アイコン 韓国の癇癪球の第4レベル宣言と日本


韓国では予想通り感染が爆発した、それも予想されていたにもかかわらずだった。

<韓国の癇癪球>
これまで規制は第2レベルだった韓国、その第2レベルも7月1日から緩和すると政府は公表し6月29日まで維持した。30日になると感染増により、緩和を先送りすると急遽発表、さらに感染レベルが1000人台に突入すると、7月9日には癇癪球を投げ「12日から(いきなり)第4レベルに引き上げる」と発表した。
それまでの政府の緩和政策および緩和策発言、経済対策での消費クーポン券の発行予告など数々の発言が、国民の気の緩みを誘い、感染拡大を招いたといっても過言ではない。国民も規制に疲れ、政府の緩和発言に緩和気分に浸ってのことだった。

やり方が汚い、
こうした緩和時になれば、文大統領は自ら緩和策を発表し、逆に感染が拡大しK防疫がうまくいかなくなると、文大統領は一切、表舞台に登場せず、感染者が減るまでダンマリを決め込む。
再び、感染者数が減れば、K防疫を自己自慢し国内外へ発信し、自らの成果として勝ち誇ることを繰り返し、その間落ちた世論調査の支持率を常に回復させてきた。

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<日本の癇癪球>
酒の卸業者に対して酒を提供している店には酒を卸すな、また、金融機関は取引先の飲食店が酒を提供していないか監視して止めるように指導せよと内閣の大臣殿が発言(=命令)したが、どの法の根拠を持って発言したのか、例えお願い事であっても発言を無視できない企業の弱みがある。2019年7月の韓国に対する輸出規制強化についても、強化そりものは間違ってはいないが、犠牲になった企業に対する手当ては何もなされず、憤慨したこうした企業はその後、韓国へ進出、または韓国での生産を拡大している。
結果、自民党からも批判が出て結局酒卸会社や金融機関への発言は撤回された。しかし、言った本人が撤回したのかは有耶無耶。

第3波の時には東京都の職員たちが手分けして規制を遵守しているか指導する班を設け、夜に店舗を回り指導に当たっていた。しかし、第4波では、規制違反を盾に営業時間を遵守していない店舗に対して、罰するぞと文書を送付し脅迫し、それでも続けた店舗に対して罰金刑を言い渡した。
第5波では大臣殿が上記の発言をなした。
それでいて自民党議員さんたちは選挙を控え政治資金パーティたけなわだ。

日本には、新コロナ戦争に対応するリーダーがいない。
どこの国も保健省か専門機関が対応し、毎日ブリーフィングを発表しているが、相当する厚労省は、感染者数などデータそのものの収集ができておらず発表しない(HPで報告しているが正確性はない)。それでいて感染者数が増加した場合、「感染検査をするな」と感染者を野放しにする政策を各都道府県に指示している。そんな国はどこにあろうか。それは加藤厚労相時代(現官房長官)の昨年4月20日から今に至るまで何回も後ろ向きの検査はするなと指示している。

韓国でも、同じことが言える。
防疫当局をよそに統括機関が感染者は抑えられているとして、文大統領に忖度した発言ばかりして、歪んだ政策を発表させた。
7月1日から緩和、ワクチン接種者はノーマスク、ワクチンパスポート、消費クーポン券配布などこれまで公表してきた。結果、対外的に図ったワクチンパスポートは生き、ほかは延期となった。その間に、過去最高の感染者が発生する事態に陥っている。

感染力が英国株の1.5倍、重症化率が2倍というデルタ株を甘く見ているようだ。
ワクチン接種も高齢者から進めており、そうした人たちにはデルタ株感染でも重症化率は低減できようが、60歳以下の健常者の接種は進んでおらず、日本では40代・50代の入院患者が増加しており、韓国でも同様な傾向にいたるものと見られる。
しかも感染者の増加が続いたり、高止まりすれば、医療機関がパンクして発症者に対する適切な医療ができなくなり、重症者が増加することは昨年の大邱市における宗教団体を基点にした大規模クラスター発生時と何ら変わらなくなる。医療は発症者数がキャパシティ内にあれば適切に治療を施されるが、第4波の日本の大阪のようにキャパシティを超えればパニくってしまう。

