アイコン 中国版「ナミヤ雑貨店の奇蹟」が12月29日封切 先行上映30万人 絶賛

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ファンタジー映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」が12月29日、中国で封切られる。
中国・揚子晩報は27日、男性アイドルグループ・TFBOYSのリーダー、ワン・ジュンカイ(王俊凱)や若手演技派俳優のドン・ズージェン(董子健)、女優のディルラバ(迪麗熱巴)などが主演を務め、おじいさんに扮したジャッキー・チェン(成龍)が出演するなど大きな話題となっている。
同映画は作家・東野圭吾の小説を原作に、中国に合わせてリメイクされ、ハン・ジエ(韓傑)が監督、ドン・ユンシー(董韵詩)がエグゼクティブ・プロデューサー、ハン・ハン(韓寒)がアートディレクターをそれぞれ務めた。
中国リメイク版の脚本を担当したソン・シャオ(宋嘯)によると、東野氏の審査が非常に厳格だと聞いていたため、これまで映画化された作品をすべて観てその描写をチェックし、2年かけて脚本を作り上げ、結果、東野氏からは一発でOKが出て、ほっと胸をなで下ろしたという。

25日、同作品の先行上映が中国全土で行われ、30万人以上が鑑賞し、興行収入が1000万元(約1億7000万円)に達した。観客らは同作品を「超癒し系」と絶賛している。が伝えた。
「ナミヤ雑貨店の奇蹟」のあらすじは、ある町はずれにある雑貨店の入り口にポストがあり、そこに自分の悩み書いた手紙を投函すると、翌日にその返事が牛乳箱に入れられる。ある夜、若者3人組が、ひょんなことからこの雑貨店に入り込んだ。実は「ナミヤ雑貨店」は過去と現在を繋ぐ場所。3人が過去から送られてきた手紙をふいに受け取り、返信し、また手紙を受け取るというのを繰り返すうちに、音楽の夢を追い続けるか迷っていた秦朗、借金から逃げるために家族と実家を離れるか迷っていた浩博、ダンスの仕事を辞めるべきか悩んでいた晴美らが、それぞれ返信を参考にようやく決定を下し、自分の方向性を見つける。そして、知らず知らずのうちにすべての人の人生がつながっていく。また、若者3人組も自分の悩みを解決するための答えを得る。

監督は原作を基にローカライズし、時代を1993年と2017年に設定し、中国人の好みに合わせて製作に取り組んだ。また、原作ではメインキャラクターの3人は全員男性であるものの、中国版では男性2人とディルラバ演じる女性1人に変更された。

その理由について、監督は「ハン・ハンと長い時間相談し、一人は女性にした方がいいということになった。文学性に影響を与えることなく、面白みを増やすことができるから。小説を映画化すると取捨選択になるものが出てくる。でも、重要なのは原作の核心を残すことで、女性の感情は繊細であるため、手紙を書く人の気持ちをうまく汲み取ることができる」と説明した。
また、リー・ホン(李鴻)が演じる役について、「メインキャラクター3人ではないものの、当作品の泣き所を演じる。家を出て不安定な生活を送る人の気持ちをうまく表現してくれている」と述べた。
このほど、まとめられた同作品の口コミを見ると、「温かい」、「笑いあり、涙あり」、「本当に感動した」、「やる気が出てきた」などの言葉が最も多く、「この映画を見て、またやる気が出てきた」と多くの人が絶賛している。
このような評価について、監督は「80後(1980年代生まれ)の僕には今の若者の悩みは分からない。でも、若者には冒険の精神が必要で、自然の流れに身を任せるのがいい」とユーモラスに語った。
以上、

東野圭吾氏の作品は中国でも「ナミヤ雑貨店の奇蹟」だけでも100万冊以上売れ、ほかの作品も売れ大ブレーク中、外国人作家としてハリー・ポッターのJ・K・ローリングを上回ったという。東野圭吾氏の作品では、すでに「容疑者Xの献身」なども中国でリメイクされ映画化され、「ゲームの名は誘拐」もドラマ化されるという。

韓国の大手書店チェーン「教保文庫」が今年1月~10月までの書籍の販売数を調べたところ、日本の小説は約82万冊が販売され、過去最高を記録したという。
韓国でも、今年最も売れた日本の小説は12年に出版された東野圭吾の「ナミヤ雑貨店の奇蹟」で、後には村上春樹の長編小説「騎士団長殺し」、アニメーションも大ヒットした新海誠監督の「君の名は。」が続いた。
イシグロ氏の著作のように、日本の精神性を読んでもらいたいものだ。
韓国のドラマは中国で大ヒット作がいくらでもあるが、映画は重たいのが多く、ヒット作はない。そうした中、日本映画の中国での復活は2015年5月のドラえもん「STAND BY ME」からだろうか)
 

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[ 2017年12月27日 ]

 

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