旧、統一教会 関係機関の内部関係者「宮島喜文前議員」の告白
2016年の参院選で「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」の友好団体「日本・世界平和議員連合(以下、平和連合)」から支援を受けた自民党の前参院議員の宮島喜文氏(71)が新聞社の取材に応じ、その経緯や支援の実態を語ったという。今夏の参院選前にかわした安倍元首相とのやりとりの内容も証言。そこから浮かぶのは、選挙を通じた自民党と教団側との深い関係だった。
宮島氏は安倍氏の銃撃事件の後、複数回にわたって取材に応じている。宮島氏の陣営の複数の幹部らも別に取材に応じている。
宮島氏は、2012年から日本臨床衛生検査技師会(日臨技/東京都)の会長を務め、2016年の参院選で初当選。改選を迎えた今夏の参院選では教団側からの支持が得られなかったことなどを理由に、党公認を辞退して出馬を取りやめた。
宮島氏は2016年の選挙で日臨技の政治団体などからの支援を受けていたが、「正直、当選できる自信はなかった」。
そこで、公示日の直前、教団の友好団体「世界平和連合」からの支援を受けることになった。
宮島氏の陣営では、平和連合の支援を「一部の陣営幹部のみが知るトップシークレット」と位置づけ、宮島氏は陣営幹部から「外でおおっぴらに言っちゃいけません」と忠告された。
平和連合は、新聞社の取材に「宮島氏の政策が我々の理念と一致したため、講演会を開催するなど選挙で支援した」などと説明した。
宮島氏は選挙期間中や選挙後に、平和連合や教団側と様々な接点を持っていくことになる。
以上、報道参照
そして宮島氏は、6年後今回の参議院議員の改選を迎えた。
日臨技の先輩の伊達忠一元議員(細田派・現安倍派/3期/参議院議長歴任)ともども安倍首相に2016年同様、支援要請したと見られるが、安倍首相に統一教会の支援を断られ、宮島氏は出馬を断念した。
宮島氏は、平和連合懇談会の事務局長を務め、平和連合の活動に寄与してきたものの、統一教会の支援決定権は平和連合の梶栗会長にはなく、安倍元首相にあったことになる。
この間、安倍首相が銃弾に倒れたが、犯人の行動は統一教会への怨恨の延長線上とされ、支援を拒絶された伊達元議員や宮島前議員が、安倍元首相から袖にされた経緯を暴露している。
なお、当平和連合の会合では、「(統一教会側から)支援を受けたい人は申し出る」ように、紙面も交付されていた。
統一教会の政治への傾注は、
文鮮明教祖が、宗教活動・布教活動を政治に翻弄されることなく執行できるように、政治家たちの取り込みを米国で指示、その支持に基づき、無数の政治・社会・ボランティア団体が設立され、その中でも平和連合は、全世界での政治における中核的存在となっている(日本での政治家との大成功体験を世界へ浸透させ、米国では共和党に橋頭堡を築いて久しい)。
過去、統一教会系は支援する候補の対立候補に対して追い落としのブラックキャンペーンを張ったこともある。
日本では霊感商法が大問題となったが、しばらくすれば、マスコミさえ書かない(週刊誌は政治家との貸し借りや銭により、リーク案件をいくらでも封殺してきた現実があった)不文律が存在し、当然、週刊誌側としては政治家と付き合うご利益(りやく)があった。
容赦なく○○砲が撃たれるようになったのは、編集長の交代により、編集方針が変わったものと見られる(週刊誌には情報力・調査力・行動力を持つ、原稿代いくらの契約記者が山ほどいる)。
宮島議員としても伊達元議員にしても、日臨技連を代表しており、伊達氏が構築した自民党内での存在、それを安部元首相が踏みにじったと判断すれば、伊達氏も安部元首相の采配に対して大きな不満を抱えていたものと見られる。
なお、実質宗教団体の平和連合が企画した今回の平和連合の議員懇談会、その会費を国会議員に支払われる歳費から天引きしてもいいのだろうか。
<魔女狩り批判について>
なお、いくら形骸化したとしても憲法改正前の現在の日本には政教分離の原則がある。
憲法第二十条
信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。
いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。
②何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。
③国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。
憲法第八十九条
公金その他の公の財産は、宗教上の組織若しくは団体の使用、便益若しくは維持のため、又は公の支配に属しない慈善、教育若しくは博愛の事業に対し、これを支出し、又はその利用に供してはならない。
と規定している。
憲法改正では、この規定も統一教会にお伺いを立てるか、統一教会の関係議員が、改正条文を立案して、憲法条文を改正する必要があるようだ。
ただし、それまでは上記条文は生きている。
統一教会系団体は、議員会館など国会議員たちの主導だろうと、国会の施設をいくらでも利用してきた経緯もある。
↓中央が梶栗会長(右から4番目、天宙平和連合・世界平和議員連合・勝共連合等の会長)
宮島事務局長は右端。
何故か、自民党の先生方ばかり
なお、「日本・世界平和議員連合懇談会」=平和連合の会長代行の奥野信亮衆議は、当平和連合は統一教会とはまったく関係ないとAERAの取材に対し答え、今後とも平和連合と関係していくと言明している。調査力0なのか、とぼけているのか、ボケが始まっているとしか考えられない。
スクロール→
2022年6月13日開催の「日本・世界平和議員連合懇談会」 |
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会員数80名、全員自民党議員 |
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役員(案)/2022年6月13日開催 |
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参議院選挙 2022年6月22日公示/7月10日投開票 |
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顧問 |
大野功統元衆議院議員(山崎派) |
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柳本卓治元参議院議員(二階派) |
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原田義昭前衆議院議員(麻生派) |
