アイコン ワクチン模範国のイスラエルの感染者過去最高大幅更新 日本の再拡大の可能性


世界屈指のワクチン接種国のイスラエルでは、ファイザー製ワクチン接種効果で一時2桁台まで下がった感染者数、デルタ株ではその効果も落ちるとされるものの、88%前後の高い有効性は確保されている。しかし、ファイザー製は接種から4ヶ月ころから育成された中和抗体数が減少過程に入り、6ヶ月も経過すれば、その有効性が大きく落ちるという。

そうした裏づけとなる報道が8月になされている。

イスラエルでは、9月1日には20,513人の感染者が発生、それまでの最高は昨年9月6日の11,316人だった。

1、米疾病対策センターは、米ファイザー製ワクチンで育成された中和抗体は2回接種から8ヶ月後では、デルタ株に対する有効性は53%まで低下するとし、追加接種の必要性を訴えた。

2、イスラエル政府は、半年経過した人がデルタ株に感染した場合、重症化リスクが高まっていると報告し、すでに追加接種を行っている。

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3、米モデルナ社は、同社製ワクチンは、デルタ株に対しては2回目接種から半年後にはその有効性が大きく減少するとし、追加接種の必要性を公表した。

4、英オックスフォード大学の研究チームは、米ファイザー製および英アストラゼネカ製のワクチンを、2回接種後のデルタ株に対する有効性が3ヶ月以内に低下するという結果を得たと発表している。
また、ワクチンを2回接種後にデルタ株に感染した場合、他の人に感染させるリスクがデルタ以外の変異株に比べて高い可能性も示された(元々、感染力の強い英国株よりさらに1.5倍つようとされているデルタ株)。
研究チームは鼻や喉の奥から300万件以上の検体を採取。2回目の接種から90日後のワクチンの有効性はファイザーが75%、アストラゼネカ製が61%と、接種から2週間後時点の85%と68%からそれぞれ低下した。有効性の低下は35歳以上の年齢層が、それより若い層より顕著だったとした。
研究を率いたサラ・ウォーカー教授は、有効性が低下しても、「どちらのワクチンも2回接種すれば、デルタ株に対してなお高い効果がある。初期(の有効性)が非常に高いからだ」と指摘した。
以上、

デルタ株は免疫忌避力があり、既存株より有効性が落ちるとされている(ファイザー製で94%→88%、一回接種では30%台まで落ちる)。ワクチンを接種していれば、重症化リスクが大きく下がるとされ、CoVで重症化しやすいとされる高齢者にとっては必須アイテムとなっている。
すでにデルタ株がさらに変異したウイルスも見つかっており、ワクチンの有効性との戦いとなっている。そうしたウイルスに対するワクチンも開発することはできるが、現在でも緊急使用(ファイザー製は米FDA正式認証)、さらに、進化させたワクチンは臨床をほとんど行わないことから、その安全性に懸念が生じる可能性もある。
感染者が出続けており、これまでの変異株より、より強い感染力、免疫忌避力がある変異株ウイルスだけが生き残り、ヒトに脅威をもたらし続けることになる。
感染者数を減少、なくさなければ、そうしたリスクは常に人間界に横たわる。南米だけでもブラジル株、ペルー株、コロンビア株とこれまで多くの感染者を出し、その間、変異し続けた結果、そうした変異株が猛威を振るっている(南米人口410百万人、感染者数37百万人)。

日本の再拡大の可能性は、
まだ5波が収束していないが、一方でワクチン接種は進んでいる。しかし、感染構成率が一番高い20・30代の接種率は悪く、一般でも50代以上の接種率は高く、若くなるほど低くなっている。65歳未満の「一般」の優先順位の判断が市町村に委ねられていることも影響しているものと見られる。
国民の接種率がいくら高くなろうと、社会経済活動が一番活発な感染世代の接種が進まないことには5波の収束も危うい。9月13日からはワクチン不足で2回目接種に限定するよう接種会場のクリニックに対して通知されている(福岡市)。それでいて眼下若い人に対して接種を呼びかけている矛盾も生じている。

接種によりある程度収束しても、今度は中和抗体の減少により追加接種(ブースターショット)しなければ、接種完了者の感染が拡がるおそれがある。日本はワクチン接種初期(2/16~5/10)の接種数が大幅に少なく、追加接種時期は11月ころから必要になると見られる(接種完了3ヶ月後から徐々に減り、6ヶ月経過すれば大幅に感染リスクが高まるとファイザー社もモデルナ社も公表している)。
(河野爆沈大臣は4月25日までに2800万回分のワクチンを国内に有しながら、体制が整わないとして5月10日以降、大規模接種をスタートさせた。4月上旬までにある程度入荷していたものと見られる。それでいて3月には接種の予行演習まで自治体にさせていた。4月25日に欧州委員会が5200万回分を日本への輸出を認可していると発表したことから、爆沈大臣が反論する形で入荷数を発言したが、一向に接種させなかった。総裁選出馬どころではないだろう。)
元々接種完了者でも12%の人は有効性が生ぜず感染リスク(ブレークスルー感染者/現在接種完了者6000万人・・うち720万人が感染リスク下にある)を抱えている。

<イスラエル、感染者数と死亡者数推移>
接種率がまったく伸びず頭打ち、米ファイザー製接種がほとんどで現在のデルタ株では、1・2・3月に接種した人たちがワクチンで形成された中和抗体が減少して感染している。死亡数も多くなっており、重症者数(9/5日現在677人)も多くなっている。

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<ワクチン接種状況>
イスラエルには接種しない顎ひげを蓄え帽子をかぶる治外法権のユダヤ教超正統派の聖職者+信者が約100万人おり、また接種しない主義者も多い。
接種総回数は3回目接種で多くなっている。最近は1回目や2回目の接種者数はほとんど伸びていない。人口密度は404人、日本は334人/平方km。日本と異なり、宗教も絡み、米国にしても保守的な人ほど接種しないようだ。


スクロール→

2021.9.5日現在

イスラエル

人口

9,320,000

総接種回数

14,150,000

  百人当たり

151.8

1回以上接種者数

6,020,000

  人口比

64.59%

2回完了者数

5,510,000

  人口比

59.12%

まだ未接種数

3,300,000

35.4%

未完了者数

3,810,000

40.9%


データは、ワールドメーター版(感染者等)とアワーワールドインデータ(ワクチン)版使用。

[ 2021年9月 7日 ]

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