アイコン 現代自動車 決算 収益性悪化 

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現代自動車が26日発表した1~3月期の連結決算によると、本業の儲けを示す営業利益は1兆2508億ウォン(約1240億円)で前年同期比▲6.8%減少した。
売上高は同4.5%増の23兆3660億ウォン、当期純利益は▲20.5%減の1兆4057億ウォン。営業利益率は5.4%と、前年同期比0.6ポイント下落した。売上高は増加したものの、収益性がかなり悪化した。

同社は業績について「新車の量産に向けた一部工場の操業中断で固定費の負担が増し、世界的な低成長基調を乗り越えるためのマーケティング費用が膨らみ収益性がやや落ちた。新興市場の需要回復が遅れ、中国での販売も減少した」と説明した。

 ただ、昨年10~12月期と比べると営業利益は22.5%、当期純利益は31.5%、それぞれ増加した。
同社は、昨年7~9月期、10~12月期と続けて過去最低水準の業績を記録していた。今年1~3月期の世界販売台数は108万9600台で前年同期に比べ▲1.6%減少した。

韓国国内の販売は新車効果などで0.7%増の16万1657台となった。一方、海外では▲2.0%減の92万7943台にとどまった。
米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の在韓米軍配備に反対する中国が報復措置を取ったあおりで、同国での販売が前年同期比▲14.4%の大幅減を記録したため。
一方、中国以外の国・地域では総じて善戦し、特にスポーツタイプ多目的車(SUV)の発売効果によりロシアやブラジルなどで販売が大きく伸びたという。
以上、

違和感
中国の韓国系自動車会社(現代+起亜)の工場出荷基準の販売台数は、今年1~3月は前年比▲25.8%減の27万3400台となっている。中国汽車工業協会発表数値である。韓国からの輸出分がそれほどあるのだろうか、工場を中国に多く持ち生産キャパは余裕たっぷりであり考えられない。
また、大票田の中国やアメリカでは、各メーカーによるインセンシティブ販売競争が激化しており、それだけでも営業利益を大きく損なう原因になっているはずだが・・・。
売上高ならば、高額車が売れ、低額車が売れていない可能性もあるが、▲25.8%の販売台数減でもある。

時々、こうした同社の業績が納得いかないおかしな時がある。世界の販売状況を見、米国・韓国・ほかの情報も確認し整合性が取れないときが多々ある・・・。

現代自動車グループは、中国では年間180万台(昨年が最高値)売れているが、今年、重慶工場(生産キャパ30万台)が完成すれば280万台の生産キャパとなる(韓国紙報道)。180万台に対して64%の工場稼働率。これで儲かるのだろうか(現行の稼働率は180万台と仮定して72%、先日は中国で1週間の生産停止調整に入っていた)。
 

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[ 2017年4月27日 ]

 

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