アイコン 貿易戦争 中国・米国産コーリャンを報復制裁 ZTE制裁に対抗か

 

 

米国の農家が中国への輸出用として栽培しているコーリャン。

中国商務部は17日、2018年第38号公告を発表し、中国に輸出されている米国産コーリャンの不当廉売(ダンピング)への対応措置の仮決定をしたと発表したと新華社が伝えた。

公告によると、商務部は、米国産コーリャンに不当廉売が存在し、国内のコーリャン産業が実質的損失を被っており、不当廉売と損失に因果関係があると判断し、米国産コーリャンの不当廉売への対応措置の実施を仮決定した。

今月18日から輸入業者が、米国産コーリャンを輸入する際、今回の措置で決められた輸入額の1.786倍の保証金を中国の税関に差し入れることを義務づける。

同商品は「中華人民共和国輸出入税則」10079000項に盛り込まれている。

以上、

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中国はすでに大豆を大量にブラジルから買い付けており、貿易戦争は始まっている。

米国産大豆は、欧州勢が購入、また、第3位の生産国であるアルゼンチンは不作で自国消費用に米国から購入し、米国の大豆マーケットは一時的に安くなったものの、元の価格に戻っている。

しかし、中国の購入量はケタが外れており、いつまでも続くわけではない。

コーリャンも中国では白酒の原料や家畜の飼料に用いられており、米国以外、代賛の輸入先もほとんどなく、中国にとっても畜産業者の飼料価格が高騰することから、痛みを伴うダンピング仮認定となっている。

ZTEへの制裁(イラン・北朝鮮への輸出制裁と約束不履行/ZTE製品の25%は米国製だとされ、米トランプは中国への輸出を禁止した)を受け、対抗措置として、以前から不当廉売の調査に入っていたコーリャンを今回の報復制裁にしたものと見られる。

今回の貿易戦争は、米国に勝ち目はない。

なぜなら、貿易戦争は長期戦、ゲリラ戦と同じで泥沼に引きずり込まれるだけ。選挙のある国と選挙のない独裁国の違いが勝負を分ける。

 

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[ 2018年4月19日 ]

 

 

 

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