アイコン 北朝鮮の「カンソン・ウラン濃縮施設」初公開 衛星写真/The Diplomat誌

 

 

北朝鮮の核関連施設は、寧辺の核開発施設、豊渓里の核実験場のほかどれほどあるのかまったくの不明。また、保有する核爆弾の数すら20個なのか30個なのかも不明、1個でも大問題だ。そしてどこにあるのかも・・・。金正恩すらどこで寝泊りしているのかさえ不明なのが、北朝鮮の実情でもある。地表の建造物ならば、偵察衛星で把握できようが、地下100メートルに施設があるとするならば、調べようもなく、すべては、北が核の完全廃棄に向け、核関連施設や核爆弾の保管場所をすべて開示することに委ねられている(平壌の地下鉄駅は地下100メートルに所在する)。

米の・安保・外交専門の「ディプロマット誌」は13日、北朝鮮の秘密核施設の1つと指摘されてきた「カンソン・ウラン濃縮施設」(幅50m×長さ110m、高さ不明、地下の有無不明)とみられる衛星写真を13日に公表した。

米ミドルバリー国際学研究所非拡散研究センターのジェフリー・ルイス研究員がリーダーを務めるチームは2001年から今年までこの地域周辺の衛星写真を撮影し、分析などを行ってきたが、今回公表されたのはその分析結果の一部。

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同誌によると、米政府筋も「問題の施設と米政府当局が『カンソン』と呼んできた施設は一致する」と確認したという。
ディプロマット誌はさらに「米情報当局は寧辺、カンソンのほかにも3つ目の極秘ウラン濃縮施設を把握している」とも明らかにした。
ウラン濃縮施設はプルトニウム再処理施設よりもはるかに隠ぺいしやすいとされている。

カンソンは平壌郊外の千里馬区域
 ディプロマット誌がウラン濃縮施設と指摘したこの場所は、軍需施設が多く集まる平安南道南浦市千里馬区域の東端(平壌から南西の港湾都市南浦へ至る高速道の途中から千里馬町に至る道路沿い(高速道から約1キロに所在する)に位置し、故・金日成主席の生家がある平壌の万景台区域から5キロしか離れていない。

これに先立ち米ワシントンポスト紙は6月30日「米情報当局は、カンソンの秘密ウラン濃縮施設について把握しており、ここで濃縮される核兵器クラスのウランは寧辺における生産量の2倍に達する」と報じた。
これまで「カンソン」は平壌南西の大道江周辺にある千里馬区域との見方があったが、実際にその場所が公表されたのは今回がはじめて。

 この施設は平壌と南浦をつなぐウラン濃縮に必要な六フッ化ウランなどを搬入し、劣化ウラン廃棄物などを搬出するために平壌郊外の交通の便が良い。
ここ数年で大型車両やトラックなどの往来も多くなったことから、核兵器に使用される高濃縮ウランが北朝鮮の核兵器研究所などに運び出されている可能性もあるという。北朝鮮のミサイル建設基地とされる平壌郊外の台城機械工場もこの近くにある。

The Diplomat誌
https://thediplomat.com/2018/07

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[ 2018年7月17日 ]

 

 

 

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