アイコン 1~3月のGDP 年率▲2.0%減、消費・住宅着工・自動車生産・・・マイナスばかり


内閣府が16日発表した2024年1~3月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除いた実質(季節調整値)が前期から▲0.5%減り、2四半期ぶりにマイナスとなった。

年率換算では▲2.0%減。
一部自動車メーカーの認証不正問題に伴う生産・出荷停止など特殊要因が影響し、個人消費や設備投資が押し下げられた。

2023年10~12月期実質GDPは、前期比0.004%増、年率0.01%増に遡及改定された。
ロイターがまとめた民間調査機関17社の予測によると、
1~3月期実質GDPの予測中央値は前期比▲0.4%減、年率換算で▲1.5%のマイナスだった。

1~3月期は、ダイハツ工業と豊田自動織機の認証不正問題、能登半島地震、2023年10~12月期生じたサービス輸出急増の反動など複数の特殊要因がある。

 

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GDPの過半を占める個人消費は前期比▲0.7%減と、4四半期連続のマイナス。
個人消費とともに内需の柱となる企業の設備投資も同▲0.8%減と、2四半期ぶりのマイナスとなった。自動車メーカーの出荷停止が個人の買い替えや企業のトラック購入の制約となった。
民間住宅は▲2.5%減で3四半期連続マイナス、
公共投資は3.1%増で3四半期ぶりプラスだった。

<4~6月期はプラス成長の見通し>
現段階で2024年4~6月期はプラス成長となる見通し。
日本経済研究センターが14日発表したESPフォーキャスト5月調査(回答期間4月26日~5月8日)によると、民間エコノミストの予測平均は年率2.1%増となっている。
2024年春闘における賃上げが徐々に実際の給与に反映されていく中、6月の定額減税が消費者マインドの追い風になることが期待されており、政府もデフレ完全脱却に向けて「徐々に進捗している」(内閣府幹部)との認識を示している。
ただ、足元の外為市場の円安進行がコストプッシュ型インフレを再燃させ、家計の所得環境を悪化させかねないとの懸念も浮上している。

<1~3月期のGDP、年率換算▲2.0%減>
個人消費、▲0.7%減(GDPの約53%を占める)
設備投資、▲0.8%減
民間住宅、▲2.5%減
政府投資(=公共投資)、3.1%増


スクロール→

住宅着工戸数 /百戸

 

22

23

24

前比

暦年

着戸

前比

1

597

636

588

-7.5%

2010

8,131

3.1%

2

646

644

592

-8.1%

2011

8,341

2.6%

3

761

737

643

-12.8%

2012

8,827

5.8%

 四半期計

2,004

2,017

1,823

-9.6%

2013

9,800

11.0%

4

763

673

 

 

2014

8,922

-9.0%

5

672

696

 

 

2015

9,092

1.9%

6

746

710

 

 

2016

9,672

6.4%

7

730

682

 

 

2017

9,646

-0.3%

8

777

704

 

 

2018

9,423

-2.3%

9

740

689

 

 

2019

9,051

-4.0%

10

766

718

 

 

2020

8,153

-9.9%

11

724

662

 

 

2021

8,564

5.0%

12

672

646

 

 

2022

8,595

0.4%

合計

8,594

8,197

1,823

 

2023

8,196

-4.6%

 

自動車生産台数 /百台

 

 

 

 

 

 

2022

2023

2024

前年比

1

5,166

5,859

5,489

-6.3%

2

6,561

7,013

5,883

-16.1%

3

6,762

8,247

6,778

-17.8%

 四半期計

18,489

21,119

18,150

-14.1%

4

5,482

6,803

 

 

5

3,964

5,905

 

 

6

6,263

7,270

 

 

7

6,579

7,433

 

 

8

5,517

6,076

 

 

9

7,136

8,066

 

 

10

6,554

7,798

 

 

11

7,266

8,193

 

 

12

6,610

7,052

 

 

合計

73,860

85,715

18,150

-14.1%

 

GDP推移(日本)

 

20

21

22

23

24

1Q(13

2.0%

0.9%

-2.9%

4.0%

-2.0%

2Q(46

-27.6%

1.6%

4.8%

4.2%

 

3Q(79

24.1%

-1.9%

-0.7%

-3.2%

 

4Q(1012

7.7%

5.0%

1.8%

0.4%

 

通年

-4.1%

2.6%

1.0%

1.9%

 

 

お目出度い日本

自国通貨によるGDP(名目) 2000年と2023年比較

 

日本

韓国

米国

中国

台湾

 

兆円

兆ウォン

千億ドル

千億元

千億台湾ドル

2000

515

651

102

99

103

2023

591

2,236

273

1,251

235

成長率

14.8%

243.5%

167.6%

1163.6%

128.2%

倍数

1.1

3.4

2.6

12.6

2.2

 

[ 2024年5月16日 ]

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