アイコン 三井物産 24/3期決算 減収減益だが高水準 資源価格下落影響


同社は当期について、世界経済は米国が堅調に推移したが、欧州は停滞が続き、中国の回復も低調であったことから全体として減速局面が続いた。

1、米経済は、良好な雇用環境のもとで底堅い個人消費に支えられ、堅調に推移した。先行きはインフレがさらに落ち着いていく中で、FRBによる利下げも見込まれることから、景気拡大が続くものとみられる。

2、欧州では、金融引き締めの影響や輸出不振などから景気の停滞が続いた。先行きは物価の上昇が落ち着く中で個人消費の回復が期待され、ECBによる利下げも見込まれることから、緩やかに回復に向かうものとみられる。

3、日本では、企業収益が好調であることに加え、インバウンド需要も回復したが、物価高の影響などにより個人消費が低調だったことや年初に一部自動車メーカーの出荷停止などがあったことから景気回復の勢いは弱まった。先行きは昨年を上回る賃上げや所得税減
税により個人消費の持ち直しが期待されることから景気は回復基調に戻るとみられる。

 

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4、中国は、輸出は昨年の不振から脱しつつあるが、不動産市場の低迷が長引く中で、消費が伸びず、経済成長は減速した。
先行きは政府の政策対応によって持ち直していくことが期待される。

5、ブラジルは、昨年、農産物の輸出が伸び、消費も底堅く推移したが、今後は昨年夏からの利下げが景気を支えることが期待される。

6、ロシアは、国際社会から課された経済制裁による経済活動への下押しが続く一方で、軍需品の生産が伸びており、プラス成長は維持するとみられる。

★世界経済の先行きは、米欧先進国のインフレの落ち着きに加え、米欧の利下げなど金融引き締め局面からの転換が期待されることから、2024年後半以降、減速局面を脱する道筋に移行していくものとみられる。ただし、中東情勢の不安定化など地政学的リスクは懸念されるとしている。
以上、同社リリースより


スクロール→

8031 三井物産/ IFRS方式

/百万円

売上収益

税前利益

利益率

当期利益

帰属利益

19/3.

6,957,524

584,338

8.4%

431,763

414,215

20/3.

6,885,033

534,320

7.8%

411,312

391,513

21/3.

8,010,235

450,202

5.6%

350,381

335,458

22/3.

11,757,559

1,164,480

9.9%

937,670

914,722

23/3.

14,306,402

1,395,295

9.8%

1,154,627

1,130,630

24/3.

13,324,942

1,302,393

9.8%

1,080,479

1,063,684

24/23

-6.9%

-6.7%

 

-6.4%

-5.9%

25/3

 

 

 

 

900,000

25/24

 

 

 

 

-15.4%

 

三井物産 事業分門別 当期利益 セグメント別

/億円

23/3

24/3

前期比

24/3構成

金属資源

豪州炭・鉄鉱

4,388

3,351

-23.6%

31.0%

エネルギー

原油・LNG

3,094

2,817

-9.0%

26.1%

機械インフラ

産機・建機

1,719

2,487

44.7%

23.0%

化学品

化学品・肥料

709

392

-44.7%

3.6%

鉄鋼製品

 

225

112

-50.2%

1.0%

生活産業

薬品・食品

548

941

71.7%

8.7%

次世代機能

都市開発等

667

538

-19.3%

5.0%

調整+

196

166

-15.3%

1.5%

合計

11,546

10,804

 -6.4%

100.0%

 

 

[ 2024年5月 7日 ]

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