韓国では、5人以上の集団形成はこれまでも禁止されていたが、今後、午後6時以降は2人までになる。家族であっても単身赴任者が外で家族と会い、3人以上になれば罰せられるという厳しいもの。しかし、料飲食店の時間は午後10時まで、これは変わらないようだ。夜遅くまで酒が入れば人は自己制御できなくなるのであるが・・・。

さらに韓国ではアストラゼネカ製ワクチンが約6割、ファイザー製が35%であり、ファイザー社は、同社製ワクチンは抗体が半年で減少過程に入り、デルタ株に対しては追加接種(フースターショット)が必要だとしている(イスラエルで有効性が64%まで落ちると報告され、2回接種した人が半年を過ぎた人の感染が多くなっているとしていた)。
AZ社は6月22日、デルタ株に有効と表明、英イングランド公衆衛生局(PHE)は6月14日、同社製ワクチンはデルタ株に対して重症化率が90%低減すると発表している(しかし、元々英国株まで有効性が75%前後とされ、接種した人は90%重症化率が下がるというのは合点がいかないが・・・)。AZ社はデルタ株に対して抗体の有効期間がどれほどかについては言及していない。

変異株については厚労省の資料で確認を
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000803147.pdf


スクロール→

韓国のワクチン接種状況 7/11日00時現在

 

総接種回数

1回目

完了

AZ

12,505,819

15,573,684

4,738,062

ファイザー

4,672,921

モデルナ

72,841

J&J(1回完了型)

1,133,497

0

1,133,497

18,385,078

15,573,684

5,871,559

不明

1,944,237

 

 

合計

20,329,315

15,573,684

5,871,559

・合計は7月11日00時現在で確定値、ほかは暫定数値/交差接種あり

※韓国の人口は5170万人。

0713_02.jpg

<首都圏の感染者数と全体に対する感染率>

全体が増加=首都圏が増加するのに伴い地方も7月7日から急増してきている。7月1日に第3レベルに引き上げていたら、12日からの第4レベルは回避できたかもしれない。

感染者数は日本の人口比(2.4倍)を換算すれば日本より感染者数は多くなっている。これでは韓国紙、特に何につけ日本批判の急先鋒の中央日報も新コロナについては日本を批判を展開できないだろう。


スクロール→

韓国の首都圏の感染数と率 ソウル+京畿道+仁川

 

ソウル

京畿

仁川

小計

全体

首都圏率

地方

66

177

157

22

356

556

71.1%

1,333

67

149

146

15

310

485

68

139

125

11

275

454

69

181

155

21

357

601

610

213

176

22

411

611

611

201

172

17

390

556

612

205

170

19

394

563

613

174

142

13

329

452

71.1%

952

614

120

113

13

246

399

615

128

118

11

257

374

616

199

184

11

394

544

617

199

181

17

397

540

618

197

151

21

369

507

619

193

141

20

354

482

620

152

111

19

282

429

68.1%

1,192

621

127

88

7

222

357

622

126

92

15

233

395

623

228

180

26

434

644

624

251

184

15

450

610

625

264

179

24

467

634

626

260

185

12

457

668

627

242

171

24

437

614

76.2%

1,165

628

179

157

30

366

501

629

201

228

17

446

595

630

368

234

29

631

794

71

332

245

30

607

762

72

337

260

22

619

826

73

353

247

14

614

793

74

286

227

28

541

742

75.8%

1,787

75

301

210

16

527

711

76

313

224

20

557

746

77

577

357

56

990

1,212

78

545

388

61

994

1,275

79

495

396

72

963

1,316

710

501

441

79

1,021

1,378

711

501

399

64

964

1,324

72.8%

360

 

[ 2021年7月12日 ]

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