アイカ工業に3億円の申告漏れ指摘 国税の"海外子会社チェック強化"が浮き彫りに
愛知県の大手建材メーカー・アイカ工業が、海外子会社で得た所得を国内で申告していなかったとして、名古屋国税局から約3億円の申告漏れを指摘されたことがわかった。2023年3月期までの3年間が対象で、「外国子会社合算税制」の適用により、過少申告加算税を含め約1億円を追徴課税されたとみられる。
同社は取材に対し「通常の調査の範囲内での指摘」とコメントしたが、その淡泊な姿勢に、ネットでは「大企業の税務管理としてどうなのか」「海外子会社の管理を軽視していたのでは」といった声も上がる。
スポンサーリンク
外国子会社合算税制は、海外に利益を逃す“税負担の空洞化”を防ぐ仕組みだが、今回のような追徴は、国税当局のチェックが以前より厳格化していることを示す一例だ。もっとも、制度自体が複雑でわかりにくく、企業側だけに責任を押しつける構図にも限界がある。
ただ、海外展開が当たり前となった日本企業にとって、海外子会社のガバナンスは避けて通れない宿題だ。円安によって海外での利益が膨らむ今、税務当局の監視が強まるのは当然であり、企業側にはより透明な会計処理が求められる。
今回の3億円という金額は、上場メーカー全体から見れば決して大きくはない。それでも、グローバル企業を名乗る以上、「指摘されてから対応する」姿勢では信頼は守れない。国税が動いたことで、業界全体に“海外子会社の見直し”の圧がかかる可能性もありそうだ。
[ 2025年11月14日 ]
スポンサーリンク





