アイコン 米トランプ 原油74.3ドルにフェイクニュースがバレて値上がり サウジ200万バレル増産

 

 

2日の原油価格(WTI原油先物価格)は、▲1.12ドル安の73.19ドルでスタート(日本時間2日07時25分現在)している。市場は少しは冷静になったようだ。ただ、時間外取引であるため、まだこの時間では判断できないが・・・

米トランプは30日、ツイッターへの投稿で「サウジアラビアのサルマン国王とたった今、話をした。イランとベネズエラでの混乱と機能不全のため、サウジアラビアにはその穴埋めとして最大200万バレル程度の原油増産を要請したいと説明した。原油価格は高すぎる!国王は同意した!」と発信した。(イランの輸出量は200~240万バレル/日)

Just spoke to King Salman of Saudi Arabia and explained to him that, because of the turmoil & disfunction in Iran and Venezuela, I am asking that Saudi Arabia increase oil production, maybe up to 2,000,000 barrels, to make up the difference...Prices to high! He has agreed!しかし、ホワイトハウスは、同日夜に声明を発表した。

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サウジアラビアには日量200万バレルの余剰生産能力があることをサルマン国王が確認し、同国は「市場の均衡と安定を保つのに必要となった場合、また、あらゆる不測の事態に対応しなくてはならない場合にかぎり、同盟国と協調を図りながら、慎重に余剰生産分を使用する」と説明した。

イランのザンギャネ石油相は30日、石油輸出国機構(OPEC)で決定した制限を超える増産は合意に「違反する」とけん制する書簡をOPECの議長であるアラブ首長国連邦(UAE)のマズルーイ・エネルギー相に送付した。
さらに「反イランという政治的な動機に基づく」米国の増産要求をOPECは拒否すべきだと述べている。

サウジは先に7月から100万バレル増産すると発表しており、これはOPECで決定した増産枠だと見られる。

リビアとカナダで供給に障害が発生しているにもかかわらず、現物市場には潤沢な供給がみられるという。ただ、金余りの金融相場と化かしている先物市場では、リビアとカナダの問題、米政権によるイラン制裁の世界各国への警告通知、サウジの増産報道の有無などにより、先週末(30日)は74.31ドルまで上昇して終了した。

供給障害は一時的なものであるが、敏感に反応している。

サウジとしても、OPECの減産において、OPEC主要加盟国のイランを組み入れ、減産に入っていることから、敵対国だったとしても米トランプの言い分を丸呑みすれば、OPECの崩壊を招きかねず、無碍にイランを無視することはできない。
(次期国王のサルマン・ムハンマド皇太子は4月21日から5月30日まで行方不明だったが、銃で撃たれ軽症を負ったとの噂も流れている)

サルマン国王が米トランプとどう約束したかは別として、公式にはトランプと約束したとは言えないOPEC諸国との関係にある。

米トランプが仕掛ける貿易戦争で世界経済がグチャグチャになれば、否応なく原油価格は大暴落する。米ハゲタカなど強気一辺倒の原油金融ブローカーに見える。

米トランプは6月15日、中国に対して7月6日(金)から340億ドル相当の中国からの輸入品に制裁の25%の追加関税をかける。
これに対して、中国は報復として340億ドル相当の米国からの輸入品に追加課税する。共に発動済みであり、実施時期を中国が米国に合わせているもの。
6月15日以前と異なり、両国高官による通商協議の話は聞こえてこず、また、今ではトランプは習近平に対して「2人はいい関係だ」とここ半年間、口にもしていないことから、実施が農耕となっている。今では習近平よりシンゾウより金正恩が大のお気に入りだ。
 

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[ 2018年7月 2日 ]

 

 

 

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