アイコン 北の金正恩委員長 シンガポール行き3機飛ばす 世紀の祭典に記者3千人 終戦宣言も?

 

 

金正恩委員長専用機「チャムメ1号」(IL-62M/イリューシンの改造機)
「イリューシン(IL)76輸送機」
中国政府専用機「Bボーイング型機」

北朝鮮の金正恩国務委員長は10日午後2時36分(日本時間3時36分)、中国国際航空所属の中国政府専用機ボーイング747型機でシンガポールのチャンギ空港に到着した。

全世界の取材陣3000人が見守る中、シンガポールのバラクリシュナン外相が金委員長を出迎えた。金委員長は、人民服姿で一般人は接近不可能なVIPターミナルから入国した。
同行している側近には、金英哲統一戦線部長や李洙ヨン労働党副委員長、妹の金与正氏及び「三池淵管弦楽団」の団長で歌姫の玄松月氏らも同行している。

金委員長は、待機していたベンツのリムジンに乗り込むと、20台以上の警護・儀典車両に護衛されてチャンギ空港を後にした。
2012年に執権して以降、金委員長が韓国(板門店の南側地域)と中国以外の国を訪問したのは今回が初めてとなる。

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<3機飛ばす>
金委員長のシンガポールへの飛行は、まさにスパイ映画さながら。
北朝鮮は、金委員長の乗った航空機の情報や動線がばれないよう、この日は航空機3機を相次いで飛ばした。
金委員長の乗った航空機は北京に向かっていたが、中国上空で突然、便名と目的地を変えた。金委員長の動きを隠すための緻密な「煙幕作戦」だった。
シンガポール現地の外交筋は、「北朝鮮内部の緊張感が高く、シンガポールとも飛行経路などについて話し合ったと聞いている」と話した。

「安全」を選んだ金委員長
10日未明、平壌・順安空港(平壌国際空港)では、イリューシン(IL)76輸送機1機がシンガポールに向けて出発したのに続き、午前8時40分にはボーイング747機、同9時30分には金委員長専用機「チャムメ1号」が相次いで離陸した。

ボーイング747機は今回、米朝首脳会談を前に北朝鮮が中国政府から借用したもの。習近平国家主席など中国の最高クラスの幹部が利用する専用機。
金委員長は、実際にはボーイング747機に乗っていたが、チャンギ空港に到着する瞬間まで金委員長が、どの飛行機に乗っているのか正確には確認されなかった。
 金委員長が乗ったボーイング747機は平壌を離陸すると、目的地を明らかにしないまま飛行し、20分後に目的地を北京と公開した。
しかし、約1時間後、中国上空で便名をCA122からCA61に変更し、シンガポール方向へと旋回。飛行中に上空で便名などが変わるのは極めて異例のこと。

後方から中国上空をシンガポールに向けて飛行していたチャムメ1号は「予備用」だったとみられる。(「チャムメ1号」は久しく長距離飛行をしておらず、安全面に不安がもたれていた)
金委員長の動きを隠す一方で、老朽化した専用機を首脳会談の支援要員と装備の輸送用に使い、性能を確認したとの見方もある。

北朝鮮側は、悩んだ末に「体面」よりも「金委員長の安全」を重視してボーイング747機を選んだものとみられる。
トランプ米大統領の専用機「エアフォース・ワン」もボーイング747の機種であるため、トランプ大統領と「格」を合わせたとの見方もある。

10日午前にシンガポールに到着したIL-76イリューシン輸送機には、米朝首脳会談の期間中に金委員長が食べる料理の食材と、特殊防弾車両、移動式トイレなど移動に必要な装備が積載されていたという。
防弾車は自動小銃や火炎放射器による攻撃などを防ぐことができる。また、移動式トイレを空輸したのは、金正恩委員長の便から健康情報が流出するのを避けるため。

<ホテルは「ザ・セントレジス・シンガポール」>出入口が2ヶ所だけ
金委員長は10日午後、シンガポールのリー・シェンロン首相と会談した。
滞在するホテル「ザ・セントレジス・シンガポール」は、2015年11月に中国の習近平国家主席と台湾の馬英九総統(当時)が会談した際に習主席が宿泊したホテル。
出入口が2ヶ所しかないため警護やセキュリティー面において好都合で、トランプ大統領の宿泊する「シャングリラ・ホテル」まで徒歩10分、直線距離でわずか570メートルしか離れていない。

金委員長は、出入りが厳重に規制されたホテル20階のVIPルームに宿泊する。
金委員長は、これまでの実務協議の結果について、参謀たちから報告を受けた上で、トランプ大統領との会談に向けて準備するという。

北朝鮮は9日、別の中国国際航空の飛行機で首脳会談の随行者や警護スタッフなど先発隊をシンガポールに派遣している。

<トランプ大統領も到着>
米トランプ大統領も「エアフォース・ワン」で、現地時間で10日午後8時半ごろ、史上初の米朝首脳会談のためシンガポールに到着した。
両首脳は12日午前10時から南部セントーサ島のカペラホテルで会談に臨む。

<こそこそ隠密行動の文在寅大統領もシンガポール入りか>終戦宣言用か
金委員長しだいだろうが、トランプ大統領は会談がうまくいけば、文在寅大統領を呼び、米南北会談を実施して、「終戦宣言」を行う可能性も示唆されている。
派手なパフォーマンスが大好きなトランプ大統領であり、十分その可能性がある。
文大統領は8日、大統領として前代未聞の地方選挙の期日前投票を行っており、9日以降文大統領がどこにいるのか不明となっている。
以上、韓国紙など参照

 

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[ 2018年6月11日 ]

 

 

 

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