2026年10月26日(月)から30日(金)までの5日間に、JC-NETが掲載した全国の建設業関連の破産・倒産、破産申請準備などをまとめた。
対象は51記事、延べ54社となり、前週(10月19~23日)の37記事・対象38社から14記事増加。掲載記事数の前週比は37.8%増となった。
地域別では関東が17記事で最多。関西11記事、九州・沖縄8記事と続いた。工事分野別では土木・解体・とび・足場関連が15記事、住宅建築・一般建築が9記事、リフォーム・内装・店舗関連が8記事だった。
主な案件には、大阪府と沖縄県のTA-BO関連2社、栃木県の邦匠建設、宮城県の本田工務店、茨城県のクレスト、大阪府の雅などがある。
※集計対象はJC-NETに掲載された建設業関連51記事。初報・続報は異なる記事として数えている。対象社数54社は記事ごとの延べ数であり、同一企業の重複を除いた実企業数ではない。全国の実際の建設業倒産発生件数を示すものではない。
今週の建設業関連掲載
51記事
10月26~30日
延べ対象54社
前週比(掲載記事数)
+37.8%
37記事 → 51記事
14記事増
主な負債判明5案件
約10.31億円
対象6社の参考合計
全体の負債総額ではない
負債額が判明した主な建設業倒産
今回の掲載記事で確認できた主な負債判明5案件を合算すると、6社で約10億3,125万円となった。
最も大きいのは大阪府のTA-BOホールディングスと沖縄県のTA-BOファームの関連2社で、負債は計約4億3,500万円。宮城県の本田工務店が約1億7,500万円、栃木県の邦匠建設が約1億6,400万円で続いた。
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企業名 |
所在地 |
主な事業・手続き |
負債額 |
|
TA-BO関連2社 |
大阪・沖縄 |
建築・店舗改装、農業関連/破産開始 |
計約4億3,500万円 |
|
本田工務店 |
宮城 |
住宅・寺社建築/破産申請準備 |
約1億7,500万円 |
|
邦匠建設 |
栃木 |
集合住宅・注文住宅/破産開始 |
約1億6,400万円 |
|
クレスト |
茨城 |
内装仕上工事/破産開始 |
約1億4,000万円 |
|
雅 |
大阪 |
注文住宅・リフォーム/破産開始 |
1億1,725万円 |
|
5案件・6社の合計 |
約10億3,125万円 |
※主要5案件のみの参考合計。全国の建設業倒産負債総額ではない。本田工務店の約1億7,500万円は2026年2月期決算時点、邦匠建設の約1億6,400万円は同年2月期末時点の報道額。金額の基準時点は案件によって異なる。
※長崎県マツシタの約2億1,700万円は9月に報じられた既知の負債額であり、今回の参考合計には含めていない。大分県アイテクの約1億900万円など、表外にも負債判明案件がある。
地域別に見る今週の建設業倒産
地域別に51記事を分類すると、関東が17記事で最多となり、全体の33.3%を占めた。関西は11記事で21.6%、九州・沖縄は8記事で15.7%だった。
上位3地域の合計は36記事で、全体の70.6%を占めた。
|
地域 |
掲載記事数 |
構成比 |
|
関東 |
17 |
33.3% |
|
関西 |
11 |
21.6% |
|
九州・沖縄 |
8 |
15.7% |
|
東北 |
7 |
13.7% |
|
東海 |
5 |
9.8% |
|
中国 |
2 |
3.9% |
|
北海道 |
1 |
2.0% |
|
北陸・甲信越 |
0 |
0.0% |
|
四国 |
0 |
0.0% |
|
合計 |
51 |
100.0% |
※大阪・沖縄のTA-BO関連2社を扱った初報と続報は、掲載記事数の地域分類では大阪に計上した。沖縄法人のTA-BOファームは対象社数に含むため、記事数と会社数の地域帰属は一致しない場合がある。
都道府県別の建設業倒産掲載状況
都道府県別では大阪府が6記事で最多。東京都と神奈川県が各4記事、千葉県、愛知県、宮城県、京都府が各3記事となった。
|
都道府県 |
記事数 |
構成比 |
|
大阪 |
6 |
11.8% |
|
東京・神奈川 |
各4 |
各7.8% |
|
千葉・愛知・宮城・京都 |
各3 |
各5.9% |
|
栃木・福島・埼玉・兵庫・静岡・大分・福岡・茨城 |
各2 |
各3.9% |
|
北海道・青森・岩手・長崎・岡山・熊本・鹿児島・沖縄・鳥取 |
各1 |
各2.0% |
|
その他23県 |
0 |
0.0% |
|
合計 |
51 |
100.0% |
※0記事の23県は秋田、山形、群馬、新潟、富山、石川、福井、山梨、長野、岐阜、三重、滋賀、奈良、和歌山、島根、広島、山口、徳島、香川、愛媛、高知、佐賀、宮崎。対象51記事の範囲での集計であり、これらの県で企業倒産が発生しなかったという意味ではない。
工事分野別に見る今週の建設業倒産
主要な事業内容や記事掲載分野によって51記事を分類すると、土木・解体・とび・足場関連が15記事で最多となった。住宅建築・一般建築は9記事、リフォーム・内装・店舗関連は8記事となり、上位3区分の合計は32記事、全体の62.7%を占めた。
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主な工事分野・分類 |
記事数 |
構成比 |
|
土木・解体・とび・足場・地盤関連 |
15 |
29.4% |
|
住宅建築・一般建築 |
9 |
