アイコン モデルナ製ワクチンで何があったのか 異物混入ワクチン 実験施設の問題


7月27日もロイターは、モデルナ社で米国外のパトなー企業で製造遅延問題から供給が遅れており、今後の納品については調整が必要だと発表。但し、遅延原因や影響を受ける国については明確にしなかったと報じた。
日本では、6月供給予定の4000万回分が、1760万回分しか供給されていなかった。

韓国では、モデルナ製ワクチンの7月入荷予定の180万回分が、モデルナ社から理由も告げられず入荷しなかった。
7月末までに、8月に関しては850万回分を供給すると確約した。

しかし、8月6日、突如、8月分は半分しか供給できないとモデルナ社は1週間たらずで約束を反故にした(報道は8月9日)。
モデルナ社は半分しか供給できない理由として、海外の実験施設で問題が発生し、生産に支障をきたしたことによるものと説明していた。
(その後の8月22日、モデルナ社は、韓国に対して残る今月から9月第1週までに701万回分を供給すると通知した。)

スポンサーリンク

<異物混入>
8月6日から大阪大規模接種センター会場で、異物混入ワクチンと同じ製造ロット番号「3004734」のワクチンを8月20日まで接種していたと接種を担当している防衛省が8月25日発表した。
8月24日、日本の接種会場でモデルナ製ワクチンのバイアル充填瓶の中に金属様のモノが入っていた厚労省に報告された。同省は25日未明、安全性が確保できないとして問題のロット番号前後も含めて計3ロット番号分計163万人分の接種を中断させた。

当該のロット番号3004734のワクチンが、大阪会場に運び込まれ、6日から接種開始されていることから、少なくとも8月3日までには日本に到着していたものと見られる(問題が発生していた時期と重なり、生産を急いでいたものと見られる)。
日本でのモデルナ製ワクチンの流通は武田薬品が請け負っており、武田薬品に確認する必要がある。

また、海外の実験施設の不具合と今回の異物混入ワクチンと関係しているのかどうかもモデルナ社はまだ明らかにしていない。

当ロット番号のワクチン製造は、スペインのROVI社が製造担当したワクチンということが判明している。
モデルナ社と2020年に医薬品受託製造(CMO)大手のスイス・ロンザ社とROVI社が受託生産契約を締結していた。

サノフィも受託契約しているが、それは今年4月、製造準備もあり、ワクチン製造開始は9月としていた。それも受注内容はバイアル充填瓶だという。
同じく韓国のサムスンバイオも接種瓶へのバイアル充填を受託契約しているがまだ生産準備段階。

但し、ROVIの受注内容は、同社のHPでは瓶へのバイアル充填を受注したと掲載されているため、原液からの製品化までの一貫受託製造は行っていない可能性が高い。

以上の結果、7月から8月2日までには、ロンザ社かROVI社で、製造上何らかトラブルが発生していたことになる。
その結果、モデルナ社がどう説明するかどうかにかかわらず、製造上のトラブルが原因で今回の異物混入事件が発生した可能性が高い。

2016年設立のモデルナ社など米国の新興バイオ医薬品企業は、株価を気にしてマイナスイメージになる事案の公表を異常に嫌う体質を有している。

モデルナ製ワクチンの製造工程で、7月から8月にかけて問題が発生していたことだけは、間違いなく、半導体などのように異物混入を見分けるセンサーもラインに設置していなかったとすれば、受託製造しているロンザなり、ROVIの生産工程の設備は些か問題ではなかろうか。
異物混入に関し、米国ではほとんど報道されていないのか、株価への影響はない。
 

モデルナ株価/ドル

826

403.20

825

397.87

824

394.94

823

411.89

89

484.47

84

419.05

83

386.51

720

307.33

719

313.59

716

286.43

71

235.11

8/26日分は現地時間12時現在分


<デルタ株の次なるもの、新たな変異株の脅威>
中国・武漢ウイルス研究所(WIV)の石正麗所長は8月第1週、サウス・チャイナ・モーニング・ポストのインタビューで、「新型コロナウイルスは終わらない。感染者数が多くなりウイルスが突然変異を起こす選択の機会がさらに多くなった。新たな変異株は現れ続けるだろう」と警告した。
米ニューズウイーク誌も、「変異株の出現が度重なるほどウイルスは進化し続け、科学者たちは次の変異はステロイドを装着した『ステロイドデルタ』 になることを懸念している」とは報じている。
(ステロイドデルタは現在抗体カクテルや炎症を抑えるステロイド薬の投与などで重症化を抑えているものの、ステロイド薬の効果を損なう新たなデルタ変異株の出現を危惧しているもの。ステロイド薬が効かなくなる重症ぜんそくでは原因の因子が特定され、阻害剤が開発されている)

武漢株からの派生株の欧州株・米国株の既存株から変異株の英国株(アメファα)・南ア株(ベータβ)・ブラジル株(ガンマγ)、ベルー株(ラムダλ)、インド株(デルタδ)・・以上がこれまで大感染をもたらしてきた新型コロナウイルスとその変異株
ほか、米国株(イプシロンυ)、米国株(ロータρ)、ブラジル株(ゼータζ)、フィリピン株(シータθ)、インド株(カッパκ)、多国株(イータη)

などの武漢型新型コロナウイルス=SARS CoV 2を原型とした変異株の各種がWHOによりギリシャ文字で命名されている。
細かくは英国株でも変異し続けている。しかし、それまでの株より感染力や重症化率が強く・高くなければ、それまでの変異株に置き換わることはなく、ここでは重要視されない。

[ 2021年8月27日 ]

スポンサーリンク
 

 

 


HTML Comment Box is loading comments...



※記事の削除等は問合せにて。

スポンサーリンク
 

関連記事

 

 



PICK UP


破産・小口倒産一覧