アイコン 元オリオン電機のFKサービス(株)(福井)/破産開始決定 負債額210億円

 

 

元オリオン電機のFKサービス(株)(福井県越前市家久町46-20、代表:田中博)は平成30年10月24日に債権者から破産を申し立てられ、1月24日福井地方裁判所において、破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人には、森口功一弁護士(電話0776-22-1175)が選任されている。

負債額は約210億円。

同社は昭和33年3月に設立された元オリオン電機(株)。液晶テレビやDVDレコーダー、音響機器などの家電や電子製品を自社ブランドや大手メーカーにOEM供給していたほか、生産拠点をタイやポーランドにも設け、欧米に販売を拡大させ、ピークにはグループ合計で2000億円以上の売上高を計上していた。

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しかし、アメリカなど海外事業の不振や液晶テレビ事業の低迷などから業績悪化、同社は海外事業の大幅縮小をはかった結果、平成26年3月期は約250億円まで売上高が落ち込み赤字経営が続いていた。同社は平成27年3月に事業をビーエーシー北陸(株)に譲渡し、ビーエーシー北陸は同年4月1日付でオリオン電機(株)に商号変更、負債だけ残った旧オリオン電機は商号を現在のFKサービス(株)に変更していたが、昨年10月、債権者から破産を申し立てられ、今回の破産開始決定となったもの。

 

なお、事業譲渡を受けたビーエーシー北陸こと新オリオン電機(株)は、平成30年11月に自動車向け電子基板部品製造事業を第三者へ譲渡、平成31年1月にはAV機器の設計・開発事業も第三者へ譲渡している。

 旧オリオン電機はビーエーシー北陸への事業譲渡につき、主要債権者の承認を得ていなかった可能性がある。

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[ 2019年2月 6日 ]

 

 

 

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