アイコン イージス・アショアの総配備費用・価格 その効果

 

 

2017年12月、イージス・アショア導入を決定
2018年1月、米政府SM3-2Aミサイル一式、日本売却了承
2018年5月、イージス・アショア導入を閣議決定
2018年7月、イージス・アショアレーダーはLM社のSSRに決定
2023年、配備予定
イージス・アショアの総価格は、
(1)レーダー本体、
(2)レーダー建屋棟・ミサイル格納庫などの建物設備費、
(3)迎撃ミサイルのセット価格
の3つで構成される。

1、 防衛省が2023年までに導入を計画している陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・
アショア」のレーダーに、米ロッキード・マーチン(LM社/富士通と連携)の新「SSR」(探知能力1000キロ)を採用する方針を固めた。取得価格は1基1,340億円、2基で2,680億円。

米レイセオン社(三菱重工と連携)の最新AESAレーダー「スパイ6」は戦闘システムに優れているとされるが、新しすぎ、海外への早期売却を国防省が難色を示したとされる。

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<当初2000億円の怪>
防衛省のイージス・アショアの当初見積もり費用は2基で2000億円(レーダーは800億円)は、従来型の日本のイージス艦搭載のSPY-1レーダー(探知能力500キロ)で算定されていた。

日本のイージス艦には、LM社のSPY-1D(V)レーダーが搭載されており、情報共有が可能となる。防衛省はいろいろあって、お金に糸目を付けず高価なLM社製SSRで内定した。
通常のレーダー情報は、米軍のXバンドレーダー(車力+経ヶ岬)などとともに米軍のMD統合システムに編入され、最終的には一元化される。

<建設および整備費用>
2、秋田市と山口県萩市の自衛隊基地に配備予定であるが、イージス・アショアのための建設費用は、格納庫等の付属建物・設備を含め2ヶ所で最低1000億円程度はかかろう。

<迎撃ミサイル本体価格は・・・>
3、迎撃ミサイルは、SM-3ブロック2A・・・射程は2000キロ、射高は1000キロ
日本も参加して開発中、これまで1回成功2回失敗

セット価格は約1億3300万ドル(約150億円)、ミサイル4発と発射機4機分
日本全土を2ヶ所で防衛する構想であり、それぞれ5セットは最低必要になろうか
・・・750億円×2=1500億円
補充用ミサイルも必要、1発、2000万ドル~2400万ドルとされている。

<初期配備の総費用>
2ヶ所配備の総費用:2,680億円+1,000億円+1,500億円=5,180億円~6000億円

防衛省の当初の報告では、イージス・アショアの射程は1000キロ、全国に2ヶ所に設置すれば全国を防衛、費用は1ヶ所1000億円(2ヶ所で2000億円)で、射程200キロのTHAAD(1セット1500億円)を全国各地に配備するより割安だから、イージス・アショアを導入するとしていた。
しかし、1000億円の根拠のレーダーは、イージス艦に搭載されたレーダーと同じで、射高500キロ、射程1000キロであり、全国を網羅するには不十分なレーダーでの試算だった。
建屋等など付属設備も予算に入れられていなかった(THAADは移動式)。
しかも、迎撃ミサイルの費用も1セットしか入れられていなかった。
国民を納得させるため、THAADは高いという印象を植え付け、イージス・アショアを低価格で説明し納得させ、その後、仕様変更や追加工事でこれこれになりましたという、格安注文住宅の営業手法を取り入れた防衛大臣の国民説得術か。

<何事も完璧はない>
迎撃ミサイルは、北が発射するノドンなど中距離弾道ミサイルの単発攻撃には十分対応できるが、飽和攻撃してきた場合は、イージス艦(1艦8発/1発に対して2発で対応)含め、イージス・アシュアでも防御不能、(ノドン級弾道ミサイル200基以上、発射機50(移動式))うち25基の飽和攻撃でも耐えられない。
長距離弾道ミサイルをロフテッド軌道で打ち上げ、より高いところから直角に近い軌道で落下させたら、これも迎撃は困難と見られる。
ましてや、弾道ミサイルの1発に核でも入っていたらどうしよう・・・。

それに、中国やロシア相手だったら、保有する複数発の多弾頭ミサイルでは、SSRレーダーで各弾頭を解析できたとしても弾不足で全部を迎撃破壊できないだろう。
ロシアも中国もマッハ20以上の超光速弾道ミサイルを開発しており、こうしたミサイルにも防御できないだろう。
(中国の弾道ミサイルは700~1000基、日本に向け配備されているという)

もしも、原発施設が狙われ、数ヶ所命中させられたら、それどころではなくなる。全原発施設にPAC3(射高10キロ、射程20キロ)を配備する必要が生じる。1発5億円、システム価格は8億円。

敵国の仮想標的は:首都・原発施設・基地(米軍基地+自衛隊基地+Xバンドレーダー基地(青森津軽・車力、京都丹後・経ヶ岬)+イージス・アショア基地(秋田市、山口萩市))などなど。

SSRレーダーでは、巡航ミサイルの迎撃用捕捉は不可能だが、中国が山東半島に今7月設置したロシア版THAADのS-400迎撃ミサイルのレーダーはディプレスト軌道の巡航ミサイルにも対応する。迎撃距離もTHAADの射程200キロの倍の400キロあるという。

中国は、当ミサイルを設置し、ゆとりが出たのか、韓国に対するTHAAD観光制裁を少し緩めたようだ。7月は中国からの訪韓客が前年比40%超増加している。

防衛省は、備えあれば憂いなしとして、首都圏防衛にTHAADも必要だと言い出し、配備することになろう。
また、巡航ミサイルに対応する迎撃ミサイルも必要だとして、別途、米国から購入して配備することになろうか。
政府は、すでに攻撃用の巡航ミサイルトマホークの導入も検討している。

永遠に米国の金釣るになる日本、大学や研究機関の研究開発予算を減らし続ける中、日本で次世代の迎撃用ミサイルの開発はできないのだろうか。その開発技術は民用に展用すれば、多大なる利益をわが国に生む可能性もある。少なくとも既存の国の研究機関を統合させ、武器先進国のイスラエル並みの兵器開発機関は必要ではないのだろうか。韓国もそうした兵器の研究開発機関がある。

結局、イージス・アショアも核と同じく抑止力と見たほうが賢明だろう。
なお、韓国の従中従北社会主義政権の文政権は、攻撃用の長距離巡航ミサイル、短距離大型爆弾ミサイル、電力網破壊の電磁波爆弾、中距離弾道ミサイル、精密誘導クラスター爆弾、高性能空対地ミサイルなど数多保有する中、来年にも朝鮮戦争来米軍が保有してきた韓国領土での戦時作戦統制権を韓国軍に引き渡すことが決定している。
燃え上がりやすくカッカしやすく制御が効かなくなる方々。北に向いていたモノが全部南へ向け配備されなければよいが・・・、竹島では以前から日本を仮想敵国に大規模な軍事訓練を年2回開催している。

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[ 2018年8月25日 ]

 

 

 

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