アイコン 欧州株(既存株)と英国株の致死率の違いを検証して見た


日本においては武漢株が昨年1月に中国からもたらされ、昨年3月下旬にほぼ欧州株に置き換わり、その欧州株も今年4月には英国株に置き換わった。より感染力が強い株に置き換わっている。

今年3月末までと4月~6月21日までの感染者数と死亡数を分け、致死率を調べてみた。

結果、致死率は重症化率に比例することから、致死率で見る限りに変化は見られない。

兵庫・大阪の致死率の高さは、行政による感染検査数不足、第4波に対する隔離施設や医療機関の事前準備不足により感染の急拡大に医療機関が耐えられずパニックを生じさせたことにより、死亡者が急増し、致死率を高めたものと見られる。

ただ、まだ国内には感染者数が少ないインド株=デルタ株は感染力も強く、重症化率も高いとされており気を許せない。

増加を食い止めなければ、ワクチンの接種率もまだ低く、第5波が襲撃する可能性もある。

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新コロナ戦争、第5波を生じさせないためにも、感染者の増加地域では徹底した感染検査を実施し、感染者を見つけ出し隔離し、感染拡大を阻止することが必要だ。今では日本は日に最大21万件のPCR検査能力を有しており、保健所は最大限、検査を活用し、ウイルスを封じ込めることが必要だろう。

日本は縦割り行政で融通が利かず、役所内で保健所に対する業務支援体制も乏しく、常に逼迫した状態を自治体の首長が作り出している。保健所に余裕を持たせなければ新コロナ戦争に打ち勝つアイデアも生まれない。まだ第5波が襲わないとは誰もいえない状況下にある。

厚労省が発表した6月14日でのゲノム解析ではインド株=デルタ株は累計で全国で117人が感染、、うち東京が30人となっているが、東京都は22日、1日だけで21人の感染が確認されたと発表している(ゲノム解析は陽性者の2割程度か実施されていない)。

感染者数はこれまでに宣言効果により大幅に減少したものの最近は下げ止まっており、22日も1437人が感染、うち東京都が435人で全体の30.2%、東京都を7日間ベースで見た場合、前7日間から7.9%増加している。

デルタ株は従来株の1.8倍、英国株の1.5倍感染力が強いとされ、重症化率は2倍と報告されている(英保健省など)。感染者数がこれまでの半分で病床が埋まる。免疫逃避ではファイザー製は英国株まで95%が、デルタ株では88%に落ちるとされている(日本で使用されていないAZ製は従来株で70%の有効率がデルタ株では60%まで落ちるとされている(英保健省)。

 


スクロール→

欧州株と英国株の致死率比較

 

期間

感染者数

死亡者数

致死率

全国

201213

475,242

9,176

1.93%

4月~6/21(英国株)

311,761

5,313

1.70%

累計

787,003

14,489

1.84%

東京

201213

120,986

1,770

1.46%

4月~6/21(英国株)

48,335

428

0.89%

累計

169,321

2,198

1.30%

神奈川

201213

48,069

785

1.63%

4月~6/21(英国株)

17,529

152

0.87%

累計

65,598

937

1.43%

大阪

201213

52,202

1,184

2.27%

4月~6/21(英国株)

50,280

1,421

2.83%

累計

102,482

2,605

2.54%

兵庫

201213

20,558

584

2.84%

4月~6/21(英国株)

20,174

688

3.41%

累計

40,732

1,272

3.12%

北海道

201213

20,994

749

3.57%

4月~6/21(英国株)

20,038

597

2.98%

累計

41,032

1,346

3.28%

福岡

201213

19,104

332

1.74%

4月~6/21(英国株)

16,134

180

1.12%

累計

35,238

512

1.45%

沖縄

201213

9,482

128

1.35%

4月~6/21(英国株)

10,652

39

0.37%

累計

20,134

167

0.83%

和歌山

201213

1,287

18

1.40%

4月~6/21(英国株)

1,373

30

2.18%

累計

2,660

48

1.80%

[ 2021年6月23日 ]

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