アイコン 精査、韓国自動車輸出1~7月▲6.8%減の234億ドル 対米輸出▲18.3%減

 

 

今年1~7月の韓国の自動車輸出は前年同期間比▲6.8%減の234億ドルだった。
3分の1を占める対米輸出が▲18.3%減となった。

2013~14年に年間480億ドル前後を維持した自動車輸出は減少が続いており、昨年には416億ドルまで落ち込んだ。
今年は400億ドルの大台割れが懸念されている。国内生産台数も400万台に及ばない見通しという。
海外販売台数は、前年の同期間比2.6%増の3,803,442台となっている。
売上高▲6.8%減は16億ドルに相当する。1台あたりの輸出単価を150万円とすると約12万台あまりの輸出台数減となる。
ただ、下記に示すとおり、米国への輸出不調の主要因は、現代+起亜のメキシコ工場からの輸出増にあるといえる。

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不調の原因、
1、米国で不調なのは、韓国でのリコール隠しで安全についての信用を損なっていること。
米国も中国も以前のように販売台数は伸びておらず、ここ3年ピーク状態。販売競争は激しくなっており、ブランドイメージを傷つけることになった。
現代+起亜
2017年12月、シータ2エンジン問題で米国含む90万台リコール。
2017年7月には、韓国で24万台、当局が強制リコールを命じた。
2015年にエンジン不良でエンジン停止、米国で47万台リコール
韓国でのリコールは、2016年秋、内部者が30項目あまりをリコール隠しとして内部告発、当局は調査の上、2017年4月4項目についてリコールをするよう現代に要請、現代が断ったことから、同年5月に当局は現代に対して強制リコールを命じていた。

2、米市場では所得が上がる中、自動車販売は頭打ちとなっており、各社のインセンティブ販売競争により、韓国勢の安価なコストパフォーマンス販売が通用しなくなったこと。ただ、今年は大きくは落ち込んでいない。

3、2016年秋に年キャパ30~40万台のメキシコ工場を現代自子会社の起亜自動車が本格稼動させたこと(現代車も生産)。
韓国勢の対米輸出▲18%減という大幅な落ち込みは、米国へ輸出しているのは現代+起亜、韓国GM、ルノーサムスンの4社となる。
現代+起亜の米市場での販売台数の落ち込みは1~7月は前年比▲2.5%・▲19,000台の減しかなく、メキシコ工場からの米国へ輸出増加が、韓国からの対米輸出減の大きな原因となっているといえる。

4、中国においてTHAADによる不買の影響を受けたこと。
(現代自動車は、中国で2016年秋、2017年秋にそれぞれ30万台年キャパの工場を造っており、販売台数大幅減で作る車がなく、現代自は中国での生産車を輸出する計画を打ち出している。そうなれば、さらに韓国産自動車の販売はよほどどっかの国で販売が増加しない限り、減ることになる。)

5、米SUV人気で米国日産を牽引していたローグの人気がピークアウト、日本の日産工場優先から、ルノーサムスンで委託生産して米国へ輸出していたローグが7月・9月急減しているが、7月までは前年比▲2.4%減・2,300台減だった。
米国ではルノーブランドでの販売はない。
1~7月の米国日産の販売台数は前年同期間比▲6.2%減の889,487台。
1~9月の米国日産の販売台数は前年同期間比▲6.0%減の1,124,682台。

6、韓国GMは、韓国内では売れていないが、1~7月の海外販売は▲1.7%減・3,675台減の211,655台だった。

海外販売台数の中には、今年3月からTHAADの反動で急増した中国市場での販売台数が含まれている(ほとんど現代と起亜の分)。
現代+起亜の1~7月の中国での工場出荷ベースによる販売台数は、前年比20.0%増の601,300台(2017年の同期間は501,000台で今期約10万台増加している)。
中国の10万台の増加分を全5社の海外販売合計490万台から差し引けば、前期比でほかの国では▲4万台ほど減っている勘定になる。ただ、海外生産との関係があり、これ以上は不明。

 

韓国大手5社の海外販売台数(韓国型)
 
2018年
2017年
前年比
9月
568,608
607,935
-6.5%
8月
529,010
527,944
0.2%
7月
505,307
528,329
-4.4%
6月
614,656
539,702
13.9%
5月
570,448
533,590
6.9%
4月
569,629
521,802
9.2%
3月
579,571
568,213
2.0%
2月
462,487
510,276
-9.4%
1月
501,344
505,154
-0.8%
1~9月
4,901,060
4,842,945
1.2%
1~7月
3,803,442
3,707,066
2.6%

 

現代+起亜(現代グループ)の米国販売台数推移
 
現代
起亜
現代G合計
 
台数
前年比
台数
前年比
台数
前年比
2013年
720,783
 
535,179
 
1,255,962
 
2014年
725,718
0.7%
580,234
8.4%
1,305,952
4.0%
2015年
761,710
5.0%
625,818
7.9%
1,387,528
6.2%
2016年
775,005
1.7%
647,598
3.5%
1,422,603
2.5%
2017年
685,555
-11.5%
589,668
-8.9%
1,275,223
-10.4%
2018,1~7
386,800
-3.4%
346,675
-1.6%
733,475
-2.5%

 

韓国GMの海外販売台数推移
 
販売台数
前年比
2012年
654,937
 
2013年
629,478
-3.9%
2014年
476,151
-24.4%
2015年
463,468
-2.7%
2016年
416,980
-10.0%
2017年
392,170
-5.9%
18年1~7月
211,655
-1.7%

 

サムスン・ルノーの外国販売(韓国外)
2018年
2018年
2017年
前年比
9月
7,869
18,820
-58.2%
8月
5,625
12,468
-54.9%
7月
10,963
15,368
-28.7%
6月
14,801
17,815
-16.9%
5月
8,759
11,295
-22.5%
4月
16,193
13,742
17.8%
3月
19,259
14,771
30.4%
2月
10,641
12,574
-15.4%
1月
15,445
12,816
20.5%
1~9月
109,555
129,669
-15.6%
1~7月
96,061
98,381
-2.4%
米国へはOEMの日産車以外輸出なし。

 

 

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[ 2018年10月10日 ]

 

 

 

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