アイコン まだまだ値上がりする 6月1日の先物相場の1年前と新コロナ前との比較


金余りでオイルダラーなど運用する米国の大手投資ファンドが人の命と直結する穀物までも先物相場をおもちゃにしている。
顕著な例が木材だろう。

米国では高いインフレ率から金利を引き上げおり、証券市場が上昇する要素はなくなり妙味なく、米国のハゲタカタたちは挙って為替市場での投機に走っている。日米の金利差が拡大したとして、対ドル円を投機相場に走らせている。
まるで為替市場も商品先物市場も仮想通過のような裏づけのない力比べの投機相場と化かしているようだ。

尿素は中国が国内用に2021年10月輸出を禁止し、日本や韓国ではパニックになった。高品質の尿疎水はディーゼル車の触媒に使用され、なければ特に大量に消費するトラックは動かせなくなる。低質の肥料用も不足、急遽、国産品を増産する始末、ところが、今年3月の露制裁によりロシアが国際決済機関SWIFTから追放されたことから、ロシアが生産する尿素や複合肥料を購入することができなくなり、尿素も肥料も急騰している。尿素は石炭や天然ガスから製造されている。

 

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その尿素は下記に示すとおり、1年前の2倍以上、新コロナ前より3.2倍に高騰している。小麦等農家の必需品でもある。そうした高価な尿素を使用して今年の小麦は生産されることになる。小麦はロシア産やウクライナ産が輸出されない限り、生産コストも大幅に上昇しており、小麦相場が下がることは近い将来まで考えにくい。

先物相場の高騰・暴騰の生活への影響は、3ヶ月から半年のタイムラグがあり、値上げすることになる。
回転寿司の定番商品サーモンも昨年5月比で現在の相場は倍になっている。日本への入荷は円安でそれより2割り増しで輸入されることになる(物流経費増は換算せず)。百円寿司が崩壊の危機に陥っており、すでに値上げしている回転寿司チェーン店も多い。

株式市場は、暴騰暴落場面ではサーキットブレーカーが作動する。
商品先物市場も何百万・何千万人もいる後進国やアフリカ難民キャンプの人たちを考慮すれば、同種のブレーカーが必要ではないだろうか。
ブレーカーをハゲタカが金の力で導入させないのだろう。貧乏人は麦飯を喰えは過去の首相の言葉、、小生は霞を食べるしかないようだ。


スクロール→

商品先物市場価格・指数

2022

相場

3/7制裁

 

 

19/12.

21/5

2022/1/1

3/8

6/1

対ドル円

109.27

108.9

115.3

115.46

130.13

 

原油WTI

63.48

66.91

75.85

123.7

116.78

天然ガス

2.177

3.107

3.81

4,833

8.728

ナフサ

548

559.9

592.95

1,121.72

888.39

石炭

65.5

118.9

195

405

418

鉄鉱石

91.5

201.9

116.0

159.0

138.5

スチール

3,774

4,842

4,579

5,085

4,465

木材

405.0

1,309.5

1,112.0

1,386.4

610.9

小麦

560

663.5

758

1,192.0

1,041.2

大豆

914.5

1,531.0

1,355.5

1,695.0

1,691.0

トウモロコシ

383.1

659

589.25

754.5

731.5

コーヒー

132.2

129.2

223.3

225.5

239.85

ヤシ油

3,052.0

3,919.0

4,857.0

6,276.0

6,351.0

キュノーラ油

468.2

890.0

1,040.0

1,124.8

1,156.6

菜種油

412.8

519.8

771.3

882.7

807.5

牛肉

14.38

19.86

21.86

22.09

20.34

鶏肉(家禽)

5.35

7.04

6.54

6.83

7.68

リーン豚()

70.78

117.25

87.35

108.225

109.725

13.14

13.3

14.63

15.67

17.25

尿素

244.5

344

863.5

950

670

 

 

19/12.

