ワタミ サンドイッチの「サブウェイ」買収 FC展開へ 3千店舗構想 ワタミ業績8年推移
居酒屋チェーンの「ワタミ」は25日、サンドイッチチェーンの「サブウェイ」を国内で運営する日本サブウェイ合同会社の全株を買収すると発表した。
ワタミは、全国の商業施設や駅前などに出店を拡大し、国内で3000店舗を目指すとしている。
アメリカの法人から今後10年間、サブウェイの店舗を国内で運営する権利を取得する契約。
サブウェイは10年前、全国で480店舗あまりを出店していたが、現在は178店舗まで減少している。
ワタミは、まず、向こう10年で250店舗出店、その後、年間150店舗の出店を続けていける体制を組んでいくとしている。
サントリーは1991年に米サブウェイとマスターFC契約を締結して日本サブウェイ(株)を設立、ピーク480店舗展開していた。サントリーは事業不振が続き不採算店を撤退させるなど対応してきたものの、2016年にマスターFC契約期間が切れることから、サントリーは事業撤退、米サブウェイ社は日本法人の日本サブウェイ合同会社を設立して、日本サブウェイ(株)の事業を運営させていた。現在、サブウェイの本社は米国からオランダに移転している。サブウェイはマクドナルドより店舗数が多い世界一の飲食チェーン店。
ワタミは飲食・外食、宅配食、海外外食事業、電力小売事業、農業を展開している。
ワタミの渡邉美樹会長兼社長は、そのセンスの良さからやはり飲食事業会社の事業家が似合う。議員になるため調子に乗るなどし、その後の悪夢となっていた。
ワタミにしても現在の状況を逸脱するためには、新しい事業分野が必要となっていた。
欧米の大都市では昼食をレストランなどで食べられる層は、貧富の差が拡大し続け、今では富裕層のビジネスマンに限られるようになってきている。中層以下はハンバーガーやサンドイッチなど安価なファストフードが主流。
日本でもコンビニ弁当も食べられない層が拡大(さらに安価な弁当がバカ売れ時代/給与を上げないまま、物価高騰政策をとり続ける日本國政府は、コメ価格まで暴騰させ、コンビニ弁当は高くなるばかり、安価な弁当やスーパーの惣菜コーナー弁当は外米の古米が今や主流となっている。今ではそうした外米まで高騰してきている)。
サンドイッチもやり方しだいでは成功する可能性が高い。世界では成功しており、日本で成功しないのは、やはり事業展開者のセンスの問題だろう。
スクロール→
ワタミ業績推移 /連結:百万円 |
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居酒屋・外食、宅配食がメイン |
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売上高 |
営業利益 |
営利率 |
当期利益 |
2017/3期 |
100,312 |
182 |
0.2% |
-1,833 |
2018/3期 |
96,458 |
656 |
0.7% |
150 |
2019/3期 |
94,701 |
1,062 |
1.1% |
1,373 |
2020/3期 |
90,928 |
92 |
0.1% |
-2,945 |
2021/3期 |
60,852 |
-9,689 |
|
-11,561 |
2022/3期 |
64,362 |
-3,577 |
|
-1,844 |
2023/3期 |
77,922 |
1,474 |
1.9% |
1,674 |
2024/3期 |
82,302 |
3,753 |
4.6% |
4,190 |