(株)ANOVA(青森・アノヴァ)/自己破産申請 タッチパネル製造 倒産要約版
青森に拠点をおく、(株)ANOVAが自己破産申請したことが判明した。
負債総額は約12億円。
以下要約。
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倒産要約版 JC-NET版 |
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破綻企業名 |
(株)ANOVA |
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本社地 |
青森県上北郡六ヶ所村尾駮弥栄平115-4 |
3 |
代表 |
江利川晴夫 |
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設立 |
2011年11月. |
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資本金 |
9900万円 |
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業種 |
電子部品製造 |
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主力品 |
フラットパネルディスプレイ、タッチセンサーパネル |
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売上高 |
2016年6月、約21億円 |
2023年3月期、約6億円 |
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破綻 |
2023年9月7日.. |
自己破産申請 |
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申請代理人 |
清水匡輔弁護士(東京都、ほくと総合法律事務所) |
電話:03-3221-9873 |
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裁判所 |
青森地方裁判所 |
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負債額 |
約12億円 |
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破綻事由 |
同社は2010年11月、負債額約60億円を抱え経営破たんしたエーアイエス(株)の生産施設を継承して、引き続きフラットパネルのディスプレイやタッチセンサーパネルを製造し、カーナビ製造会社などへ販売していた。 しかし、日本製の高価なカーナビは競争激化に敗れ、また生産工場も海外へ移転するなどして国内生産は縮小が続いていた。今般の新コロナ事態では半導体不足などによりさらに受注不振に陥り業績悪化、同社の親会社でもあるタッチパネル製造を世界で手がけている(株)翔栄は、子会社のANOVAの支援をしない再建計画を策定して、自らを(株)リズムの子会社に身売りした。 支援が閉ざされたANOVAは今回の申請となった。 エーアイエスは元々アルプス電気などが主導して設立されていたタッチパネル製造会社。そのため、工場の生産設備は高品質に対応していた。今回の2度目の破綻は日本の電子産業の衰退を象徴している。 |