（株）グリッド、「ReNom Power」AIエンジン開発完了で株価ストップ高
（株）グリッドが開発した「ReNom Power（リノームパワー）」のAIエンジンが完了し、同社の株価がストップ高を記録しました。
同社は北海道電力の委託を受け、2022年からこのAIエンジンの開発に取り組んでいた。火力発電の需給計画最適化システムについては2024年3月に運用が開始されており、燃料消費量削減により月々約6億円のコスト削減効果が確認されており、今回のAIエンジン開発完了により、火力発電と水力発電を組み合わせた需給計画の最適化が可能となり、さらなる燃料消費量の削減と業務効率化が期待される。
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北海道電力は、脱炭素社会の実現と発電コストの低減を目指し、水力発電を活用して火力発電所の稼働を抑制し、化石燃料の消費量を最小限に抑える需給計画を策定。しかし、膨大な数の発電所の起動・停止や運用上の制約を考慮する必要があり、特に水力発電については河川の水の流れや他の用途も考慮するため、高度な知識とスキルが必要となっていた。
北海道電力とグリッドは、経営基盤強化策として「ほくでんグループDX」の一環でこのシステムの開発を進めてきた。今後、両社はAIエンジンのさらなる精度向上を図り、2025年春頃の本格導入を目指すとともに、需給調整市場など電力市場の制約条件を考慮した需給計画を策定し、脱炭素社会に貢献していく予定となっている。
[ 2024年6月 3日 ]
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