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三原朝彦前衆議院議員(竹下派) |
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梶栗正義UPF-Japan議長※ |
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会長代行 |
奥野信亮衆議院議員(2世安倍派) |
近畿比 |
副会長 |
逢沢一郎衆議院議員(2世谷垣G) |
岡山1 |
幹事長 |
御法川信英衆議院議員(2世無派閥) |
秋田3 |
幹事(順不同) |
奥野信亮衆議院議員(2世安倍派) |
近畿 |
山本朋広衆議院議員(菅G) |
神奈川4 |
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江島潔参議院議員(2世安倍派) |
山口 |
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田所嘉徳衆議院議員(石破G) |
茨城1 |
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青山周平衆議院議員(安倍派) |
愛知12 |
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中川郁子衆議院議員(2世二階派) |
北海道11 |
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斎藤洋明衆議院議員(麻生派) |
新潟3 |
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土井亮衆議院議員(安倍派) |
宮城1 |
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神田憲次衆議院議員(安倍派) |
愛知5 |
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北村経夫参議院議員(安倍派) |
山口 |
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中村裕之衆議院議員(麻生派) |
北海道4 |
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平井卓也衆議院議員(2世岸田派) |
香川1 |
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大野泰正参議院議員(2世安倍派) |
岐阜 |
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山田美樹衆議院議員(安倍派) |
東京1 |
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伊東良孝衆議院議員(二階派) |
北海道7 |
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武村展英衆議院議員(菅G) |
滋賀3 |
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國場幸之助衆議院議員(2世岸田派) |
沖縄1 |
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田畑裕明衆議院議員(安倍派) |
富山1 |
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高木宏壽衆議院議員(二階派) |
北海道3 |
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井原巧衆議院議員(2世安倍派) |
愛知3 |
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宮澤博行衆議院議員(安倍派) |
静岡3 |
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事務局長 |
宮島喜文参議院議員(安倍派/当時) |
(比例) |
事務局次長 |
鳩山二郎衆議院議員(3世二階派) |
福岡6 |
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規約改正案/会費:月額300円/議員歳費より徴収とのこと |
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会長代行の奥野信亮衆議院議員(2世安倍派)によると、「日本・世界平和議員連合」の会員数は80名で全員自民党議員だという。 |
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UPF=天宙平和連合/創設者(総裁):故文鮮明・韓鶴子夫妻 |
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UPFは世界平和大使を任命/UPF(Universal Peace Federation) |
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※梶栗正義 |
国際勝共連合会長/提唱・総裁:文鮮明 |
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天宙平和連合=UPF-Japan議長/創設者:文鮮明+韓鶴子 |
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世界平和連合会長/総裁:文鮮明 |
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国際ハイウェイ財団会長⇒日韓トンネル推進協議会(現在会長の名は消えている) |
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・世界平和議員連合は天宙平和連合が創設した団体。日本におけるその派生団体が「日本・世界平和議員連合懇談会」。 |
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・梶栗正義氏の父親は急逝した梶栗玄太郎氏で教会第12代会長(宗像市東郷出身)。 |