡大リスクが伴っている。それを今回、英国が立証しつつある。

(南米チリでは有効率51%の中国シノバック製を接種しているが、4月ピーク8千人、5月ボトム4千人、6月ピーク8千人、現在7千人前後と感染者数が下がらず逆に増加している。その間、減少しないことから1回目の接種の回数を減らし2回目接種を優先させたが、その効果は統計上出ていない。接種回数は2,087万回(人口1,954万人)、1回以上接種率は人口比で61.90%/2回接種完了率は48.34%・・・世界第4位)

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スクロール→

英国接種ワクチン

英保健局ほか

AZ

ファィザー製

モデルナ製

アデノウイルスベクター型

mRNA加工型

mRNA加工型

 

1回

2回

1回

2回

1回

2回

英国株

 

76.0%

90.0%

95.0%

 

94.0%

インド株

33.0%

61.0%

33.0%

88.0%

 

 

4/28日現在では、AZ2,850万回(6)、ファィザー製1,950万回、モデルナ製10万回となっている。

 


スクロール→

英国 ワクチン接種回数/万人

2020128日接種開始

AZ製・ファイザー・モデルナ製

人口

6,822万人

6月17日現在

人口比

未接種

接種回数()

7,246

106.7%

 

1回以上接種者数

4,202

61.9%

2,620

2回接種完了者数

3,044

44.8%

3,778

・アワー・ワールド・イン・データ版 6/17日更新分

 

今回のSARS-CoV-2ウイルスは、

武漢型⇒欧州型(第1~3波まで)⇒英国型(感染力大)⇒南ア・ブラジル型(感染力大+免疫逃避)⇒インド型(感染力大大+免疫逃避大)とより強力に変異し続けている。より強力な変異株だけが生き残る。

現在のワクチン接種である程度、収束させることはできようが、終息させるにはかなりの期間を要すると見られる。

全世界の感染者数の動向を各国・各地域の発表を追跡報告しているワールドメーターによると、

今年1月の感染の山以降、ワクチン接種が進み米英が減少したにもかかわらず、1月の山より5月の山が高く、5月のピーク90万人前後が6月17日現在30万人程度に減っているものの、1月の山の収束過程と同じく、規制強化による感染収束と見られ、ワクチン効果は世界の統計上ではまだ見えていない。

世界では、現在感染者数は11百万人、日々の感染者も15日37万人、16日40万人、17日38万人発生している。

ワクチン接種回数は24億5千万回に達している(アワーワールドインデータ版6/18日更新分)。

 

日本の防疫対策は個々人に依拠するか、規制強化の手法でしかウイルスを収束させる手法しか講じていない。

ウイルスが既存ワクチンを乗り越え変異した場合、また同じことを繰り返すしかない。

やはり、遺伝子検査を総動員させ、より強力な変異株が発生した場合、発生地一帯を徹底的に感染検査して、ステルス感染者を見つけ出し隔離する手法しか、感染を防ぐことはできない。

中国は規制強化とともにそれを徹底して行い封じ込め早期の収束に成功させ、韓国もほぼ同じ手法で感染増をある程度までに押さえ込んできている。

ただ、日本の場合し、mRNA型ワクチン接種に絞り込んでおり、ワクチン効果は確実に現れる。

米国もmRNA型を主力としており、感染者数は大幅に減少し、州によっては全面解除している。

 

インド株よりさらに強力な変異株が出現する可能性もあり、まだ予断は許さない。それは変異リスクを下げるため、感染者の絶対数を下げるしかない。

 

今回、富山大らが見い出した「スーパー中和抗体」、合成もできることから、早期の製薬化が日本にとっても世界にとっても待たれる。

こうした時こそ日の丸護送船団方式で、日本の叡智を集結させ、開発に当たらせるべきだろうが・・・。金を出し護送する人たちが沈没船に乗り込んでおりピンと来る人たちはいない。

追、

日本の接種回数も日々、何十日も前から変更され続け、正確な接種回数など未知の世界、原因は厚労省が作った全国統一のワクチン接種管理ソフトがデタラメで誤変換が当たり前になっており、膨大な作業時間となり、入力が遅れている市町村が山のようにあることによるもの。

河野爆沈大臣は一定期間内に接種回数を入力しない市長村に対しては、ワクチンの送付をストップすると脅迫している。

毎日過去にさかのぼりコロコロ変わるためアワーワールドインデータでも、日々の接種数や日々の人口に占める接種率で上位に位置するが、各国状況のグラフには表記していない。

昨年5月稼動させた全国統一の感染者の管理ソフトもいまだ完全稼動には程遠く、厚労省は都道府県がHPで発表している数値を閲覧して集計している有様。接触アプリは現在どうなっているのか知らないが、機能していなかった状態を何ヶ月も放置していたことも発覚していた。

これではお金はいくらあっても足りまい。デジタル化以前の問題。国民の命無視の分けの分からない官邸ひも付きソフト会社ばかりに発注しており、厚労省官僚の怠慢と政治家の資質問題。

 


スクロール→

COVID19 世界の感染者数の動向

17日に5000人以上発生した国/ワールドメーター版

 

 

感染者数

感染

人口

 

 

累計

6/17

死者

万人

 

世界

178,185,274

385,684

3,858,040

70億人

3

ブラジル

17,704,041

74,327

496,172

21,400

2

インド

29,761,964

62,409

383,898

139,930

10

コロンビア

3,859,824

29,945

98,156

5,140

9

アルゼンチン

4,222,400

23,780

87,789

4,559

6

ロシア

5,264,047

14,057

127,992

14,599

18

インドネシア

1,950,276

12,624

53,753

27,629

19

南アフリカ

1,786,079

11,767

58,323

6,002

1

米国

34,377,592

11,230

616,440

33,286

7

英国

4,600,417

11,007

127,945

6,822

13

イラン

3,070,426

10,291

82,619

8,502

22

チリ

1,498,231

6,670

31,140

1,927

24

フィリピン

1,339,443

6,623

23,275

11,097

5

トルコ

5,354,153

5,904

49,012

8,520

38

マレーシア

678,764

5,738

4,202

3,276

25

イラク

1,274,629

5,189

16,811

4,108

 

4

France

5,749,691

2,044

110,634

6,541

8

Italy

4,249,755

1,325

127,190

6,037

11

Spain

3,753,228

4,197

80,634

4,677

12

Germany

3,727,624

893

90,820

8,404

14

Poland

2,878,276

218

74,734

3,780

 

[ 2021年6月19日 ]

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