アイコン モデルナ 異物混入ワクチンはスペインROVI社製造分 CMO専門メーカー


モデルナはワクチン等医薬品開発会社、大きな製造工場は持っておらず、同社製ワクチンは米国では米ニュージャージー州にあるサノフィ社の工場、スイスのロンザ社、スペインROVI社で製造されている。

但し、サノフィは今年9月からの生産開始予定でバイアル充填など製剤化の工程を請け負うのみ、現在製造しているのは医薬品受託製造(CMO)の大手ロンザとROVIとは異なる。

ROVIは、スペインマドリッドに本社を有し、ROVIファーマインダストリアルサービスの所有会社。
2010年に米FDAから医薬品製造工場の承認を受けている。
モデルナとは2020年に受託生産契約を締結している。

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8月6日、モデルナ社は7月下旬、韓国に対して8月分として800万回分を供給するとしたものの、海外の原液を製造する実験施設で問題が発生し、半分しか供給できないと通知していた。
8月6日の問題の製造施設がロンザなのか、ROVIなのかは現在のところ不明。

今回の異物混入ワクチンは製造ロットからしてスペインROVI社製、但しROVI社のHPでは充填仕上げすると記載されており、原液も含めた受託製造なのかは不明。
充填・製品化だけの受注ならば異物混入する可能性はきわめて低いが、半導体や医薬品レベルで清掃をちゃんとしていなければ、充填機器にそれ以前に使った薬剤が付着し、モデルナワクチンを充填する際に混入した可能性は残る。また、ROVIが充填だけの受注ならば、もともと原液に異物が混入していた可能性もある。

武田薬品はモデルナ製ワクチンの国内流通を、モデルナと契約して担当しているだけで現在のところ製造には関与していない。

日本で発覚した異物混入ワクチンの製造識別ロット番号は、
3004667(約57万回分)、
3004734(約52万回分)、
3004956(約54万回分)
の3種。
但し異物混入問題のロットは1つだけ、厚労省は念のため隣接する2つのロットも接種を中断させた。

厚労省は26日、未使用状態のモデルナ製ワクチンに異物が混入しているという報告が日本国内の複数のワクチン接種会場から入ってきたと発表。これを受け、日本国内863ヶ所の接種会場に配送された163万回分の未使用のモデルナ製ワクチンの接種を中断させた。現在のところ健康被害の届出はないという。
 
モデルナ製ワクチンは、デルタ株に対してその有効性がファイザー製より優れていると報告されていた。

[ 2021年8月26日 ]

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