トランプ・メディア株、ピークから▲69%大暴落、ハリス氏53%で優位
トランプ・メディア、5月のピークから▲69%下落、かつて飛ぶ鳥を落とす勢いで株価が上昇していたトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ。特別買収目的会社(SPAC)との合併合意に基づくロックアップ解除を目前に、株価が急落している。
同社は、ツイッター社がフェイクニュース疑惑でトランプ氏のアカウントを凍結、トランプ氏は自らの発信手段として「トゥルース・ソーシャル」を設立・運営、その運営会社がトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ=トランプ・メディア。
トランプ・メディアは、5月中旬の時価総額は100億ドル(約1兆4400億円)近い時価総額があった。
それが、今では34億ドルを割り込み、ピークから▲69%縮小・下落している。売りが加速したのはこの1ヶ月。27営業日のうち22日で下げ、ここ1ヶ月の下落率は▲45%を超えた。
ロックアップは今月19日にも解除される見通し。
内部関係者が持ち株を放出できるようになるため、株価への圧力はさらに強まる。
転落が始まった背景には、長年自分のソーシャルメディアを使ってきたトランプ氏が「X(旧ツイッター)」に戻ってきたことに対するリテール投資家の困惑がある。
米大統領選で対抗馬のハリス副大統領が世論調査で頭角を現し始めている事も影響している。
株価急落はトランプ氏から37億ドル余りの含み益を奪った。SPAC合併以降の含み益は一時、58億ドル近くまで膨れ上がっていた。同時に7月15日の高値から空売りを仕掛けた投資家には、2億ドル余りの含み益をもたらすと、S3パートナーズが分析している。
ボストン・カレッジのブライアン・クイン法学教授は、「今の株価が会社の本質的な価値と一切無関係であることは一目瞭然」と指摘。「この株価はつい最近まで、トランプ氏のスローガンであるMAGA(米国を再び偉大に)への忠誠心を示す金融指標でしかなかった」と述べている。
ウォール街はトランプ・メディアに売りを浴びせた後もなお、企業価値は過大評価されていると考えている。
今4~6月(第2四半期)の決算では▲1600万ドル余りの損失を出し、売上高は100万ドルに満たなかった。
トランプ・メディアはユーザーベース確立に苦戦している。トランプ氏自身が別のソーシャルメディア、Xに復帰したことは、トランプ・メディア強気論を唱えていた一部投資家の野望を打ち砕いている。
今月はロックアップ解除を迎えるため、トランプ・メディア株は7週間連続安になると見込まれている。
この潜在的な圧力は、直近の下落幅を拡大させる可能性があるが、トランプ氏が数十億を現金化するのは容易ではないという意見で業界ウオッチャーは一致している。(トランプ氏は最大の株主、選挙資金確保のため、本人の持株売却が明らかになれば、同社株は雪崩暴落に陥る危険性もある)
ボストン・カレッジのクイン氏は「トランプ氏が持ち株を処分するのは非常に難しいだろう」と話す。
売却ペースに制約があるほか、規制当局への適切な届け出が必要とされる点などを挙げた。
トランプ・メディア株は7月上旬、ペンシルベニア州の集会でトランプ氏暗殺未遂があった直後に直近の高値を付けた。そこからの下落は、11月5日の大統領選挙に向けて同氏勝利の予想確率と似た動きになっている。
米国のスポーツベッティング業者は、米国内の選挙を賭けの対象にすることを法律で禁じられている。
しかし、国外のギャンブルサイトはそれが可能なため、11月の選挙結果を巡っては世界中で賭けが活発に行われている。
プレディクトイットのデータによれば、トランプ氏勝利の予想確率は48%と、8月12日の43%から上昇したものの、暗殺未遂直後の7月15日に付けたピークの69%から大きく下落している。
一方、ハリス氏勝利の予想確率は53%と、大統領選出馬表明以前の7月15日の13%から急上昇している。
以上、ブルームバーグ参照
トランプ氏の岩盤支持率は42%前後、共和党内の非トランプ勢力は共和党内の20%前後、トランプ氏陣営には出馬予定だったケネディ弁護士(元々民主党/新コロナワクチン疑惑論者)が合流、支持率は4%前後、トランプ氏の支持率はその後47%前後まで上昇している。
(ケネディ氏の支持率は、バイデン時代(7月21日まで)は10%、ハリス氏出馬で10%のうち6%がハリス氏に流れ、出馬辞退のバイデン候補の43%前後の支持率に、この6%が上乗せられ、それに加え、ハリス氏自身の支持が広がり、今では50%を超えている)
追、
トランプ氏は法人税を15%まで下げると表明。
欧米では常に減税や補助金は議会承認案件、財源問題が表裏一体となっている(何もないのは日本だけ)。
トランプ氏は輸入品について、10%の関税をかけるとしており、また、中国については60%、自動車は200%の関税をかけると表明している。
中国製品に60%の関税をかけることは実質不可能。アップル製品やDELL製品などのほとんどは中国でアッセンブリーされ・製品化している。当然そうした製品は中国製ながら米国製でもあり、高関税を課すことは不可能に近い。
また、中国製品は生活雑貨品が多く、高関税分だけ輸入商品価格が上昇し、消費者物価指数が急上昇する可能性もある。
そうしたことから、トランプ氏は政府から独立機関であるFRB+FOMCの権限を大統領直轄にする宣言している。当然、政府と日銀が合体した2013年のアベノミクス導入・3本の矢・国債買占め・東証株の買占めを行った日本を真似た発言だと見られる。
一時的に物価が上昇しても給与が上がれば、相殺され、物価上昇は次年から吸収されるとの確信があるのかもしれない。
中南米からの不法移民の強制送還も前回に続き表明しており、対象者500万人を強制送還すれば、深刻な末端労働者不足に陥り賃金上昇を招く。
インフレ策促進策であるCHIPS法もIRA法も大きな流れに変わりはなく、サプライチェーン含め、新規雇用増は百万人以上が期待されている。
ウクライナ戦争はいつまで続くかわからない。イスラエルガザ戦争は非力なバイデン時代には終結しない。





