アイコン 北朝鮮 寧辺核施設で建物新築に続き 咸興市のミサイル製造施設も拡充

 

 

北朝鮮が、弾道ミサイルの製造施設の拡張工事を完了したとみられることが2日までにわかったとCNNが報道している。衛星画像の分析から明らかになった。
米トランプ政権は、6月12日の米朝首脳会談で、北朝鮮側が核・ミサイル開発の放棄に意欲を示したとしているが、衛星画像の内容はそうした見方に疑念を投げかけるものになっている。

ミサイル開発施設の画像は、米サンフランシスコに拠点を置くプラネット・ラブズが撮影し、モントレー国際大学院(MIIS)の研究者らが分析したもの。

それによると、咸興市にある化学材料研究所での工事が完了しているのが確認できるという。
化学材料研究所は、固体燃料を使用するミサイルのノズルや胴体部分、円錐形の頭部など、炭素複合材を使った部品を製造していることで知られる。

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昨年8月には、同研究所の工事完成図の前で説明を受ける金正恩朝鮮労働党委員長の写真が公開されている。
この時期と前後して北朝鮮は、大陸間弾道ミサイル2発の実験を行い、米領グアム周辺へのミサイル発射計画を策定すると威嚇した。
MIISで東アジアの核不拡散プログラムを研究するジェフリー・ルイス氏は、大半の工事が今年の5月に行われたと説明している。

固体燃料型のミサイルは揮発性の高い液体燃料を使用するミサイルよりも貯蔵や移動を容易に行えるという利点がある。長距離弾道ミサイルを使えば、小型化した核弾頭を数千キロ離れた地点へ撃ち込むことも可能になる。

金委員長は、国外向けに非核化の意思があることを継続的にアピールしている。前述の米朝首脳会談ではトランプ大統領と「朝鮮半島の完全な非核化」を目指すとした合意文書に署名した。

一方で、今年の年頭の演説では、国内の研究機関に対し、弾道ミサイルや核兵器の量産に取り組むよう指示した。
前出のルイス氏は、金委員長について「軍備の縮小を一度たりとも命じたことがない」「軍備を縮小するどころか現在も拡張している」と警鐘を鳴らした。
以上、

38ノースは、核・ミサイル開発に対して、金正恩から現場に何も通達が出されず、これまでの命令を実行しているようだとしている(中止命令がかかるまで、それまでの命令を忠実に実行しなければ処刑される国が北朝鮮)。
38ノースは、寧辺の核開発施設に、4階建の研究棟と小さな建物が新築されていると衛星写真の解析に基づき報告している。核廃棄で破壊されるならば、建物は造らないだろう。
トランプと金正恩とは、狐と狸の化かし合いのようだ。

4月1日(左)と6月29日の衛星画像
咸興市にある化学材料研究所=ミサイル製造施設の拡張工事完了
0703_07.jpg

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[ 2018年7月 3日 ]

 

 

 

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