アイコン NYブロンクス 屋内の電動キックボード電池出火 商業施設全焼


米ニューヨーク市ブロンクス区の商業ビルで3月5日午前、大規模な火災が発生し、少なくとも7人が負傷した。
消防当局は、建物の中に置いてあった電動キックボードのバッテリーから火が出たとみて詳しく調べている。
ニューヨーク市消防局(FDNY)によると、市民1人と救急隊員1人が重傷、消防隊員5人が軽傷を負った。
ニューヨーク市警は、1階建て商業ビルの後方の屋根から火が広がったと発表した。
リチウムイオン電池による火災は文字通り爆発が起き、瞬時に燃え上がって消火が極めて難しいと指摘した。
同氏はまた、現場のビルは屋根が焼け落ちて完全に破壊され、何も残っていないと報告されている。
出火原因を詳しく調べる必要があると述べたうえで、基準に適合しない不良品が使われていた可能性を指摘した。

電動キックボードは、ビル内のスーパー店内後方に置かれていた。持ち主は分かっていない。
消防局はツイッター上で、防犯カメラが出火現場を捉えたとみられる映像を公開した。
火災に気づいた人物が電動キックボードを動かし、炎がさらに激しくなる場面が映っている。

ニューヨークのアダムス市長は同日の記者会見で市民らに、合法的なリチウムイオン電池だけを使い、搭載製品を屋内に置かないよう呼び掛けた。

ニューヨーク市内だけでも過去4年間に、リチウムイオン電池が原因の火災が400件以上発生しているという。
以上、

 

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リチウムイオン電池が熱暴走を起こせば、5秒で800℃まで上昇、そばに可燃製品があれば瞬く間に一帯に火がまわる。
電動キックボードには350W、6Ah前後の電池が搭載されている。電動キックポードを日ごろ粗雑に扱えばバッテリーパックの容器が破損し、熱暴走を発生させるおそれがある。
通勤に利用している人もいるようだが、オフィス内や屋内に置くのは危険かもしれない。
リチウムイオン電池でも、3元系電池よりLFP電池が比較して安定している。ただ、バッテリーメーカーが安全信用面からどこかということも問題となろうか。

電池はGM-EV火災原因でもあったようにLGでさえ品質を一定に保てず、品質に僅かなバラツキ問題があったEV用電池から出火、そのリコール対価(約15万台分)は2000億円あまりに達していた。

EVでも走行中に煙臭い匂いがした場合、即停止し、すぐに脱出することが求められる。
さらに衝撃などでもバッテリーパックが破損し熱暴走する可能性があり、衝突事故では一旦、熱暴走を起こせば火の回りが速く、逃げ遅れる危険性があり、即、脱出することが要求されている。ガラスを割るハンマーなど前後席に常備しておく必要もある。
衝突事故は自らがいくら安全運転を心がけていても、相手車が不注意、乱暴な運転をして衝突してくることもある。

スマホの火災ではサムスンが問題となり、シリーズの一つが販売中止された経緯もある。スマホの火災は、正規品電池を使用していないスマホでの火災発生が多い。
そうしたことから、一定レベル以上の生産施設と品質チェックができない生産会社のリチウムイオン電池は火災リスクが高く、購入すべきではないだろう。
トヨタは2025年に安全性に優れた全固定電池を搭載する見込みであったが、提携しているNEDOでは2030年に実用化と5年遅れている。トヨタと産総研は2010年から共同して全固体電池の開発に当たっているが、WV搭載用に小型化かつ安価に成功したのかいまだわからない。

米国では3月5日にも東部メリーランド州フレデリックで、引火性の液体を積んだタンクローリーが横転して大爆発、運転手が死亡している。

↓ブロンクスの電動キックボード火災

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[ 2023年3月 7日 ]

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