アイコン スーパーゼネコン4社に見る18年3月期の受注状況

 

 

スーパーゼネコン4社の3月決算が出揃い受注状況を見てみた。
4社の受注総額は前期比▲5.3%減の5兆994億円となっている。
内訳では土木が▲3.9%減の1兆2,665億円、建築が▲5.7%減の3兆8,328億円。
受注先を官民別に見ると、官庁工事は▲27.6%減の1兆497億円、民間工事は2.9%増の4兆496億円となっている。官庁工事の減少は2年続いている。

さらに、官庁工事を土木と建築で見ると、土木は▲14.0%減の7,212億円、建築は▲46.2%の大幅減の3,284億円となっている。
以上の結果、官庁工事は減少傾向にあるものの、民間工事が旺盛な再開発事業を中心に増加、企業の業績向上を背景に民間主導型の建設需要に移行していることを窺わせている。

官庁工事の減少は、20東京五輪関係工事の発注がほぼ終了したことが影響したものと見られる。

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また、官庁土木工事も2桁の下落となっているが、これも災害地の復興工事の一巡および五輪関係の影響を受けたものと見られる。

ただ、一方で民間土木工事が13.8%増の5,452億円となっており、その中には、官庁工事を下請けで受注している可能性も高い。
最近の官庁建築の大型工事の受注では、電気工事会社がJVのチャンピオンで受注したケースもあるが、本体建築の実施工事はスーパーゼネコンが受け持っている。また、大型土木工事のJV工事でも地元企業がチャンピオンのJVが受注し、実施工事をスーパーゼネコンが受け持っているケースもあり、一概に大幅に減少したとはいいがたい面もある。ただ、官庁工事の直接受注が減少したことには間違いない。

官庁工事は、国直轄事業は減少し、今や地方交付金による地方バラ撒き型となっている。
官庁工事は、東日本大震災の復興工事がありながら、「この景気を全国津々浦々に」とするアベノミクスにより増加してきた。しかし、国・地方合計でも財政面から頭打ちになっており、地方政治による地方建設企業優先策から、スーパーゼネコンへの発注が減少している可能性もある。
地方では数年前に掘り繰り返した道路が再び掘り繰り返されており、今や忙しい時期がそれ以前の年度末前に関係なく、年中忙しい土木工事会社の今日ころごろとなっている。
安倍首相の「この景気を全国津々浦々に」という御言葉は、国民生活ではなく、票にもつながる建設業者向けのようだ。

 

スーパーゼネコン4社の受注状況 土木/百万円
単体
 
16/3
17/3
18/3
前期比
大林
官庁
157,467
162,455
188,504
16.0%
民間
131,182
112,793
105,461
-6.5%
合計
288,650
275,243
293,966
6.8%
鹿島
官庁
178,917
273,550
171,198
-37.4%
民間
111,767
116,472
130,254
11.8%
合計
290,684
390,022
301,452
-22.7%
清水
官庁
163,880
179,068
177,855
-0.7%
民間
88,697
132,450
102,937
-22.3%
合計
252,577
311,518
280,792
-9.9%
大成
官庁
162,873
223,649
183,724
-17.9%
民間
122,485
117,434
206,641
76.0%
合計
285,358
341,083
390,365
14.4%
合計
官庁
663,137
838,722
721,281
-14.0%
民間
454,131
479,149
545,293
13.8%
合計
1,117,268
1,317,871
1,266,574
-3.9%

 

スーパーゼネコン4社の受注状況 建築
単体
 
16/3
17/3
18/3
前期比
大林
官庁
143,717
110,868
52,877
-52.3%
民間
908,842
937,239
929,497
-0.8%
合計
1,052,559
1,048,107
982,374
-6.3%
鹿島
官庁
89,967
101,054
83,582
-17.3%
民間
817,120
839,219
761,774
-9.2%
合計
907,087
940,273
845,356
-10.1%
清水
官庁
117,975
149,874
100,269
-33.1%
民間
847,394
933,117
931,425
-0.2%
合計
965,369
1,082,991
1,031,694
-4.7%
大成
官庁
143,084
249,146
91,771
-63.2%
民間
861,818
745,419
881,678
18.3%
合計
1,004,902
994,565
973,449
-2.1%
合計
官庁
494,743
610,942
328,499
-46.2%
民間
3,435,174
3,454,994
3,504,374
1.4%
合計
3,929,917
4,065,936
3,832,873
-5.7%

 

4社
 
16/3
17/3
18/3
前期比
総合計
官庁
1,157,880
1,449,664
1,049,780
-27.6%
民間
3,889,305
3,934,143
4,049,667
2.9%
合計
5,047,185
5,383,807
5,099,447
-5.3%

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[ 2018年5月19日 ]

 

 

 

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