アイコン 百貨店の(株)藤丸など2社/特別清算開始命令 <北海道>


(株)藤丸(登記簿上所在地:北海道帯広市西2条南8-1、代表清算人:藤本長章)と、ふじまるビル(株)(同住所、同代表清算人)は5月20日、釧路地裁帯広支部において特別清算開始命令を受けた。

負債総額は2社合計で約34億円。

(株)藤丸は1900年創業の老舗で、当初は呉服商として始まりましたが、1930年から帯広市内で百貨店「藤丸」を経営。地域唯一の地元資本の百貨店として広範囲に固定顧客を持ち、衣料品や食料品、雑貨を販売。1992年には約145億7300万円の売上を記録しましたが、デフレ不況で個人消費が低迷し、2002年から4年連続で赤字を計上した。

 

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2006年以降、不動産売却や給与削減などのリストラで一時的に黒字を回復したが、地域の人口減少やネット通販との競合、札幌圏への顧客流失で状況は改善しませんでした。2020年からの新型コロナウイルスの影響でさらに業績が悪化し、2021年には売上が約44億7600万円に落ち込み、7年連続で赤字に。2023年1月に百貨店を閉店し、同年11月29日の株主総会で解散、今回の措置となった。

1979年設立のふじまるビル(株)は(株)藤丸に付随する不動産賃貸・管理を行っていたが、同様に連鎖。

なお、百貨店業務の再開を目指し、2022年12月28日に新会社「藤丸(株)」が設立されている。

 

申請代理人は森川雄介弁護士(電話番号:011-241-7770)が選任されている。

[ 2024年5月31日 ]
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