アイコン 10月の国際観艦式 韓国を招待せず、昨年の意趣返し 中国に対する3不の誓い

 

 

韓国軍と自衛隊の葛藤は、すべて韓国による中国に対する「3不の誓い」表明以降に生じている。
10月の日本の海上自衛隊観艦式に韓国海軍は招待しないと読売新聞が26日に報じた。
防衛省は10月14日に神奈川県の相模湾で海上自衛隊の観艦式を開催すると25日に発表した。
観艦式には米国、オーストラリア、インド、中国などを招待するという。

しかし、昨年12月に日韓間で起きた「日本哨戒機に対するミサイル管制レーダー照射事件」、韓国政府の居直り、「韓国軍艦に3海里以内に外国軍機が入れば攻撃をする」と公言したことを受け、韓国海軍を招待しない方針だという。

一方、昨年10月に韓国の済州島で開催された「2018韓国海軍国際観艦式」に日本の海上自衛隊は参加しなかった。
当時、韓国海軍は、日本の海上自衛艦の旭日旗掲揚を実質拒否した。
しかし、防衛省は、自衛艦旗(旭日旗)掲揚は(日本)国内法令で義務づけられている。国連海洋法条約上でも、自衛隊に所属する艦船の国籍を示す「外部標識」に該当し、当然、掲げることになるとした。

それに対して、韓国軍は、旭日旗のまま参加すれば、大統領の座乗艦「日出峰」(LST-Ⅱ・4900トン)から「独島」((LPH・1万4500トン)に変更すると自衛隊に伝え、海上自衛隊の隊員は、独島(日本領竹島に対する韓国地名)の大統領に対して敬礼することになり、海上自衛隊艦は参加を取りやめた。

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観艦式では、座乗艦の大統領の上に韓国旗とともに反日のシンボルとされる李瞬臣旗をはためかせていた。
参加各国の艦船は、韓国が国旗しか認めないとしたにもかかわらず、軍旗だけでの参加艦が多数を占めた。
これからしても、韓国政府が海上自衛隊の隊旗である旭日旗だけを拒否したことが、よく理解できる。
韓国の李明博は、側近や実兄の国会議員たちが巨額賄賂で逮捕され四面楚歌になり、一転突破全面展開しようと、日本領の竹島に初めて大統領として上陸、天皇陛下を侮辱する数々の発言をなし李時代から、韓国民が旭日旗を戦犯旗だとキャンペーンを張り出し、現在まで海外まで一大キャンペーンを張っている。

ただ、韓国の国際観艦式に付帯する翌日のシンポジウムには、海上自衛隊トップがのこのこ行って参加していた。屈辱を受けたとの認識がまったくないノー天気な軍人さんのようである。

韓国は2017年5月から、未来永劫に歴史清算する左巻きの文在寅氏の政権になり、日本に対する態度を一変させている。
軍事面でも、盧武鉉政権時代(大統領府秘書室長の文在寅)、戦時作戦統制権の米軍からの早期返還論者として海軍で頭角を現し、盧と文に認められ海軍トップに上り詰め、その後、退役していた宋永武が、文在寅が大統領になり合体して北朝鮮愛の国防長官となり、以降、軍事面でも反日姿勢を強めているもの。

ただ、宋は昨年9月、重要案件報告義務違反で更迭された。しかし、軍事専門家としていまだ大統領府に関与し続け、後任の鄭景斗国防長官は、空軍参謀長・合同参謀議長と歴任してきたものの、政治・外交人としての器ではなく、大統領府の言いなり・お飾りの国防長官になっている。
昨年12月のレーダー照射事件に対する対応や、6月15日発生した北朝鮮木造漁船が、韓国海軍第一艦隊の基地の東海港のすぐ近くにある三陟港入港接岸上陸事件に対する2日経っての虚偽発表でも、大統領府主導で内容を公表していることが明らかになっている。

<日・韓軍の葛藤経緯>
2017年10月31日、韓国はTHAAD制裁している中国に対して「3不の誓い」を表明、それに対して中国は態度で示せと勧告した。
中国に対する「3不の誓い」とは、
1、日本とは軍事同盟を結ばない
2、米軍のMDに参加しない
3、THAADを追加配備はしない

同年11月12日、日本海での米空母3隻とその打撃艦群との日米韓合同演習、韓国政府は米軍が求めた日本が参加する合同演習を断り、米韓だけで演習を実施した。
(当時、北朝鮮は同年9月3日核実験、11月29日ICBM実験と最大の危機下にあった)

同年12月12日、その成果により中国を国賓訪問した。
中国政府は、文大統領が滞在期間中、10回の食事のうち2回を共にし、文大統領に対して誰も相手にせず、中国で伸び伸び過ごしてもらった。
それ以来、両国の首脳会談は行われなかった。
しかし、米中貿易戦争で潮目が変わった。
中国は韓国を取り込むため、昨秋以降、訪韓客を急増させている。

2018年10月10日、韓国の国際観艦式、参加予定の海上自衛艦に対する韓国の隊旗=旭日旗掲揚拒否を受け日本不参加

2018年12月12日、竹島海域で「日本を仮想敵国」にした韓国海軍+海兵隊+空軍+海警庁による島嶼防衛訓実施(年2回大規模に実施している)。

同年12月20日、日本EEZ内で韓国駆逐艦が海上自衛隊の哨戒機に対してミサイル管制レーダー照射事件が発生、韓国側は、謝罪どころか完全否定、日本の近接偵察飛行を悪者扱いとしてキャンペーンを張った。

2019年4月22日、韓国軍は日本の自衛隊に対して、「韓国軍の艦船に3海里(約5.4キロ)以内に他国の軍機が入れば、ミサイル管制レーダーを照射し、ヘリも飛ばし、最悪攻撃することもありうる」との警告を通知した。
 
韓国は、最近、米国からの南シナ海への軍艦派遣要請、ファーウェイの取引制限の要請を受けたものの、米国に肘鉄を食らわせた。
中国にとって、訪韓客増の効果が早速あったようだ。韓国では、習主席の韓国訪問も期待されている。

そうした韓国の文政権、日本のすべてに対する嫌日・高じた反日姿勢の中で、韓国政府は日本に対して問題を立て続けに噴出させ続け、一方、安倍首相は、文政権下の韓国とは、完全に距離を置く姿勢に貫いている。
こうした軍事関係問題に加え、元徴用工賠償金に関する多くの問題、不可逆的に合意した慰安婦問題をぶり返している問題、竹島問題などなど・・・、

そうした日韓問題の山積に、何一つ解決策を用意しないどころか、問題を新たに創り出し続ける文在寅氏に対して、G20大阪サミットでの日韓首脳会談予定なし、10月14日の日本の国際観艦式に韓国艦艇を招待しない方針との報道も現実味を増している。

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[ 2019年6月27日 ]

 

 

 

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