17.6% |
|
リフォーム・内装・店舗関連 |
8 |
15.7% |
|
建設関連・兼業・工種確認できず |
7 |
13.7% |
|
電気・管・通信設備工事 |
6 |
11.8% |
|
塗装・防水工事 |
5 |
9.8% |
|
建築設計・デザイン |
1 |
2.0% |
|
合計 |
51 |
100.0% |
※複数工種の企業は1記事につき主な分野へ1回だけ分類した。建設関連・兼業・工種確認できずには、建設・工事関連とされるが工種を特定できない企業、造園・生活支援の兼業企業、過去に建設業を営み福祉事業へ展開した企業などを含む。したがって51記事すべてが建設工事を専業とする法人ではない。
今週の注目建設業倒産
TA-BO関連2社(大阪・沖縄) 負債計約4.35億円
大阪市鶴見区のTA-BOホールディングスと、沖縄県宜野座村のTA-BOファームが10月14日、大阪地裁から破産手続き開始決定を受けた。店舗改修や住宅リフォームなどを手がけた大阪側と、島らっきょう生産などを展開した沖縄側の関連2法人が対象となった。
TA-BOホールディングスは2025年3月期に売上高約4億4,000万円を計上していたが、採算面で苦戦。関連2社の負債は計約4億3,500万円と判明した。初報と負債続報は掲載記事数では2記事、会社実数では2法人として扱う。
TA-BO関連2社の負債続報を見る
邦匠建設(栃木) 年商約8億円から経営破綻
栃木県宇都宮市の邦匠建設は10月21日、宇都宮地裁から破産手続き開始決定を受けた。1987年設立で、鉄筋コンクリート造の賃貸マンション「ヴィラマンション」、サービス付き高齢者向け住宅、注文住宅などを建築していた。
最盛期の2006年2月期には年売上高約8億45万円を計上したが、10月1日に事業を停止。負債は2026年2月期末時点で約1億6,400万円とみられている。
邦匠建設の記事を見る
本田工務店(宮城) 寺社建築も手掛け、破産申請準備
宮城県栗原市の本田工務店は10月23日までに事業を停止し、破産申請の準備に入った。1992年創業で一般住宅の新築・増改築のほか、寺社建築、不動産売買・仲介なども展開していた。
2026年2月期は売上高約1億2,900万円を計上したものの、工事原価や外注費の上昇により赤字が続いた。負債は同決算期末時点で約1億7,500万円。現時点で破産手続き開始決定は確認されていない。
本田工務店の記事を見る
クレスト(茨城) 年商約2.65億円も赤字続く
茨城県鉾田市のクレストは10月16日、水戸地裁から破産手続き開始決定を受けた。2013年設立で、住宅や店舗の内装仕上工事を中心に地場建設業者の下請け工事を手掛けていた。
2024年6月期は年売上高約2億6,500万円を計上したものの、利益確保が難しく、2025年に事業を停止。負債額は約1億4,000万円と判明した。同一法人の破産開始記事と負債続報が掲載されている。
クレストの負債続報を見る
今週の建設業倒産から見える特徴
今週の掲載51記事では、土木・解体・とび・足場・地盤関連の15記事が最も多く、住宅建築・一般建築9記事、リフォーム・内装・店舗関連8記事が続いた。住宅・内装関連は計17記事で、全体の33.3%となった。
地域別では関東17記事と関西11記事の合計28記事で、全体の54.9%を占めた。都道府県別では大阪府6記事が最多となった。
一方、負債額を確認できた案件では、建築・店舗改装のTA-BO関連2社、住宅建築の邦匠建設・本田工務店・雅、内装工事のクレストなどが含まれる。売上高が数億円規模に達した企業もあるが、経営悪化の事情や法的整理までの経緯は個社ごとに異なる。
今回の前週比37.8%増はJC-NETの建設業関連掲載記事数の変化であり、建設業界全体の企業倒産件数が同率で増加したことを意味しない。
全国の建設業破産・倒産記事一覧(全51記事)
以下は2026年10月26日から30日までの対象51記事。記事公開日ごとに整理した。初報と続報は別記事として掲載し、同一法人の重複については集計注記で区別している。
集計方法と注意事項
対象は2026年10月26~30日にJC-NETが掲載した建設業関連51記事。各記事の公開日と破産手続き開始決定日、破産申請日、事業停止日は必ずしも一致しない。
TA-BO関連2社は10月26日と29日の2記事に登場し、クレストは10月27日と28日の2記事に登場する。また、イワオ塗研とKandCは1記事で2法人の破産を報じている。
このため、51記事に記載された対象法人は延べ54社となる。週内の重複を取り除くと、今回の掲載対象として確認した実法人は51社となる。ただし、建設業以外を兼業する法人や、過去に建設業を営んでいた法人も含まれる。
負債額については、各社の記事に記載された報道額、決算期末額などを採用している。破産手続き上の確定債権総額ではない場合がある。負債額が確認できない会社は主な負債案件の合計に含めていない。
都道府県別と地域別の掲載件数は、複数地域を対象とする記事について代表する建設事業の本店所在地へ1記事を計上し、合計が51記事となるよう整理した。
日別の全国破産・倒産情報
前週の建設業倒産・関連記事
【今週の建設業倒産】10月19~23日 37記事・対象38社、住宅・内装関連が中心
【前週の全国倒産】10月19~23日 掲載220記事・延べ233社
JC-NETの建設業倒産情報
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