調査会社が行った、漁業と水産食料品製造業に対する調査によれば、2022年度の売上は前年比5.8％増の2兆8,627億200万円で、利益も6.6％増の439億800万円で、業績は回復している。ただし、水産業者の多くは小規模で、売上が1億円未満の企業が36.0％、従業員が10人未満の企業が50.6％を占めている。2022年度には約3割の企業が減収し、約4社に1社が赤字で、業績回復には差があった。

2023年1-7月には水産業者の倒産が前年同期比35.2％増の23件と急増、大手企業は業績が改善しているが、小規模企業の業績回復が遅れ、倒産が増加。コロナ関連の支援効果が薄れ、物価高やコスト増が経営を圧迫しており、風評被害を防ぎつつ、水産業者への支援策が求められている。