アイコン 感染高止まりの隣国、療養施設のウイルス防疫策には限界・・・


隣国は18歳以上のワクチン接種完了率が90.4%と非常に高いにもかかわらず、感染者が高止まりし、先週は日の平均が過去2番目の2,204人となった。重症者数も483人まで増え、500人に達した場合、サーキットブレーカーを発する可能性を示唆している。

感染者は特に全人口の半分が居住する首都圏に集中しており、ここ1週間の首都圏の感染者数は1万2,039人、全体の78.5%と非常に高くなっている。当然、首都圏の感染は地方へも拡散され、総体の感染者数を押し上げてもいる。

政府は11月から規制を緩和したことからか、感染者は高止まり状態が続いている。ワクチン接種が進んでいたことから規制緩和しても増加しない、収束すると判断したのか、想定内としたのかは不明だが、3回目の接種をすでに開始していることから前者とみられる。

感染増は、体力的に脆弱な療養施設等高齢者施設へウイルスが侵入するリスクを拡大させ続けている。隣国は感染者に比例して重症者数も増えており、その感染者は首都圏に集中、比例して首都圏の高齢者が多い療養院の感染者と重症者が多くなっている。
ならば徹底して療養施設等に対して防疫対策を採るしかないだろう。

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隣国当局もそれを重視しているのか、療養病院などの施設従事者は、ワクチン接種の有無にかかわらず1週間に一回PCR検査を行わせるとしていたが、1週間も経たずして週2回に変更している。当然、咳や発熱症状の職員は勤務できないようにするしかない。
職員は施設外では普通の社会生活を送っており、ウイルスを施設に持ち込むリスクはいくらでもある。そのリスクを下げるためにも全体の感染者数を減らす必要があるのだが・・・。
世の中は規制緩和でドンちゃん騒ぎ、一方で、教師や療養院等の従事者はドンちゃん騒ぎしてはならないとは理不尽この上ないことでもある。

また、施設では親族の見舞いなど外部との直接接触を完全に断ち切ることも必要だろう。タブレットを使用した透明板越しの面会も可能な世の中だ。
感染者数が収束するまで、ウイルスを施設に持ち込ませないあらゆる方策が必要となっている。

それに加え、外国からの入国者は自宅隔離させず、一定期間、5日~1週間でも所定の施設で全員隔離すべきではなかろうか。いくら管理されているとしても周囲では自由の身、また外国人の場合はコミュニティを形成している人たちも多く、コミュティ内で感染させるリスクもある。隣国には管理できない外国人の不法滞在者も39万人あまりおり、職の機会が多い首都圏に集中しているものと見られる。


スクロール→

感染増の中でウィズコロナの隣国 感染拡大リスク事項

9/1822

秋夕節休暇(お盆相当)、里帰り、観光

10/911

ハングル連休、観光

1013日)

(日常回復委員会、11月からの緩和仮決定)

10/1831

段階的緩和措置・試行期間として緩和

1031

ハロウィン、多くの検挙者

111

段階的緩和措置施行、大幅緩和

10/31まで飲食店の営業時間は酒あり午後10時まで、11/1からは酒あり24時間営業可能。99人までの集会が頻繁に行われるようになっている。

 


スクロール→

 

ソウル

京畿道

仁川

全体

構成率

11/13

1,001

644

165

1,810

2,325

77.8%

11/12

944

790

120

1,854

2,368

78.3%

11/11

1,004

821

187

2,012

2,520

79.8%

11/10

973

867

159

1,999

2,425

82.4%

11/9

662

528

111

1,301

1,715

75.9%

11/8

709

544

98

1,351

1,760

76.8%

11/7

848

703

161

1712

2,224

77.0%

週計

6,141

4,897

1,001

12,039

15,337

78.5%

首都圏比

51.0%

40.7%

8.3%

100.0%

 

 

 

当局がスケープゴートにしている療養者・高齢者施設だけの感染数と重症者数の問題なのだろうか、年金が少なく働かざるをえない70歳以上の高齢者たちの多くが感染リスクにもさらされているのも確かだろう。

 60歳以上の高齢層の感染者が占める数と割合は10月第3週2,046人(21.6%)→10月第4週2,963人(24.4%)→11月第1週4,434人(29.5%)と増加している。逆に言えば60歳未満が70~80%ということでもある。

 隣国では、すでにブースターショットを開始している。

アストラゼネカ製はもともと有効率が低く、ファイザー製では4ヶ月当たりから有効率が急速に下がり6ヶ月後には43%前後まで下がる。アストラゼネカ製は半年後では46%と逆転するが、ともに半年後は接種完了者の半数以上が感染リスクにさらされていることになる(それでも重症化率は低いとされるが、健康に脆弱な人(療養者や高齢者)は重症化リスクにさらされている)。

 

↓60歳以上の感染率は20%台後半だが、重症者に占める割合は82%と非常に高くなっている。これは感染者の増加で療養施設等新コロナゥイルスに脆弱な施設でクラスターが多発していることにある。

ワクチンによる重症化率の低下は高齢者にとっては当てはまらないのかもしれない。

 規制を緩和したままデルタ株を収束させるのは至難の技。

公務員も教師も看護師も介護人も仕事を離れれば、一市民として普通の生活をおくっており、本人が防疫対策をとっていたとしても、隙があればウイルスの方から侵入してくる。これまでのK防疫を誇った経験則はデルタ株およびデルタプラス株には通用しない。

 何としても絶対数を減らすことこそが収束への近道、重症者を減らすことができる第一関門であるようでならない。

英国などごく一部を除きどこの国でもそうしている。どうにでも言える屁理屈はさておき、大統領選へのPRからの段階的緩和策ならば・・・。

重傷者が増加すれば9月の感染死亡者は日平均して7人、10月は11人、11月は13日までで日平均19人が亡くなっている。

隣国は日本の8月の感染爆破時のような段階ではないが、感染者の増加⇒重症者の増加⇒死亡者の増加という悪循環に陥っているようだ。

 隣国では厳しいはずの第4レベルそのものが飲食店は酒類提供OK、営業時間午後10時までという緩やかな最高レベル、これでは2軒目3軒目のはしご酒時間、いかんともしがたい。それも現在は24時間営業可能ときている。

13日までの週は首都圏が78%の感染構成率、首都圏だけでも再度規制強化するしかないだろうが・・・。サーキットブレーキをかける使用率75%を重症病床を増加させ先延ばし、まったくその気配は無いようだ。


スクロール→

隣国の重症者数 20211114日現在

80歳以上

129

高齢者

82.2%

70

142

60

126

50

45

壮年

14.5%

40

25

30

13

3.3%

20

3

10

0

 

10代未満

0

 

重症者合計

483

 

 


スクロール→

隣国のワクチン接種完了者数と率および月別

2/26開始

累計接種完了数

 

月接種完了数

経過月

3月末

24,421

0.1%

24421

7ヶ月

4月末

257,212

0.5%

232,791

6ヶ月

5月末

2,220,000

4.3%

1,962,788

5ヶ月

6月末

5,140,000

10.0%

2,920,000

4ヶ月

7月末

7,230,000

14.1%

2,090,000

3ヶ月

8月末

15,850,000

30.9%

8,620,000

2ヶ月

9月末

25,760,000

50.2%

9,910,000

1ヶ月

10月末

38,700,000

75.4%

12,940,000

 

11/14現在

40,099,131

78.1%

1,399,131

 

18歳以上

90.4%

 

 

 

[ 2021年11月15日 ]

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