21/5

2022/1/1

3/8

6/1

アルミ

1,780.5

2,336.5

2,839.0

3,590.0

2,731.0

2.8177

4.2305

4.4215

4.7385

4.3325

亜鉛

2,275.5

2,868.0

3,604.0

4,113.0

3,869.0

マンガン

31.5

30.25

33.5

34.5

33.5

ニッケル

13,950.0

16,319.0

20,880.5

48,201.0

28,343.0

リチウム

50,000

90,000

277,500

493,500

468,500

コバルト

32,750

49,750

70,500

79,295

74,000

パラジウム

1,941.5

2,811.7

1,825.3

3,301.9

2,006.4

マグネシウム

15,250

16,450

50,000

43,500

29,750

 

海運指数

1,090

2,072

2,289

2,718

2,566

半導体

1,800

3,100

4,027

3,100

3,044

1,498.00

1,776.31

1,800.85

2,044.78

1,846.67

 

↓上記表の単位と比較

国際先物市場の相場比較 1年前と新コロナ前

61日の相場と1年前(21/5/31日相場)と新コロナ前(19/12末日)との比較

基点:100 (原油価格は2倍強となる)

 

単位

ドル

円換算

前年比

19/12

前年比

19/12

対ドル円

 

119.50%

119.10%

 

 

 

 

 

 

 

原油WTI

USD/Bbl

174.5%

184.0%

207.7%

218.9%

天然ガス

USD/MMBtu

280.9%

400.9%

334.3%

477.1%

ナフサ

USD/T

158.7%

162.1%

188.8%

192.9%

石炭

USD/T

351.6%

638.2%

418.4%

759.4%

鉄鉱石

CNY/T

68.6%

151.2%

81.6%

179.9%

スチール

CNY/T

92.2%

118.3%

109.7%

140.8%

木材

USD/board feet

46.7%

150.8%

55.5%

179.5%

 

 

 

 

 

 

小麦

US/Bu

156.9%

185.9%

186.8%

221.3%

大豆

CBOT

110.5%

184.9%

131.4%

220.0%

トウモロコシ

CBOT

111.0%

190.9%

132.1%

227.2%

コーヒー

USD/Lbs

185.7%

181.5%

221.0%

216.0%

ヤシ油

MYR/T

162.1%

208.1%

192.8%

247.6%

キュノーラ油

CAD/

130.0%

247.0%

154.6%

294.0%

菜種油

EUR/T

155.4%

195.6%

184.9%

232.8%

牛肉

BRL/Kg

102.4%

141.4%

121.9%

168.3%

家禽(鶏肉)

BRL/Kgs

109.1%

143.6%

129.8%

170.8%

豚赤肉

USD/Lbs

93.6%

155.0%

111.4%

184.5%

USD/cwt

129.7%

131.3%

154.3%

156.3%

尿素

USD/T

194.8%

274.0%

231.8%

326.1%

 

 

 

 

 

 

アルミ

USD/T

116.9%

153.4%

139.1%

182.5%

USD/Lbs

102.4%

153.8%

121.9%

183.0%

亜鉛

USD/T

134.9%

170.0%

160.5%

202.3%

マンガン

CNY/T

110.7%

106.3%

131.8%

126.6%

ニッケル

USD/T

173.7%

203.2%

206.7%

241.8%

リチウム

CNY/T

520.6%

937.0%

619.5%

1115.0%

コバルト

USD/T

148.7%

226.0%

177.0%

268.9%

パラジウム

USD/t.oz

71.4%

103.3%

84.9%

123.0%

マグネシウム

CNY/T

180.9%

195.1%

215.2%

232.1%

ネオジウム

CNY/T

161.5%

327.8%

192.2%

390.1%

海運指数

バルチック

123.8%

235.4%

147.4%

280.1%

半導体

SOX指数

98.2%

169.1%

116.9%

201.2%

USD/t.oz

104.0%

123.3%

123.7%

146.7%

 

雨が降れば桶屋が儲かる理屈が先物相場、今や異常気象により商品先物相場は土砂降り状態となっている。

↓今やハゲタカたちの遊び道具になっている木材先物相場。

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[ 2022年6月 2日 ]

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