アイコン 2024年上半期の経常収支、12兆6817億円の黒字


財務省が発表した2024年上半期の国際収支によると、日本の経常収支は12兆6817億円の黒字となりました。これは、貿易赤字の縮小や海外投資からの利子収入の増加が主な要因です。

前年同期比では4兆7148億円の黒字幅拡大が見られます。アメリカの好景気を背景に自動車の輸出が伸びた一方で、資源価格の落ち着きにより輸入額が減少したことが貿易収支の改善に寄与しました。さらに、海外の金利上昇や円安の影響で、海外資産からの利子や配当収入を示す「第1次所得収支」の黒字幅が拡大し、過去最大の19兆1969億円に達しました。

 

スポンサーリンク
 
 

また、同時に発表された6月の経常収支は1兆5335億円の黒字で、17か月連続の黒字となりました。

一方で、日本の企業や個人から海外のIT企業などへの支払いが増加することで生じる「デジタル赤字」が重しとなり、「その他サービス収支」は赤字幅を拡大。サービス収支全体では3758億円の赤字となりました。

このように、日本の経常収支は全体として良好な結果を示しましたが、デジタル赤字などの課題も浮き彫りとなっています。今後の経済動向に注目が集まります。

 

項目 金額・割合 説明
経常収支 12兆6817億円の黒字 貿易赤字の縮小や海外投資の利子収入増加による
前年同期比 4兆7148億円の黒字幅拡大 輸出増加、輸入減少による
輸出 増加 アメリカの好景気を背景に自動車の輸出が伸びた
輸入 減少 資源価格の落ち着きなどが主な要因
第1次所得収支 19兆1969億円の黒字(過去最大) 海外の金利上昇や円安の影響による利子や配当収入増加
6月の経常収支 1兆5335億円の黒字 17か月連続の黒字
その他サービス収支 3758億円の赤字 デジタル赤字の影響で赤字幅が拡大

 

[ 2024年8月 8日 ]
スポンサーリンク
  

 

 


HTML Comment Box is loading comments...



※記事の削除等は問合せにて。

スポンサーリンク
 

 

関連記事

 

 



PICK UP


破産・小口倒産一覧