アイコン 隣国のウィズコロナ策の・・


世界で英国と並び最初にワクチン接種を開始したイスラエル、既存株の感染拡大は3月下旬には収束し、4月から5月にかけ世界が英国株により感染拡大する中、同国ではワクチン効果が発揮され、感染者が激減していた。
しかし、6月に入りデルタ株が世界に感染拡大する中、6月下旬から同国もデルタ株による感染者が増加しだし、その中に多くの接種完了者が含まれていた。
そこで同国は7月14日から追加接種を開始した。
しかし、追加接種が本格化するのは8月から、8月末の追加接種率は24.5%、9月1日には過去最多の11000人の感染者を発生させた(人口934万人)。9月末36.8%、12月18日現在44.7%となり、感染者数は10月には100人を下回り、現在は600人前後で推移している。

イスラエルは宗教上ワクチンを接種しない人たちが約200万人(超正当派、聖職者+信者計人口の約2割/なお、ジェトロは380万人としている)おり、接種しない12歳未満の人口も20%(超正当派も一部重複)と多く、接種完了率が62.8%(12月18日現在)と低いことにも起因している。それも接種完了は3月末までに52.7%が済ませていた(主にファイザー製)。有効期限から4ヶ月後の8月からデルタ株の猛威にさらされた。

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このように、人口の過半数が接種を完了させ、その有効期間内ならば、英国株では感染を抑制することができたが、さらに感染力が強く、重症化率も高いデルタ株では有効期限切れとともに未接種人口も多く、感染を急拡大させることになった。

隣国の場合、接種完了率は高いものの、有効率がファイザーより劣るアストラゼネカ製ワクチン、有効期間も隣国の研究機関の調べでは短く(=中和抗体量の減少スピードが速い)、10月から接種完了者の感染が広がり、隣国も10月に入り追加接種を開始したが、本格化するのは12月に入ってからであった。
そのため、感染者も、重症者も、死亡者も急増させてしまった。

せめて、ウイルスが首都圏に集中してうじゃうじゃいる状態を減少させた中でウィズコロナ策(11月1日から)を講じていたらば、状況は異なっていたものと見られ、さらに12月に見直す機会の会議(11月29日)で、トップが現場に任せ見直していたら、ここまで感染者の増加には至らなかったものと見られる。それがトップの政策によるものであり、国民が犠牲になったとも受け止められる。
ただ、追加接種は次の波には経験知として活かされることになる。


スクロール→

↓感染者と重症者と死亡者の相関経歴

隣国 感染状況推移

 

感染者数

重症数

死亡数

2021

日平均

週末

612

 

 

155

 

6/1319

2,447

350

151

10

6/2026

3,737

534

149

20

6/277/3

4,885

698

144

13

7/410

7,380

1,054

148

13

7/1117

9,778

1,397

185

17

7/1824

10,862

1,552

254

13

7/2531

10,983

1,569

317

27

8/17

10,883

1,555

377

21

8/814

12,883

1,840

386

32

8/1521

12,628

1,804

403

54

8/2228

12,212

1,745

409

74

8/299/4

11,962

1,709

376

39

9/511

12,314

1,759

352

43

9/1218

12,795

1,828

329

36

9/1925

14,380

2,054

320

47

9/2610/2

17,618

2,517

336

63

10/39

13,905

1,986

384

56

10/1016

11,053

1,579

361

84

10/1723

9,498

1,357

327

101

10/2430

12,163

1,738

339

85

10/3111/6

15,073

2,153

411

126

11/713

15,330

2,190

485

127

11/1420

19,269

2,753

508

161

11/2127

24,657

3,522

634

248

11/2812/4

30,939

4,420

752

317

12/511

42,676

6,097

856

401

12/1218

48,281

6,897

1,016

434

累計

558,864

 

4,644

直近日別

12/18(土)

 

7,314

1,016

53

12/19(日)

 

6,236

1,025

78

12/20(月)

 

5,318

997

54

 


スクロール→

隣国 前週増減表

 

 

日平均感染

週末重症

死亡

 

2021

増減

増減

週増減

 

6/2026

184

-2

10

 

6/277/3

164

-5

-7

 

7/410

356

4

0

 

7/1117

343

37

4

 

7/1824

155

69

-4

 

7/2531

17

63

14

 

8/17

-14

60

-6

 

8/814

286

9

11

ワクチン効果期間

8/1521

-36

17

22

8/2228

-59

6

20

8/299/4

-36

-33

-35

9/511

50

-24

4

9/1218

69

-23

-7

9/1925

226

-9

11

9/2610/2

463

16

16

10/39

-530

48

-7

10/1016

-407

-23

28

10/1723

-222

-34

17

 

10/2430

381

12

-16

10/3111/6

416

72

41

11/713

37

74

1

11/1420

563

23

34

11/2127

770

126

87

11/2812/4

897

118

69

12/511

1,677

104

84

12/1218

801

160

33

 

↓隣国の高い感染完了数の推移と進む追加ワクチン接種状況


スクロール→

隣国のワクチン接種完了数と追加接種状況

2/26開始

月接種完了数

追加接種

3月末

24,421

 21年10月12日開始 医療従事者や高齢者からスタート

4月末

232,791

5月末

1,962,788

6月末

2,920,000

7月末

2,090,000

8月末

8,620,000

 

 

 

9月末

9,910,000

追加接種

人口比

10月末

12,940,000

87,055

87055

22.50%

11月末

2,311,415

3,029,224

2,942,169

60歳~

1220

1,012,892

11,565,083

8,535,859

56.70%

累計

42,024,307

公表日基準

完了率

81.9%

 

[ 2021年12月21日 ]

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