アイコン 韓国のアフリカ豚コレラ 防疫マジノ線突破か 13感染例目

 

 
   

アフリカ豚コレラ発生に完全な防疫体制を敷いた韓国当局、しかし、その後も発生し続け、9月17日に初めて感染が確認され、2週間後の10月3日には13例目の感染が確認された。また軍事境界線内の韓国側(京畿道漣川郡)で感染死したイノシシまで発見された。鉄条網が施されており、小動物経由などでない限り、北朝鮮からのイノシシの侵入は不可能だという。

まだ、京畿道と仁川市江華島でしか発生していないが、当初、台風13号が北朝鮮を直撃し感染した豚かイノシシの死骸がイムジン川の下流へ流れ、それが感染源になったのではないかとされた。
しかし、イムジン川と合流する漢江南側の金浦市で発生、はたまた海を隔てた江華島でも発生、その江華島から西側に離れた席毛島で2頭だけ飼っている豚も感染、感染拡大原因が特定できず、防疫体制がすでに後手後手になりつつある。
金浦市から感染地が南下した場合、南に隣接する韓国最大の養豚地の忠清南道や北道へ感染が広がる可能性が高くなり、対応はさらに難しくなる。
 
アフリカ豚コレラは、感染しても発症までの潜伏期間が最大21日間もあり、その間、いつ発症するかも分からず、それまでは全頭検査でもしない限り対応のしようもないが、京畿道だけでも170万頭以上飼育されており不可能。
おまけに感染ダニも媒介するという。ウイルスは空気中でも数日間生息するといい、豚やイノシシの死骸でも半年も生息するという。
ウイルスと感染ダニが、ヒト、小動物や鳥、車両などにくっつき、感染を広げている可能性すらある。
さらに問題なのは、日本の豚コレラのようなワクチンがない。
感染拡大を防止する手立ては当初の封じ込み作戦が失敗すれば極めて限られている。
 
<発生地と発生順番>
京畿道・坡州市で2例①④⑪⑫⑬
京畿道・漣川郡で1例②
京畿道・金浦市で1例③⑩
仁川・江華島で4例⑤⑥⑧⑨
仁川・席毛島で1例⑦(廃業し2頭だけ飼育・感染)

 

2015年 韓国の17行政区別 豚飼育農家数と頭数
 
行政区
農家数
頭数
1農家当り
頭数構成
1
ソウル特別市
 
 
 
 
2
釜山広域市
36
6,257
174
0.06%
3
大邸広域市
5
9,645
1,929
0.09%
4
仁川広域市
31
31,353
1,011
0.31%
5
光州広域市
3
6,419
2,140
0.06%
6
大田広域市
10
1,121
112
0.01%
7
蔚山広域市
10
28,945
2,895
0.28%
8
世宗特別自治市
 
 
 
 
9
京畿道
877
1,761,424
2,008
17.29%
10
江原道
166
422,500
2,545
4.15%
11
忠清北道
266
592,806
2,229
5.82%
12
忠清南道
915
2,148,996
2,349
21.10%
13
全羅北道
507
1,215,603
2,398
11.93%
14
全羅南道
716
1,088,232
1,520
10.68%
15
慶尚北道
482
1,201,562
2,493
11.80%
16
慶尚南道
601
1,118,163
1,861
10.98%
17
済州島
284
553,872
1,950
5.44%
 
4,909
10,186,898
2,075
100.00%
・韓国統計庁:2015年12月現在
 
10月3日、京畿道坡州市で感染が確認され、これで韓国での発生は13例目となった。
9月17日に坡州市で国内初感染が確認されたアフリカ豚コレラは、9月27日の仁川市江華郡での発生を最後に感染が確認された例はなかったが、今月に入り2、3両日に韓国北部の坡州と金浦で計4例が新たに確認された。
防疫当局は、精密検査にかかる時間を短縮するため、消防庁のヘリコプターで慶尚北道金泉市にある農林畜産検疫本部に血液サンプルを運んでいる。
以上、
 
韓国の優秀な科学者がアフリカ豚コレラのワクチンを開発したら、待望のノーベル賞ものかもしれない。愛する中国からは最大級の表彰が行われるものと見られる。
中国では3千万頭~1億頭が処分されたといい、北朝鮮(今年5月感染報告)でもすでに蔓延しているとされる。

[ 2019年10月 4日 ]

 

 

 


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