(株)タキソウ(愛知)/破産開始決定 家具店 倒産要約版
愛知に拠点をおく、(株)タキソウが破産開始決定を受けた。
負債総額は約2億円。
以下要約。
倒産要約版 JC-NET版 |
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破綻企業名 |
(株)タキソウ |
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本社地 |
愛知県豊田市下林町2-65 |
3 |
代表 |
瀧川勇 |
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創業 |
1965年 |
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設立 |
1969年9月. |
6 |
資本金 |
500万円 |
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業種 |
家具販売 |
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店舗名 |
タキソウ |
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売上高 |
2008年5月期、約80億円 |
2022年5月期、約3億円 |
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10 |
破綻 |
2022年10月11日. |
破産手続きの開始決定 |
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破産管財人 |
梅村浩司弁護士(けやき通り法律事務所) |
電話:0565-31-2632 |
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裁判所 |
名古屋地裁岡崎支部 |
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負債額 |
約2.2億円 |
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破綻事由 |
後段の通り。 |
新聞記事より
「おいでん!」CMで有名な名鉄三河線上挙母駅近くに本店を置く家具大手のタキソウ家具が10月10日をもって全店閉店し、10月11日に破産手続きの開始決定を受けた。
同社は、1965年1月に「タキソウ家具センター」として愛知県豊田市元城町で創業。1969年8月に法人化。
同社は創業以来長らく多店舗化を行っていなかったが、バブル後期の1992年9月開店の「タキソウパルクス吉原店」を皮切りに店舗網を三河全域に拡大。「おいでん!おいでん!」と連呼するテレビCMの積極的な活用により、知名度を東海地方全域に拡大した。
その後も同社は自社直営家具インテリア雑貨店を核とする商業施設の展開を進め、
2004年11月にはタキソウ配送センター跡地商業施設(ユーストア東栄店/現ピアゴ東栄店)、
2006年3月にはパルクス江南(アピタ江南跡/ユニーはピアゴ食品館として営業継続)、
同年10月にはパルクス小牧(ユーホーム跡)、
2007年4月にはパルクス安城、
2008年5月にはタキソウ家具岡崎248店(デオデオエイデン跡)を開店した。
同社は岡崎248店開店により、同社最大となる11店舗体制を構築したが、過剰で性急な新規出店が災いとなり経営状況が悪化。不採算店整理により減少に転じ、2010年4月に民事再生法を申請した。
経営再建進めていた同社、倒産で53年の歴史に幕
タキソウは2010年4月の民事再生法申請後も知立(レスパ知立敷地内/現服部家具センター)を除く5店舗(本店・吉原・西尾・刈谷・岡崎248店)の営業を継続し、家具インテリア雑貨に限らずグロサリーなど幅広く取扱う新業態「Takisou LIFE STYLE STORE」への転換し、倉庫型家具インテリア雑貨店「cocomimi LIFE STYLE STORE」の出店もなした。店舗の一部を各種専門店(家電量販店や複合書店、飲食サービス系など)へ賃貸し、業績改善と集客力向上と生き残りを図った。
タキソウ家具本店閉店のお知らせ。(愛知県豊田市)
しかし、経営状況は改善に至らず、2019年9月までに旧パルクス全店舗を閉店、
2020年11月には豊田南店(旧パルクス吉原)専門店フロアを閉店、
2022年9月にはcocomimiを本店に移転し、本店の1店舗体制に移行した。しかし、民事再生を乗越えた同社であるが、金融機関の支援も限界に達し、53年の歴史に幕を降した。
負債額からして、金融機関の意のままに閉鎖し売却、業績をさらに悪化させ、財務内容の悪化を理由に銀行から三行半を突きつけられたものと推量される。